この時分は女性に窮屈な世情。
家柄やら何やら、自由な恋愛など、ほど遠く。
「あなたの生涯かけて、私になにを約束してくださいますか」
第一話、冒頭ですか。
「俺の人生にたった一輪の花があれば、他はなにも要らない。全身全霊、その花を可憐に咲かせ続けることが、俺の生きる意味となるだろう」
お前さえいればいい。
ではなく、約束。
何と答えるがいいのか。うーん。ん-。ん-… zooooooo…
難しいことは我が家の家訓に反するようです。
作者からの返信
@chukkichukichuki58さん、こんばんは。今日もコメントをくださって、ありがとうございます。
男性に従う意外の道がほとんどない。実質としてゼロに等しい時代に、実は英治のような男性も少ないのかもしれません。
約束を守れなかったといえ、なにより妻を大切にすると口にしてはいるので。
物語のこの時点で芙蓉子がどう受け取ったかは書けませんが、少なくとも「じゃあ結婚しません」とはならなかったわけです。
ですから難しいことはなにもなく、「お前さえいればいい」が心からの言葉であれば、英治の言ったのと変わらないのではと思います。
金や仕事のない奴は俺の所へ来い。俺も無いけど心配するな。そのうちなんとかなるだろう。
というのも、人の生きる上で真理だと思いますよ。
冒頭にもあった、そしてタイトルにもなっている、何より大事なやりとりですね。
この瞬間から、芙蓉子さんが英治さんの生きる意味そのものになったのでしょう。
そして結局、この時の約束を果たせていないと感じている。
転生しても忘れられないほどの強い想い。どうか再会できますようにと願わずにはいられません。
作者からの返信
すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
仰る通り、英治にとって最も大切な、最も守らなければならなかった約束の日のお話でした。
違う世界に転生し、芙蓉子が居るか居ないかも分からない中、強い後悔を抱いています。
もしもまだ取り戻せる機会があるなら。英治はどんなことをしてでも、今度こそ約束を守るでしょう。
再会が叶うのか。それは天空神のみぞ知る、のかもしれません。
きゃあああ(/▽\)♪。英治さん、見つけ出すと、思うところが間違いですよ。らぶらぶなんだからー。とても絵になるナイフの入れ方や不忍池での逢瀬ですね。綺麗で切なくて儚くて恥ずかしくて……。
作者からの返信
ん、間違いですか?
大正時代の男女の奥ゆかしさはこういう感じかなと。でも内心はいちゃこらしたいのかな、とか考えた内容になっています。