有能な少佐に感服。
軍務に忠実であれ。
この時代は特にそう。
何某の分際でなどと高圧的な将官が多い中、英治は優しい方だと思うが、
芸者相手にどうだと浮かれる輩のように浮ついていない分、
女心がうまく掴めない、不器用な堅物の印象。
師団長にまで帰れと言われるほどの仕事人間。
とりあえず救出はなったが、今はあの傷で息絶え絶え。
ロタ様の癒しの力を授かっているところだろうか。
昔の記憶が走馬灯のように、ではなくその夢が、現実と交錯する。
「進行経路と付近の河川を見渡せる拠点を定め、少数の監視要員を前進待機させるべき」…
すでに氾濫は起こされた、ただ人的被害は免れた。と推察します。
私の脳内映像は高台で癒しを受けているエッジの「進行経路と付近の…」と言ったうわ言を聞き入れ、行動を起こしている森の民が浮かびましたが、
飛躍しすぎましたね。
あと数話が待ちどうしい。
作者からの返信
@chukkichukichuki58さん、こんばんは。今日は雨が降っています、ますます寒くなりますね。毎度コメントをありがとうございます。
お堅く高圧的で、実は自分勝手。この時代の、しかも軍人さんとなるとそういうイメージがありますよね。
仰るように英治は平等で優しく接する将官です。女心とか師団長でさえ呆れるのもその通り。
お察しの通り、今回のお話は傷付いたエッジが見た夢というか記憶というかです。
いつも想像していただく展開が、そうなったら面白いなあとか、ギクッそれは! とか思っています。
さあ、目を覚ますとどんな光景が待っているんでしょうか。
次回から、第三幕。ここがちょうど中間地点です。後半も楽しんでいただければいいなとドキドキしていますよ。
前話から引いてきた大雨つながりのエピソード。雨には忘れ難い思い出があるんですね。
特段、事件が起きたわけでもない。でも、いろんなことを言い訳にして、芙蓉子さんを後回しにしてしまったという後ろめたさ。
有能でちゃんと理解してくれる副官がいるところを見ても、英治さんが人徳のある将校だったんだなと分かります。
そんな人の心の奥深くに刻み込まれた後悔が、こういうエピソードに象徴されているということ、ぐっと刺さりますね。
作者からの返信
すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
先日、変換候補の確定にミスって、「すずめ」と入力すると「スズメダイン」という某獣王みたいな結果が出て来るのは私のスマホです。
さておき。はい、雨のエピソードを繋げてみました。
芙蓉子さんへの後ろめたさ、慕われている英治さん、そして後悔。もう仰る通りの内容で、伝わりにくいかなと思っていたのが伝わってホッとしています。
失敗は成功の母と言いますが、改善方法が見えない場合はとても苦しいですよね。
正解、と言ってしまうとそんなものはないかもしれませんが。転生した世界でなにかつかめるといいですね。
芙蓉の花ですか。水をやり過ぎても根腐れしそうです。ああ、この厳しい雨がなければとも思いますが、雨の一つで愛を分かる。そんな感じがたまらなく好きです。多分、この雨は後悔の雨として、今は状態の悪い英治が見て感じている夢なのでしょう。悪夢か、幸せな時だったのか。生きていたら、それだけでと言う思いもあります。
作者からの返信
こゆきさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
たぶん仰っているのは芙蓉のことですね。木芙蓉という呼び方もされますけれど、芙蓉子さんの芙蓉とは違ったりします。
先回の閑話で当人が好きだと言っていた、蓮の花。あれの別名を水芙蓉、もしくは芙蓉と言います。
自分の個人性を殺さなくてはならないご時世。今夜限りというのが脅しでも冗談でもない台風の日。
思い悩む英治と、職務に励めと笑う芙蓉子。
仰っていただいた通り、雨に揺れる愛の記憶です。
異世界に転生したエッジの見る幻、あるいは夢というのもその通り。彼はまだまだくたばりません。