元妻と付き合っていた高校時代にタイムリープした

好きな天気は快晴

第1話

 閉められたカーテンの隙間から漏れ出る日の光に照らされた寝室。枕元でけたたましく鳴り響く目覚まし時計に起こされた俺は、寝ぼけ眼のままベッドから出て一階に下りる。


 キッチンには、つい先日まで毎日のように見ていた彼女の姿はない。離婚して清々していたはずなのに、無意識のうちに彼女の姿を探してしまう。


 一人で使うには少々大きすぎるテーブルに皿を並べ、一人寂しく朝食を取る。身だしなみを整えて、玄関で靴を履いて、振り向いて――


『行ってらっしゃい』


 その言葉はもう聞くことができないというのに。


「行ってきます」


 学生のころに付き合いはじめ、三年前に結婚。そして、一月前に離婚した元妻――菜摘の姿を幻視してそう言う俺が、情けない。



「後藤さん、お疲れ様です。今晩どうですか?」


 仕事を終え、デスク周りを片付けている俺に話しかけてきたのは、後輩の藤田だった。俺が離婚してからは週二、三のペースで飲みに誘ってくる。


「そうだな。予定もないし、行くか」

「ありがとうございます。もうすぐ上がるのでちょっと待っててください」

「ああ」


 藤田は離婚して空っぽになってしまった俺のことを気にかけてくれている。離婚する前は俺の惚気なんかも嫌な顔一つせず聞いてくれて、時には夫婦生活のアドバイスもくれた。社会人としては俺の方が先輩だが、夫としては藤田の方が先輩だからだ。



 俺と藤田はよく利用している居酒屋のカウンターに並んで座っている。いい感じに酒が回ったところで藤田は切り込んできた。


「奥さんと別れたこと、後悔してるんですか?」


 離婚してから約一ヶ月。菜摘がやってくれていた家事を自分でやるようになって、菜摘がどれだけ俺の生活を支えてくれていたのかがわかった。後悔しているかと言われれば、間違いなくしている。


「そうだな、後悔してる」

「そもそも、なんで離婚したんですか? 惚気話を聞かされていた僕としては、全然離婚した理由がわからないんですが……まさか、浮気とか?」

「いや、浮気じゃない。なんていうか……性格の不一致ってやつかな。それまではすぐに仲直りできていたんだが、そのときの喧嘩は二ヶ月以上続いて、もう一緒に生活していけないから離婚してくれって言われた」

「それで、受け入れたと」

「ああ」


 その時期は俺の職場が忙しく、毎日のように残業続きで、帰宅するのは日付が変わる直前。菜摘は栄養士として病院で働いていたが、俺とは異なり残業がなかったため、それまで俺がやっていた家事もやってくれるようになった。当然俺はそれに感謝していたし、言葉でも菜摘に伝えていた。


 あの日までは、仲の良い夫婦生活を送れていたと思う。喧嘩の原因は些細なことだった。俺がその時期にしては珍しく八時過ぎに帰宅することができたとき、洗濯物を畳んでいる菜摘に声をかけた。


『手伝うよ』


 俺のこの一言が喧嘩の原因だ。本来、洗濯関連は俺がやる家事だった。だからだろう。菜摘は俺のその言葉に少しイラっとしたのか、『手伝ってるのは私の方だけどね』とボソッと、けれど確かに俺に聞こえるように言った。それからことある毎に、菜摘は家事をしない俺に嫌味ったらしく独り言を呟くようになり、俺と菜摘の関係は悪くなっていった。


 菜摘に家事を任せっきりにしてしまっていることに引け目を感じていた俺は、はじめこそ申し訳なく思いながらも感謝の言葉を伝えていたが、それでも嫌味をやめない菜摘に腹が立ち、感謝の言葉すらも次第に伝えないようになっていった。そんな生活が二ヶ月以上続き、残業から帰ってきた俺に菜摘は離婚を提案してきた。


 既に菜摘と一緒に生活することが苦痛になっていた俺は、その場で離婚の申し出を受け入れ、ほどなくして離婚が成立した。俺の残業続きの毎日が終わったのは奇しくも離婚が成立し、菜摘が出ていった日だった。


「一度冷静になって考えてみると、家事の嫌味はきっかけでしかなかったんだろうな。それまで積もり積もっていた不満が、俺の言葉で溢れ出てしまったんだと思う」

「心当たりがあるんですか?」

「ある。普段から何かと菜摘に任せっきりだった。買い物に行くときも遊びに行くときも俺は車を出すだけで、その日の予定なんかは菜摘が管理していた。付き合い始めたときから菜摘は俺に頼ったことがほとんどなかった。だから、菜摘が不満を抱えていてもそれに気が付かなかった」

「自分の悪かったところ、しっかりわかってるんですね」


 離婚したときのことを思い返しながら、ビールの入ったジョッキを傾ける。離婚してからアルコールの摂取量が目に見えて増えている。


「今の話を聞く限り、後藤さんは確かに悪いと思いますけど、後藤さんだけが悪いわけじゃないと思います。奥さんの方は自分の不満を伝えないで溜め込んで、察して精神だったわけじゃないですか。後輩として後藤さんを見ていて、後藤さんが奥さんの事を大切に思っていたことは十分伝わっていましたし、言われれば改善しようとしたはずです。奥さんは不満を伝えなかった。後藤さんは奥さんにストレスを継続的に与えてしまっていた。会話が足りていなかったんですよ」

「会話が、足りていなかった……」


 会話が足りていない、か。菜摘のことが今はまだ忘れられないけれど、もし、また誰かと恋愛をすることがあればしっかりと会話をしよう。お互いの不満を隠さず言い合えるような関係を築こう。



 閉められたカーテンの隙間から漏れ出る日の光に照らされた寝室。枕元でけたたましく鳴り響く目覚まし時計に起こされた俺は、寝ぼけ眼のままベッドから出て一階に下りる。


 キッチンには、当然菜摘の姿はな――え?


 菜摘の姿はないが、菜摘ではない女性の姿はある。目をこすっても消えない。それに、寝ぼけていて気が付かなかったが、リビングが俺の家のものとは全然違うし、リビングに来るまでの景色も何もかもが違った。けれど、その景色には見覚えがある。


 見覚えがあるなんてレベルではない。それはまさに、俺が幼少期から高校時代まで過ごしていた実家だった。けれど、酔った勢いで来れる距離に実家はない。飛行機を使っても二時間ほどかかるのだ。絶対にありえない。


 この状況を理解できず立ちすくんでいると、キッチンに立っている女性が振り向いた。その女性の姿が、より一層俺の

脳を混乱の二文字で埋め尽くそうとしてくる。


「おはよう。もうすぐご飯できるから待ってなさい」


 実家なのだから当然キッチンに立っているのは俺の母さんだ。しかし、その顔は還暦間近の人のそれではない。いまだにこの状況を理解することのできない脳を無理やり働かせて、壁にかかっているカレンダーの前まで体を動かす。


「……十年前」


 大きな足音を鳴らしながら洗面器の鏡まで走る。そこに映る自分の姿が、突拍子もない発想の後押しをしてくる。


「嘘、だろ」


 俺は、高校二年生のころにタイムリープしてしまったようだ。



 高校までの道を懐かしく思いながら歩く。緑あふれる街並み、心地よい暖かさ、足の裏に感じる固いコンクリートの感触が、これが夢ではないことを伝えてくる。


 何をどうしたらいいのかわからなくなってしまった俺は、とりあえず学校に行くことにした。元の時代にはいつ戻れるのか、そもそも戻れるのか。なぜタイムリープしたのか。考えないといけないことは山ほどある。けれど、俺の特別優秀でもない頭では処理できなかったため今に至る。


「大輝! なんで待ち合わせ場所に来ないの!?」


 校門が近づいてきて俺と同じ制服を着た学生が増えてきたところで、俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。それは俺が一月前に失った人のもので、高校二年生の俺の人間関係を思い出させてくれるものだった。


 後藤菜摘――旧姓、藤嶋菜摘。俺の元妻で、高校二年生の時は俺の彼女。


「連絡しても既読すら付かないから休むのかと思ったけど普通に登校してるじゃん! 彼女を置いてくなんて、彼氏失格だよ!」


 社会人になってから大人らしくなったが、学生の頃はかなり明るい性格をしていた。大人らしくなり落ち着いた雰囲気の菜摘も好きだったが、俺は学生の頃の明るい性格の方が好きだった。


「てゆうか、そんなに時間に余裕ないよ! 急がないと、ってどうしたの? もしかして体調悪い?」

「え……あ、いや、大丈夫。ごめん、考え事してて待ち合わせのこと完全に忘れてた」

「ホントに? なんかいつもより暗くない?」

「あー、ちょっと昨日夜更かししてゲームしてたから」

「ふーん。体調崩さないようにほどほどにね。ほら、急ごう!」


 菜摘に手を引かれ、小走りで校門をくぐる。まるで心まで高校二年生になってしまったかのように、久しぶりに触れる菜摘の体にドキドキしてしまう。菜摘とは教室が異なるので、教室の前で別れて中に足を踏み入れる。懐かしい顔ぶれに感動してドアの前で立ち止まってしまい、後続の生徒に文句を言われてしまったが、それすらも感動ものだった。



 七時限目を終え、教室は喧噪に包まれる。一方俺は久しぶりの授業に疲れ机に突っ伏している。社会人の方が学生より疲れるし高校生の授業くらい余裕だと高をくくっていたが、疲れのベクトルが違う。こっちはこっちでめちゃくちゃ疲れた。


 俺と菜摘は帰宅部なので、放課後は一緒に駅前通りで遊んだりどちらかの家で遊ぶことが多かった。考えないといけないことは山積みだが、それは一旦置いておいて菜摘の方を優先したい。


 SHRが終わると、菜摘の教室に迎えに行く。菜摘は教室で友人と楽しそうに会話していたが、扉の近くに俺の姿を見つけるとすぐに会話を終わらせてこちらへ来た。


「いいのか?」

「ちょうどキリが良かったから大丈夫」

「そうか」


 久しぶりに話すというのにスッと言葉が出てくる。伊達に十年近くパートナーをやっていないだけはある。それゆえに、菜摘と離婚してしまったという事実が俺の心を締め付ける。もし、元の時代に戻れず高校生から人生をやり直すことになったら、菜摘と別れる未来だけは阻止したい。そう考えると、元の時代に戻れないほうがいいのかもしれない。


「今日はどうする?」

「買い物行くって昨日言わなかった? なんか今日の大輝変だよ」

「ごめん、ボーッとしてて話あんまり聞いてなかったかも」

「もー、しっかりしてよね」


 校門の下をくぐり横並びになって駅前に向かう。菜摘をこんなに近くに感じることが嬉しくて、話に全然集中できないまま駅前のショッピングモールに到着した。菜摘に連れていかれたのは女性ものの服を取り扱っている店だった。


「どっちが似合う?」


 菜摘は二つの洋服を見せて質問してきた。「どっちも似合うから好きな方を買ったら?」そう言おうとして、やめた。


「こっちの方が俺は好きかな」

「ホント!? 私もこっちの方がいいかなーって思ってたんだ!」


 俺は先の質問に聞き覚えがあった。十年前の俺はどちらがいいか聞かれて、答えなかった。俺からしたら本当にどちらも菜摘に似合っていたのだから仕方のない答えだ。けれど、もしかしたらそういうのが不満の一つだったのかもしれない。だから俺は選んだ。菜摘が選んでほしそうにしていた方を。菜摘の視線が集まっていて、少しだけ反対の手より高く上がっていた方を。


 結論から言えばその選択は正解だったようで、菜摘は満面の笑みを浮かべて会計をしに行った。買い物であんなに嬉しそうな顔をしたのは初めてかもしれない。こういった何気ない場面での小さな不満が積み重なってのあの発言だったのだろう。


「それ、持つよ」

「ん? 珍しいね、大輝がそういうこと言うの。じゃあお言葉に甘えちゃおっかな」


 会計を済ませた菜摘から服の入った袋を受け取って歩き出す。それが俺の人生を変える一歩目となることを願いながら。



 タイムリープしてから一ヶ月。まだ元の時代には戻っていない。離婚を機に自分の言動を反省し菜摘のことをこれまで以上に気にかけるようになってから、目に見えて菜摘の機嫌が良くなっている。やはり俺の日常的な言動が不満になっていたのだと確信した。


「遅いな」


 待ち合わせ場所の公園のベンチ。そこに座って菜摘を待っている俺は、スマホの画面に表示されている数字につい言葉が漏れてしまった。


 菜摘が待ち合わせに遅れるのは非常に珍しい。いつも俺と菜摘は七時四十五分に公園で待ち合わせている。菜摘が、十分前には公園に着く俺よりも後に来たことは一度たりともない。休む時も七時前には俺に連絡をくれる。そんな菜摘が八時過ぎまで連絡もなく遅れるというのはにわかには信じがたいことだった。


 『今日遅いけど、もしかして休みか?』LINEで連絡を入れる。


 すると、一分も経たずにスマホが振動する。


『遅れてごめん。今行くね』


 返信からわずか三分ほどで菜摘は公園にやってきた。なぜか菜摘の家ではなく学校方面から。


「ごめん、待ち合わせ忘れてた」

「体調でも悪いのか?」

「いや、そういうわけじゃないんだけど」


 菜摘が待ち合わせのことを忘れる? そんなこと考えにくいし、なんかいつもより暗いというか、大人な雰囲気というか。かといって本人が言うように体調が悪いようにも見えない。なら……


「悩みとか?」

「えっと、そんな感じ? でも、心配しなくていいから」

「……そうか。もし辛くなったら、役に立つかはわからないけど俺を頼ってほしい」

「あ、ありがとう」


 「じゃあ、あんまり時間ないし急ぐか」そう言って菜摘の腕を引く。時間がないと言っておきながらどちらからともなく手をつないで登校する。俺と菜摘の気持ちを再確認するように。



 放課後、例のごとく菜摘の教室に向かうと菜摘は友人と話していた。俺に背を向けていて気が付く様子がないので、声をかける。菜摘の友人はからかい交じりに菜摘を俺に押し付けてきた。とっさのことで菜摘を抱きしめる形になってしまい、慌てて離れる。菜摘は顔を赤くして俯いてしまった。


 菜摘の友人たちにからかわれながらも、その場を離れて横に並んで下校するが、俺と菜摘の間に会話はない。話しかけても反応がなく、先ほど抱きしめてしまったのがよっぽど嫌だったのかと気落ちしてしまう。


「さっきはごめん」

「なにが?」

「抱きしめちゃったこと」

「別に嫌じゃないよ」

「え?」


 菜摘の顔をよく見ると、確かに俺に対する嫌悪感は感じられない。俺としては菜摘に嫌われることだけは何が何でも避けたいことだ。


「その……恥ずかしかったの」

「良かった。また嫌われたかと思った」

「……もう嫌いになんてなんないよ」


 真剣な顔をした菜摘が俺の目をじっと見つめてくる。


「今日、大輝の家行きたい」

「ん、わかった」

「話したいことがあるの」

「そうか、俺も話したいことがあったからちょうど良かった」



 菜摘がタイムリープしてきた可能性が浮かんだのは今日の朝。確信に変わったのはつい先ほどのやり取りの中で。朝の状況、菜摘の様子。それと俺がタイムリープした日が重なった。菜摘もタイムリープした可能性をその時点で考えたが、確信に至るほどではなかったため、もし菜摘もタイムリープしたのなら俺がタイムリープしたことで変わっている過去と、『また嫌われたかと思った』この言葉に反応すると思った。


 所変わって、俺と菜摘は俺の部屋で向かい合って座っている。俺は椅子に、菜摘は俺のベッドに。お互いに話を切り出せないまま刻一刻と時間が経過していく。


「ごめんなさい」

「え?」

「一人暮らしを始めて冷静になったら、私が悪かったって気が付いたの。残業で疲れてるのに家事をやろうとしてくれて、本当にいい夫なのに文句言って……ごめんなさい」

「いやいやいや! 悪いのは俺の方だよ。藤田、俺の後輩に相談に乗ってもらったとき、俺も菜摘もお互いに良くない部分があったって言われたんだ。でも、そもそも俺が菜摘にストレスを与えなければよかった話で――」

「違う! 不満は、確かにあったけど。そんなもの多かれ少なかれ誰だってあるもの。それを伝えようとしないどころか、大輝に当たって解消しようとした私が悪かったの」

「……」

「……」


 お互いに自分が悪いと主張する一方で埒が明かない。


「なら、藤田の言う通りにお互い様ってことにしよう」

「……そうね」


 ならば、どちらかが悪かったという結論は出さなくていい。俺の目的は謝ることではないから。謝ることは俺の目的への通過点でしかないから。


「俺は菜摘のことが好きだ。別れてから何度も後悔した」

「私も、大輝のことが好き」

「俺と、やり直してください」

「こちらこそお願いします。もう一度、私をあなたの妻にしてください」

「もちろん。今度こそ、本当にいい夫になれるように努力する」

「私も、いい奥さんになれるように努力するね」


 絶対に、菜摘の手を離さない。そう誓って菜摘を抱きしめる。久しぶりの抱擁は懐かしくもあり、新鮮でもあった。



「後藤さん、お疲れ様です。今晩どうですか?」


 仕事を終え、デスク周りを片付けている俺に話しかけてきたのは、後輩の藤田だった。俺が菜摘と離婚するはずだった日から一ヶ月ほどが経った今日。珍しく飲みに誘ってきた。


「悪いな、今日は妻と約束があるんだ」

「あ、そうなんですね」

「ああ、なんせ今日は――」

「惚気はもういいですって。じゃあ、また今度誘いますね」

「あ、ああ」


 菜摘がタイムリープしてきた日――再び思いが通じあったあの日の翌日、俺はタイムリープする前に菜摘と住んでいた家の寝室で目を覚ました。


 階段を下りて向かった先にあるリビングのテーブルの上には、必要項目が埋まっている緑色の紙。スマホで確認した日付は離婚届を提出した日。


 俺と菜摘は、タイムリープした記憶もそのままに離婚した日に戻ってきていた。起床した菜摘と状況を確認した後、離婚届は破り捨て、俺と菜摘の離婚は見事回避した。


 それから一ヶ月が経った今日。俺と菜摘はレストランで食事をする予定がある。今日という日を二人で過ごし、明日を迎えることで、本当の意味で過去を乗り越えたことになる。神様のイタズラなのかはわからない。けれど、一度破局した俺たちがタイムリープし、こうして復縁したことは俺と菜摘の二人の中で共有している事実であり、忘れることのできないことだ。


 これからも喧嘩することはあるだろう。けれど、もう二度と菜摘と別れることはないだろう。今の俺なら、俺たちなら胸を張ってそう言える。

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