第3話 士官学校

「あの桃色ヘアのウマ、やっぱり、だめだったね・・・」


「アレは、お笑い枠だといったじゃないの?ステージにいる銀髪にかけるのが正解だったのに、これだから田舎者は!」


ミサが、オエンベリ女伯に立て替えてもらった借金をチャラにしよう,万馬券狙いで負けてしまってガッカリなノブシゲを、レース終了後のステージショーで踊ってる勝ちウマを指さして揶揄う。


「ミサちゃん、あなたの話の二人は、そのボウヤかしら?」


「これは、マエダ侯爵夫人、こちらから伺うつもりでしたが・・はい、この二人が私が話していたユキムラとノブシゲにございます!」


「お初にお目にかかります。ハセガワ・ユキムラにございます!」


「同じく、ホシイ・ノブシゲにございます。侯爵夫人におかれましては・・」


マエダ侯爵夫人を前にして直立不動で二人は挨拶をする二人に、老婦人はふふと微笑ながら自己紹介した。


「マエダ・マツよ。ミサに聞いたけど、ユキムラ君、あなた、機動人乗りになりたいそうね・・ふふ、あなたのお父さんであるアルビオン辺境伯のことは夫からよく聞いたわ」


「父はそんなに有名なのですか?」


「有名な飛竜乗りだったわ・・夫は『マサユキは俺の目だ。あいつがいなかったら、古龍どもに串刺しにされたろうよ』と私にいつも言ってたわ」


「そうですか・・やはり父はすごかったのですね」


領地のことは長男のトシナガに任せて、最後のご奉公として士官学校の校長を任された伝説のMSライダーから父はスゴイやつだったと評価されたことに、目を輝かせるユキムラを横目に、ノブシゲも父親のことを尋ねた。


「ホシイ男爵のことね。彼も中々の武者だったわ。あれは私たちが海賊に拉致られた時だったかしら、海賊との交渉役を彼がしてね・・中々の武者ぶりだったわ」


海賊討伐の手柄話を聞いたノブシゲは他に武勇伝がないのかせがんだが、それ以上の話はなかった・


「・・でも交渉役も大変なのよ。ただ敵を全滅させて事が済むことじゃないわ。飛竜で古竜で突っ込むより大変なことよ」


「そうでしょうか・・・」


「経験を積めばわかるわ・・私の夫だって、あなたの年の時は何も知らずに、武者は戦場で槍を振り回せばいいと思ってたらからね。孫のトシマサもアルケミストを目指してるし、あなたも頑張りなさいね」


「はい、ありがとうございます」


「ユキムラ、あなた、士官学校に入るそうね。トシツネと同じ組になったらよろしく頼むわ。彼はいずれ、トシナガの跡をついでマエダ家を継ぐからね」


「はい、お任せください」


「トシツネやトシマサのことは任せたわ。私はミサさんと話があるの。そのまま待たせたら悪いし、お付きの者に命じてあなたたちのためにお茶とお菓子を用意したわ」


「ありがとうございます!」


礼を述べて下がっていった二人を見送ったミサはおずおずとマツに尋ねた。


「・・・新屋形様のやり方に納得できませんか?」


「トシマサやゴウの扱いの不満をあの子達に言っても、しようがないでしょ?」


自分には全く相談なく、後妻腹のトシツネを跡継ぎにし、トシマサを出家させて、マエダ家の継承権を奪ったトシナガ夫妻の決定に不満なマツは吐き捨てた。


「・・・ゴウさんの件、どうなさるおつもりですか?」


「あの子をカナザワにおいてもしようがないから、夫の顔で近衞士官兼士官学校教官をさせることにしたわ。あの子、随分とやる気になってるわ。良かったんじゃない?」


ウマ遊びが過ぎてウキタ伯爵家から離縁された娘が、カナザワで出産した娘のサダの世話をするのは構わないが、ウキタ伯爵との間の息子二人の一人を引き取とうとしなかったトシナガ達の不甲斐なさを嘆いたマツは不満を口に表した。


「おっしゃりたいことはわかりますが、ゴウ様がそうされると選んだのなら周りの者がどうこういっても、仕方がないじゃありませんか?ゴウ様が機動人の操縦に優れていらっしゃることは事実なんでしょう?」


「まあ、ヤハギがあの子を上手くコントロールをしてくれるでしょうから大丈夫でしょうね・・まあ、いいわ。ウマ会所への無尽は私がやらせてもらうわ、それでいいかしら?」


「あ、ありがとうございます。これで会所に顔が立ちます!」


「まあ、あの子がやったみたいに、年10000金の無尽はとても無理だけどね。競技がつづけるぐらいのことは、やらせてもらうわ」


「はい、侯爵夫人、ありがとうございます!」


会所に対する寄付を得ることができて安心して二人と共に送ったミサの元に、MSガールがやってきた。


「コンゴウ、戻っていたのね・・アルビオンへのMS配備の話はどうなったかしら?」


「ハイ、レイテ方伯のサジェストをミナセ大将軍はアクセプトしました。後はソウですネェ・・機械人にマリンでも使えるMSを用意してくれるようリクエストを出すことに決めました」


「そう、ひとまず安心ね。ユキムラが乗るとしたら、そのMSになるかしら」


「はい、アルビオンのファイナンスにもヘルプフルですね!」


身内だったら傭兵料は安くなると思ったコンゴウは喜んだが、ミサの顔は嬉しそうになかった。


「とはいっても、フィリピン沖の深海棲艦の増加は気になるわ・・古代の文書の解読から察するに、かって海戦があった場所での発見と被害が増えてるし」


「となるとマスターとミーが戦場に出ることも」


「ありうるわね・・その時は夫をお願いね」


「マカセルね・・ミーとゲルググB型があればドラゴンは一捻りだヨ!」


ミサの夫であるマモルではなく、ミナセ家に仕えてるコンゴウはそう請け負った。


一週間後、入学式と得度式があった。


「ハセガワ・ユキムラであります。今後ともよろしくお願いします!」


「声が小さい!そんな情けない声で戦場で兵が動かせると思ったか!やり直し!」


「ハセガワ・・・・」


新入生の通過儀礼を終えたユキムラのところにルームメイトになる少年がやってきたて自己紹介した。


「キミがハセガワ・ユキムラだね。ボクの名前はマエダ・トシツネだよ」


「キミが、マエダ侯爵の若君なのか?初めまして私は、アルビオン方伯爵・・・」


「よせよ・・ここじゃ身分は関係ない。そんな改まって礼をされちゃ困るよ」


「そうですか?」


「うん、ここに入る前に、父上に『モンスターは戦場で容赦してくれないぞ。ワシは貴様の無事を祈るが、戦死の報せが来ても受け入れる覚悟だ』と強く言われたんだ。ボクのことはトシツネでいいよ」


「じゃあ、ボクもユキムラでいいよ」


「そう、じゃあ、よろしく、ユキムラ!」


ちょうどいい機会だと思ったユキムラはコロシアムで聞いたことを話した。


「マツ大奥様がボクのことを頼むと言ってくれたんだ。有難いね・・・」


嬉しくなさそうな表情で相槌を打ったトシツネにユキムラが尋ねた


「マツさんのこと、嫌いなのか?いい人だったけど」


「ボクも別に嫌いじゃないさ。でもボクの母上とマツさんの仲が悪くてねぇ・・」


元々はマツさんの侍女だったが、その容姿と才能を気に入ったマエダ侯爵が側室として迎えたのが、トシツネの母親のチヨノだと話すトシツネにユキムラが尋ねた。


「侯爵が君の母上を迎えたのが気にいらないのかな?マツさんは」


「そうじゃないんだ・・子供が他にいるのはいいんだ。他の貴族の嫁にすればいいからね。でも、僕がマエダ家の跡取りになったのが気に入らないんだよ、あの人、それに母上といさかいをおこしてさ」


「いさかい?」


「まあ、母上にも責任があるのだけどね・・・」


トシツネは、他の家に出される予定の息子が跡取りになって気が大きくなったチヨノがマツに対して無礼な態度を取り始めたことにマツがおこったことと、ウキタ家から出戻ってきたゴウが絡んで厄介なことになったことを話した。


「マエダ侯爵も大変だよね。借金まみれなアルビオンとは違う苦労があるんだ」


「ユキムラも君はアルビオン伯の末っ子だと聞いた。君の方はどうなんだ」


「ん、ボクの方は、三男五女みんな仲良しだよ。父上も母上も叔父さんも年の離れた上の姉さんと兄さん二人もみんな優しいよ」


「そうか・・それはうらやましいな。ボクは一人っ子だしな」


「・・新屋形様は君につらくあたってるのか?」


心配したユキムラは、長兄でもあるトシナガ夫妻とは仲良くいってないのか心配した。トシツネは首を振る。


「新屋・・いや兄上もエイ義姉さまもボクにはやさしいし、テンリュウも厳しいけどやさしいよ。でも、ゴウ姉さまの件とかがあって、マツ様と不仲になってさ・・」


トシツネはマエダ家の内幕を話した。内容から察するに、マツは、ゴウがウキタ伯との間に生まれた二人の息子、ヒデツグとヒデタカのどちらかをマエダ家に戻してトシマサの跡継ぎにしなかったことが不満だったようである。


「・・・で、君の義理の兄弟になるトシマサ君との仲はどうなんだ?」


「トシマサとは喧嘩したこともあるけど、いい奴だよ。ケイジロウさんのところに行くか、アルケミストになるかと兄上に告げられた時はすごく落ち込んでたけどね」


「アルケミストになるんだ。今日が得度だったらノブシゲの同期になるんだよね」


「ノブシゲ?」


「ボクの従兄弟で腐れ縁の仲さ・・君にとってのトシマサ君みたいなところだよ」


「そうか・・得度するのは上野の大学かな?」


「そうだよ」


「じゃあ、マエダ家のお隣だよ。トシマサと仲良くなれたらいいね」


その頃、マエダ侯爵邸の隣の上野の大学では、インテリの証として坊主頭にされたノブシゲが同じく坊主になったトシマサに煽られていた。


「ノブ・・いや、コウハク、貴様、今クシャミしたよな・・兄弟子に仕置きされるぜ」


「うるせぇよ、トシ・・いや、ソウエツ、頭が涼しくなったからだけだ。兄弟子にチクったらタダで済まないぜ!」


学生として研究する以前に、貴様らは坊主だということを良く学べと言われて、慣れない肥溜を担がされた二人はお互いを揶揄っていた。


「なあ・・トシマサ、ユキムラとトシツネ君は上手くやってるのかな?」


「さぁな、まあ、士官学校に入ったら入ったで、怖い一号に喝入れられてるかもしれんぜ・・お互い様だよ」


「そうか、俺達とご同様か?でも、こんな雑用はいつまで続くのかね?」


「さぁな・・来年に新入生が始まるまで我慢すればなんとかなるさ。少なくともクソ仕事からは解放されるぜ」


「そう願いたいね」


お互いの新生活が始まった。


「ユキムラ君、この数式は何と書いてあるんだ?」


「これは、こういことを証明してるんだよ・・・」


「なるほど・・でも、これは何の意味があるのかな?僕たち、金勘定をやるわけじゃないんだぞ。戦場で必要なのはまず指揮官が兵隊に勇気を示すことじゃないのか?」


「まあ、それもそうだけど、兵隊たちに戦闘の意味を理解させることもボクたちの仕事だと思うよ。そもそも、この程度の数式を理解できないと機動人は動かせないよ」


「でも、索敵とか計算はガールがやってくれるんだろ?」


「そうではないぞ・・・親父も若い時は君と同じように考えていたけど、後でそれでは足りないと数学者に学んだぜ」


「『槍のマタザ』にもそんなことがあったんだ・・うちの両親とは違うね」


マエダ侯爵が好学だからカナザワは景気いいんだ、それに比べてアルビオンは武力全振りだから景気悪いんだと落ち込んだユキムラにトシツネが喝を入れた。


「そんなこともないと思うぞ・・アルビオン伯も君の見えない所で学問は大切だと考えてると思うぞ。そう考えないと君たちをゲオポリスに遊学させはせんと思うぞ」


「そうかな?」


「そうだよ。アルビオン伯も親父に『マタザ、俺はテラで武術の稽古ばっかりやってたことを後悔してる。このままじゃ、いいとこ、年1000金止まりかな』とこぼしてたし、君の見えない所で学問してると思うよ」


「・・・そうだな。君の言うことを信じて頑張るよ。アルビオンの継承権がないだろうボクは自分で運命切り開かないといけないからね」


ユキムラが元気をなくしてることを察したトシツネはユキムラを励まそうと声をかけた。


「今夜は武道場が開いてるからそこで、槍の手合わせをしようか?」


「ああ、いいよ。槍のマタザは槍の使い方を教えてくれなかったのかな?」


「父上も、カナザワは兄者に任せたとはいえ、色々と忙しいんだ。テンリュウに基本の槍裁きは教えてもらったけど、まだまだ君のレベルには及ばないね」


「そうか・・父上に随分と太刀だ、槍だ、組討ちだと仕込まれた僕は、君と比べて幸運かな?」


「そうだね」


復習と予習を済ませた、二人は武道場に向かった。


「あ、誰かが槍の稽古をしてるぞ、熱心だね・・どうしたんだよ。トシツネ」


「一番、顔を見たくない爆弾が稽古してるよ。今夜はよそうよ・・・」


「ダメだよ・・ここは戦場だぜ。逃げたら指揮官じゃないよ。いくよ」


「わかったよ・・・いけばいいんだろ!」


嫌がるトシツネを引きずるようにして武道場に入ったユキムラは先客に声をかけた


「誰だかわからないけど、この場所を借りてもいいかな?」


「いいわよ・・私と手合わせしたいのなら受けて立つわよ」


「え・・・女?」


女が稽古をしてることに驚いていたユキムラの首元に槍先が襲ってきた。


「え・・・・」


「武道不覚悟ね・・・敵は正面から襲ってくるとは限らないわよ。周りに気を張らないと戦場じゃ生き残れないわよ。そこで腰を抜かしてるのは・・トシツネじゃん!いいところに来たわ。槍の稽古に付き合わせてあげる」


「そんな・・・姉者、勘弁してくださいな!」


「戦場で命乞いは利かないわよ!かかってきなさいな」


「トシツネ君、ここまで来たら仕方がない。全力で行くよ」


「・・わかったよ。破れかぶれだ!」


同時に突いてきたユキムラとトシツネの穂先を巧みに薙ぎ払った女武者は突き返してきた


「そんな・・間合いが取れない」


槍に突き倒されて尻もちをついてしまった二人を女武芸者は頭を叩きながら、喝を入れた。


「そんな槍先じゃ、機動人を動かす資格すらないわね。この程度の腕じゃ私が出る幕じゃないか・・・ヤハギ、こいつらの相手をしてあげなさい」


「マスター、了解しました。さあ、お二人さん、かかってきなさい!」


「MSガール?あの人は女のMS乗りなのか・・・」


「そうだよ・・全く父上も罪なことをしてくれたね。自分の不運が嘆かわしいね」


「戦場に泣き言は不要です。名乗りをあげなさい」


名乗りを上げた二人は、長刀を構えたヤハギに挑んだが、あっという間に叩きのめされた。


「まだまだ、終わってませんよ!」


「は、はい・・・・」


稽古は消灯時間まで続いた。散々に打ちのめされて床に伸びてしまった二人を見た女武者はヤハギに言った。


「まあ、最初はこんなものかしら?」


「マスター、そうですね。次に手合わせする時は腕をあげてもらえるといいですね」


「宿直将校には私が話しておくから、この二人を部屋まで運んでやりなさいな」


「マスター、了解しました」


三日後、候補生たちの適性を知るための機動人の搭乗授業が行われた。


「生徒、気を付け!教官、挨拶をお願いします」


生徒監に紹介された女教官は、体のラインを強調した挑発的なライダースーツで、壇に上がって自己紹介を始めた


「あなたたち、間抜け連中の世話を任されたマエダ・ゴウよ!まあ、私がウキタ伯のところで何をしたかは知ってる間抜けは私を甘い女だと勘違いしてるだろうけど、ここではそうはいかないわよ。本気で武者に鍛えてあげるからね・・・て、そこクシャミしたわね!オサフネ、ナカムラ、アイツラの体を温めて差し上げなさい!」


「はい、教官!」


ウキタ家にいた時から仕えていたお付きサムライである二人に引きずり出された連中は、ゴウの前に引きずり出された


「そんなに外が寒いのなら、あそこの運動場でウマ娘よろしく走ってもらおうかしらね・・・」


「わかりました。教官、おい、来るんだ!」


不運な連中を省いたゴウは、生徒に向かって言った


「さて、間抜けども、私と戦って勝てると思ってるのはいるのかしら?」


「今日は機動人の操縦授業だったのでは?」


「それもやるけど、まずは自己紹介ついでに格闘戦をしようと思ってね。まあいいわ。私と対戦したいという間抜けはいるのかしら?」


「得物はありですか?」


「得物で来るのなら私はこの槍で受けて立つし、素手で来るのなら素手でもいいわよ」


「じゃあ、素手でお願いします」


3・4人ほどが前に出てきた。その様子を見たトシツネがマサユキに話しかけた。


「姉さんの強さを知らないバカな奴ら・・・」


「ゴウさん、組討ちも強いのか?」


「見たら、わかるよ」


勝負はあっという間についた、ゴウは三分もしないうちに、間抜けどもを地べたに叩きつけた。


「次に対する時は、もう少し腕を上げて来なさいよね。よかったら柔術の一つを教えてあげるわ!」


「は・・・はい、お願いします」


傍にいた助教どもに、間抜けどもを医務室に連れて行くように命じたゴウは、残った生徒たちに告げた


「さて、自己紹介と遊びの時間は終わった。授業を始めるわ。まずは乗ってもらおうかしら?、あ、そこの二人に、乗ってもらおう、ヤハギ、お願いね!」


ゴウに命じられたヤハギは、ユキムラとトシツネのところにやってきた。


「マスターの仰せで、あなたたちを搭乗者として指名します。よろしいですか?」


「了解だ」


古文書によると、拠点防衛用等に使われたザクタンクと呼ばれたMSに、乗り込んだユキムラは、胸部ブロックに乗り込んだヤハギの指示に従って計器を作動させた。


「スゴイ・・昔の人間は、戦場をこういう風に見てたんだ・・・」


U510 に乗ってた時、ハイゴッグでシミュレーションを見せてもらったとはいえ、ザクタンクの各種センサーや頭部モノアイからの情報を、胸ブロックのヤハギが解析して、コクピットブロック前横に映った光景を見せられたユキムラは、驚いた。


「ユキムラ、用意はできましたか?そろそろエンジンを稼働させます」


「了解、いつでもどうぞ!」


コクピットシートのユキムラの踏み込みに応じて、ザクタンクは走り出した。


それは、マエダトシイエと同じく伝説のライダーと後世に評されたサナダ・ユキムラの伝説が、始まった時だった。


(続く)











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