神木ノ声「2」
菜紬菜「埃っぽいね」
ケホケホ、と口を手で押さえながら言う菜紬菜。
ここは屋根裏だ。氷柱は死んだことになっているのにも関わらず、廊下を何もなかったように歩いていたら可笑しい、ということで、菜紬菜と氷柱は屋根裏に上ったのだ。
菜紬菜「暗い。なんとかして、氷柱ちゃん」
氷柱「何とかって…わかりました」
氷柱は己を切り――辺りに鬼縛りの花の香りが漂った。
氷柱『燈火』
術を発動させる――菜紬菜と氷柱の目の前に火の玉のような宙に浮いている物体が現れた。
菜紬菜「これって、火?」
氷柱「知りませんよ」
菜紬菜「君が作り出したんでしょ」
氷柱「とりあえず、行きましょう」
菜紬菜「はいはい」
菜紬菜を先頭に、そして燈火を頼りに、屋根裏を四つん這いになって歩き出した。
――それにしても、なぜ菜紬菜は氷柱に協力したのだろうか。氷柱は今になって疑問になって来た。
何か嫌な予感が脳裏をよぎる。だが、その脳裏の端に一郎丸の顔があるのはなぜだろうか。
一郎丸「はぁ…鈴美、いや美鈴。ちょっと待っててくれ」
美鈴は頷く。一郎丸は目を閉じ――そのまま消えた。
やがて、一郎丸が突然帰ってくる。美鈴が瞬きをした刹那に帰ってきたようだ。先程座っていた場所に、何食わぬ顔で座っていた。
――あの鬼の娘は善を呼び、あの死神は悪を呼ぶ。だが、あの娘の瞳もまた、悪を呼ぶだろう。
これは麒麟が言った予言、いわばネタバレだ。
先程、一郎丸の頭の中に直接声が響いた。目を瞑れ、と。だから一郎丸は美鈴に言い、目を瞑る。真っ白の世界、何も捉えどころがないこの空間で、麒麟と一郎丸2人きりで話した。その際に、この予言を聞いたのだ。
娘は氷柱、死神は健斗。一郎丸は気がかりであった。氷柱の瞳に悪が、な。これ1番気がかりだった。一体、氷柱の瞳に何があるというのだろうか。
はぁー。一郎丸のため息が深く沈む。
美鈴「どうしたの?伊儀橋さん」
見かねた美鈴が言う。美鈴はどんな人が相手でも、溜口で対応するのだろうか。
一郎丸「いや、こっちの話だ。客人のお前には関係ねえよ」
美鈴はぷぅっと頬を膨らませた。
美鈴「伊儀橋さんは隠し事が多いのよ」
一郎丸「仕方ねえだろうが。お前は客人、俺は局長。格の差が違うんだよ」
「うわー身分の差を見せつけるって、酷いですねー」
「しーっ」
ん?と一郎丸と美鈴の2人は、どこからか聞こえた声に首を傾げる。
氷柱「ダメですよ、声出しちゃ」
氷柱は菜紬菜の口を押えていた。
菜紬菜と氷柱は一郎丸の部屋の屋根裏のまで来た。今までの道のりは辛かった、と氷柱は思う。なぜなら、埃っぽくて汚いのは当たり前だが、菜紬菜が脅かしたり、他の隊士に屋根裏から声をかけて氷柱をハラハラさせたりとか――肝を冷やされた。
菜紬菜「いいじゃない」
氷柱「ダメですって」
菜紬菜「じゃあ、氷柱ちゃんがやって」
氷柱「何をですか」
菜紬菜「伊儀橋さんへの復讐」
氷柱「いや、私は伊儀橋さんに復讐するようなこと、されていませんし」
菜紬菜「じゃあ、命令。伊儀橋さんを殺しちゃって」
氷柱「そんな命令、承れません」
菜紬菜「ふーん。じゃあ、僕がやっていいよね」
一郎丸(菜紬菜…それに氷柱もいんのか?)
声を殺して話していたつもりだったが、実を言うと丸聞こえだった。
氷柱「ダメですって」
菜紬菜「わかったー」
氷柱「全然わかっていないですよねっ」
〈バキン!〉
屋根裏から声と何かが壊れるような音が聞こえる。2人は天井を見上げた――天井が近づいてくる!?2人は咄嗟に術を使った。
一郎丸・美鈴『神足通!』
氷柱はバキン、と何かが壊れる音が聞こえ、嫌な予感の波が心臓を襲う。バクンバクンと鼓動を打つ。
氷柱は己の手首を鋭い爪で切り、鬼へと化した――氷柱の勘が当たった。当たってしまった。
氷柱の心臓がヒュンとなる感覚を覚える。氷柱はこのために準備しておいた術を使った。
氷柱『浮け』
ピタ、菜紬菜も氷柱も、落ちかけていた天井の板も浮いた。そう、菜紬菜が何かをして、天井の板を落としたのだ。
一郎丸と美鈴は廊下に出た。すぐさま、一郎丸の部屋の戸を開ける――2人は中を見た瞬間、息が止まりそうになった。そこには、宙に浮いている菜紬菜と氷柱、そして天井板があったのだ。
氷柱は凄く険しい顔をしていた。一方の菜紬菜は何が起こったのかわからない様子で、目をパチクリとさせていた。
氷柱『元に戻れ』
氷柱は再び術を口にする。宙に浮いている2人と天井がゆっくりゆっくりと元の場所に戻って行った。無論、氷柱の妖力は菜紬菜と自分自身にしか使われておらず、天井を元の位置に戻すことには使われていなかった。
やっとの思いで2人も天井も元の位置に戻った。それを凝視する一郎丸と美鈴。2人とも、口をポカンと開けていた。
菜紬菜「氷柱ちゃん…」
氷柱はクラッと倒れそうになる。が、ギリギリのところで氷柱は手を着き、倒れるのは防いだ。
続いて氷柱は
菜紬菜「大丈夫?」
氷柱「とにかく、下に降りましょう」
息苦しさのあまり、かすれた声で言った。今にも消えそうな、か弱い声だった。
菜紬菜「わかった」
菜紬菜は天井板が開くところを探す――見つけた。その時、
一郎丸「おい!菜紬菜と氷柱!こりゃどういうことだ!」
一郎丸が怒鳴る声が聞こえた。
菜紬菜「伊儀橋さん、氷柱ちゃんはこの世にいなんじゃないんですか?」
無論、今菜紬菜が言ったことは冗談ではなかった。実際、氷柱は影狼組の中では死んだ身とされ、百華絢爛では夢睡という名で密偵役を演じている。
菜紬菜は天井板を横にずらし、下にいる一郎丸にニッと微笑んだ。
菜紬菜「そのままそこにいてください、伊儀橋さん」
一郎丸「何でだ」
菜紬菜「行きますよー」
菜紬菜は氷柱を穴から落とす。またも氷柱の心臓はヒュンと不思議な感覚を覚え、一郎丸にキャッチされた。
一郎丸「ったく、危ねったらありゃしねえ」
一郎丸は氷柱を抱いたまま、1、2歩下がり、次は穴から菜紬菜が現れた。
菜紬菜「よっと」
飛び降り、見事な着地を見せた菜紬菜。
一郎丸は腕の中でぐったりとしている氷柱の顔を見た。生憎、氷柱の瞳は閉じていたので瞳の中は見れなかった。
氷柱「すみません、伊儀橋さん」
氷柱は瞼を重そうに開け、一郎丸の肩に手を置き、畳の上へと足を着いた。
一郎丸「菜紬菜」
平然として、人の部屋で誇りを掃っている菜紬菜に言った。
菜紬菜「言っておきますけど、僕は天井なんか落としていませんからね。勝手に落ちたんですよ」
一郎丸「言い訳は聞きたくねえ。何で天井裏なんかいたんだ」
氷柱「それは私が説明します」
息を整えながら、氷柱はわけを話す。
話し終えると、
一郎丸「なるほどな」
一郎丸は納得してくれた。氷柱はそのことに感謝する。
菜紬菜「でも、天井が落ちてくるなんて、さすがの僕もびっくりしたよ」(ニコ)
一郎丸「他人事のように言ってんじゃねえよ。本当は何をしようとした」
菜紬菜「特になにもしてはいないんですけど…最初は伊儀橋さんに埃の雨でも降らせようとは思っていたけど、それもできずにこうなっちゃったってわけですよ」
一郎丸の怒りも頂点に達しそうだ。
菜紬菜「氷柱ちゃん、術を使って僕を浮かすこともできちゃうなんて、凄いね。もう1回やってよ」
氷柱「断ります」(やっぱり、強い妖怪を術に掛けるとこうなるんだよなぁ)
菜紬菜「えー。でも、ありがとう。助けてくれて」(ニコ)
菜紬菜から出た意外な言葉に氷柱は驚いて、思わず咳をする。
氷柱「ゴホッゴホッ」
菜紬菜「氷柱ちゃん、それわざと?」
氷柱「違いますよ。たださっきの埃のせいで喉が痒いだけです」
そう言いながら、氷柱は笑った。何も可笑しいことも、笑うような面白いことも起こったわけではない。ただ、氷柱は菜紬菜に礼を言われて嬉しかったのだと思う。笑った。
つられて美鈴は笑った。一郎丸は口元に薄い笑みを浮かべ、菜紬菜はキョトンとしていた。
※ここからは、氷柱の名を夢睡の名に変えます。
夢睡「ありがとうございました」
ぺこりと頭を下げた。夢睡の前には千景がいる。
一郎丸の部屋での騒ぎの後、菜紬菜を追い払ってから、そして美鈴を先に帰らせてから一郎丸と氷柱は少し話した。一郎丸は麒麟の事と美鈴の事を説明し、夢睡は移動できることについて話した。
夢睡「もし、天願神社に行く間もなく襲われた時のために、伊儀橋さんの部屋に真っ直ぐ行けるように、私の血を持っていてほしいです」
一郎丸「術か。なるほどな。わかった」
夢睡はギヤマンの瓶に己の血を入れ、それを一郎丸に渡した。辺りには鬼縛りのにおいが漂う。
夢睡「先程は本当にすみませんでした」
夢睡は天井板が落ちてきたことを申し訳なさそうに言った。吐き気と眩暈は大分良くなった、と心底ほっとする。
一郎丸「いや、実はな、天井が落ちてきたのは俺のせいなんだ」
夢睡「え?」
夢睡は菜紬菜がやったのだと思っていた。やっていない、とは言っていたが、嘘をついていると思っていたのだ。
一郎丸「まァ、理由はボチボチ話すが、今はそこにいる千景と帰った方がいいんじゃねえか?」
――ということで、一郎丸の話を聞きたかったがは嫌々千景と2人きりで藤原屋へ帰って来た。
千景「1週間に1度、お前に会いに行く」
千景はそう言ってから、人ごみに紛れて消えた。
その夜、夢睡は客人をもてなしていた。その時だった。きゃぁぁぁぁ!と女の人の叫び声が聞こえたのは。夢睡は声に驚いてビクッと体を震わす。
「大丈夫かいな、夢睡さん」
もてなしているこの方は人。
夢睡「大丈夫です」(ニコ)
この人とは会話が続かない。だが、この人は静かな方がいいのかもしれなかった。
次の日、夢睡は朝ご飯を食べながら、隣に座って一緒に食べている琳桜に話しかけた。琳桜はなぜか俯いていたので、もしかしたら昨日の悲鳴の1件と関わっているのかもしれない、その1件がもし九尾弧と関わっていたら、と考えると口を開いていたのだ。
夢睡「昨夜の悲鳴、何があったかわかりますか?」(ニコ)
相変わらずの夢睡の笑みは嘘を偽っているようには見えず、自然と顔に表されているような笑顔だと思う。
琳桜「知りたいのですか?」
夢睡「はい。元は剣術バカの美鈴さんと同じような気性なので、争いごとに首をつっこみたくなると言うか…」
苦笑いを浮かべる。
琳桜「いいですよ」
ゴホン、と咳払いして、手に持っていた箸を置いた。夢睡も真似て置く。琳桜の話に集中するためだ。
琳桜「昨夜、
夢睡「じゃあ、私が聞いたのはその冲方さんと言う人の悲鳴だったと…」
琳桜は顔に表情を出さない人である。だがこの時、琳桜は驚いていた。人が死んでしまった話を聞いて、気分を悪くしないんだ、と。やはり、柏に言われたことは本当のことなのだろうか。夢睡はたくさんの人を殺してきた。だから、人が死んだ話を聞いても気分を悪くしない。
夢睡「その佐伯さん、妖怪ですか?」(ニコ)
琳桜「それが、わからないそうなんです」
夢睡「わからない?」
琳桜「妖怪の気配もあり、人間の気配もあり、幽霊の気配もあるそうで」
夢睡「そうなのですね…」(会ってみたい、その人に)
琳桜は夢睡の顔を見る。疑う。本当にこの人は間者なのだろうか。夢睡は自分のことを剣術バカ、と言う。もし、武家の出であったら人を斬ったことがあるかもしれない。だから、人が死んだ話を聞いても気分を悪くしない。琳桜としてはこちらの場合を信じたかった。夢睡様は間者ではない。
夢睡「他に何かありますか?その佐伯さんのことで」(ニコ)
琳桜「狙われるのは美しい人だと伺いました。実際、冲方さんは花魁上がりを期待されている人でしたし」
それと、と琳桜は話を続ける。
琳桜「狙われるのは全て人だそうです」
夢睡「人、ですか…」
夢睡はある女の人の顔が頭に浮かんだ。美しい人。優しい人。金平糖をくれた人。花魁格の人――美禰だ。
夢睡「美禰花魁は大丈夫なのですか?」(ニコ)
琳桜「美禰花魁…実を言いますと、私、先程盗み聞きをしてしまいまして、その際に今夜、美禰花魁が佐伯さんと会う、というようなことをおっしゃっていました」
夢睡「今夜…美禰花魁はどう思ってらっしゃるのでしょうか。聞きに行きませんか?食べ終えたら」(ニコ)
琳桜「承知致しました」
2人は食べ終えるまで口を利かなかった。
夢睡は自室へと帰って来た。この部屋にいるのは自分1人だけだった。少し安堵する。
それから夢睡は今日の夜に備えて寝ることにした。
話はしてきた。美禰と和須子と。話し合った結果がこれだから仕方ないが、もし危ない目に合った時、千景は来てくれるのだろうか。別に来なくてもいいが。
花魁は座敷に入る。美禰は京言葉が上手だ。夢睡は精一杯美禰に教えてもらったように話す。
「ようおこしやす、佐伯はん」(ニコ)
我ながら上手に言ったのではないか。佐伯は自分が美禰だと思い込んでいる様子だった。手招きする。花魁は佐伯の隣へ行き、酌を始めた。
佐伯は至って変な行動はせず、お国自慢や身の上話を繰り返した。花魁は、へぇ、と言ってばかりだった。
佐伯「時は満ち足り」
突然そう言うと、花魁は心の中で構えた。この時を待っていた!とばかりに、花魁は佐伯を不敵な目で見つめる。
佐伯「わしは、あるお人を捜しておる。理由など忘れたが、恐らくは誰かに命令されてやっておるのだろう」
この人からは波動が感じる。だが、手の触り心地や風体は人間。少し年老いた人間。
花魁の肌は佐伯に近寄った時から、違和感を覚えていた。ビリビリと肌に稲妻がはしているような感覚。これは幽霊がいるということ。この人は一体何者だろうか。
佐伯「名は伊藤氷柱。いや、または氷堂氷柱」
花魁の体は一瞬ビクッとした――かもしれない。
「へぇ。なんぞ、そないなお方を捜してらっしゃるのどす?」
佐伯「殺す」
佐伯の声が変わった。
「…?」
佐伯「殺す!」
佐伯は刀を抜き払う。花魁はそれを避けた。
(誰かに操られている?)
花魁は先程までの優しい目をしていなかった。佐伯を見る目は悉く冷たい。
「あなた、何者ですか」
佐伯「わからない。ただわかるのはその女の名と、俺は佐伯ということだけだ」
殺す、と言っていた佐伯と同じ声。お国自慢や身の上話をしていた時の声と全く別物。
「どうして殺そうとするのですか」
佐伯「わしにはわからん。誰かが操っているのやも知れない」
おじいさんの声。お国自慢や身の上話をしている時の声はおじいさんの声、殺すと言っていた時の声は肝の据わっている野太い声、と表そう。この声はおじいさんの声だった。
「あなたからは3種の者の気配を感じられます」
「さすがだね、氷柱」
「!」
新しい声が現れる――優しい声、だった。だが、この声は若々しい男の声。
夢睡「私は夢睡ですけど?」
花魁と言うのは実は美禰に変装した――と言っても服装が花魁名だけの夢睡――氷柱だった。
「夢睡、ね。でも俺は氷柱って呼ぶよ」
夢睡は馴れ馴れしい人、と心の中で苛立ちを覚える。
「俺は氷柱の1番の敵であり、1番の味方。大丈夫さ、お前には手を出さない。手を出させないからね」
夢睡「その前に、姿を現せ」
ぽぅ、と佐伯の背後から出てきたのは人型に切られた紙――式神だった。式神からは波動が感じる。
夢睡「妖怪の気配は式神」
式神が体から抜けたからだろう。佐伯はバタンと倒れ、口から青白い焔――魂が抜ける。
夢睡「幽霊の気配はとっくに死んでしまっている佐伯さん」
佐伯――と名乗っていた体はまた動く。そして、頭を抱えて、わしは誰だ?ここはどこだ?と呻いていた。まるで、記憶を失くした人がそこにいるみたいであった――その人は記憶を失っていた、または奪われていた。
夢睡「人の気配は記憶を失くした、または奪われた人自身。おじいさんの声はその人の声、野太い声の人は幽霊、そして意味がわからないことを言うお前が…」
「俺は鬼だよ。記憶を操ることができる術を使える鬼。信じられないかもしれないけど、俺たちは現代で一緒に暮らしていた」
夢睡「…私の記憶にはないんだけどねっ」
「お前の記憶は俺が持ってるよ。だから会いたかったんだ、俺。お前も俺に会いたいだろ?」
刹那、夢睡は居合切りを繰り出す。式神の紙は真っ二つに破れていた。
「時期に会えるさ。たとえお前がそれを望んでいなくても」
声は消えた。
納刀した後、夢睡は気づく。肩で呼吸している。意味がわからない。記憶を奪われている?そんなはずはない――いや、絶対にない。心臓がドックンドックンと鼓動を打つ。夢睡の記憶はそこで途切れた。
〈次回予告!〉
「お前への呪いは消し去ってやる」
「美しい」
「気に食わねえ」
「私は約束を守るよ」
「お兄ちゃん!」
夢を見た夢睡。夢には健斗が言っていたあの花がいて…
そして、妖怪退治屋、現る。
妖怪退治屋現るところに、妖怪潜む。
次回をお楽しみに!
読んでいただきありがとうございました。
白死鬼の花~私と俺の出逢い~ 藤堂氷牙 @toudouheisuke
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