タイムリープして救おうとした恋人が、すでに乙女ゲームの悪役令嬢として人生を謳歌していた件

俺には、大学を卒業して互いに社会人生活に慣れてきたら結婚しようとしていた彼女がいた。
しかし、彼女はブラック企業での仕事の疲れで正常な思考もできぬまま、交通事故により帰らぬ人になってしまう。
その知らせを聞いた俺は、彼女の後を追おうとして首吊り自殺を試みるも、どうやら謎の声の気まぐれで死ぬことは叶わず、代わりに「三回だけ好きな時間にタイムリープできる」能力が備わってしまっていた。

――この能力があれば、彼女を助けられるかもしれない。

そう思った俺が、能力を使い彼女が死ぬ少し前にタイムリープすると、なぜか巻き戻ったはずの世界で彼女は自分が死んだことを覚えており、さらに「自分は転生して悪役令嬢になっていた」と言い出して……。


タイトルで出オチをかます上、そこまでタイムリープものも悪役令嬢…続きを読む