朝だよ
私とアイツは、奇跡的な再開を果たした。
もう無理かと思っていた再開だ。
「ギター返すね」
溢れ出る涙と鼻水を袖で拭いながらそう言う。
「持っていてくれたんだありがと」
「あの日からずっと待ってたんだから、、、」
「僕だって今日という日を待っていたよ」
「私毎日ここに来て君をずっと待ってたんだよ?」
「ごめんね待たせてけどもう大丈夫離れたりは、しないよ」
夜が明けた。
街灯は、仕事を終え眠りにつき人々は、次々と活動を始める。
猫は、もう何処かへとさり座っていた地面には、ほんのりと暖かさが残る。
月と星々は、空からすっかりいなくな太陽だけが煌めく。
朝が来た。
「朝だね」
君がそう言う。
いつの間にか抱きあっていた手を解き頭を撫でながらそう。
「そうだね朝だ」
君の着ているダボダボのパーカーに顔を埋める。
パンッと手の平を君が叩きさてと言った。
「感動の再開もここらへんにしてもう一度僕達二人の夢を目標を再確認しようか」
私は、ムクリと起き上がってそうだねという。
「声を合わせて行くよーせーのっ!」
「「日本一のバンドになるっ!」」
廃ビルの屋上から街へ私達の夢が響きわたる。
「覚えてくれたんだ」
私は、そう言う。
「もちろん僕達の私達の”夢”だろっ。さてと余り考えて無かったけど今ので下がざわついている。早くここを出よう」
手が握られる。そして私達は、足早にその場から去り裏道に走り込む。
息を切れぎれになりながらも私は、言う。
「走る必要あった?」
「さぁ?けど面倒事は、避けれた。取り敢えず自動販売機で飲み物でも買って公園でゆっくり話そっか」
私は、それに同意し自動販売機へと歩き出す。
私達は、ゆったりと話ながらのらりくらりとしてるのに対して周りは、せわしなく動いている。
午前7時30分
みんな学校や会社に行くのだろう。
まぁ中には、私達みたいな人もいるのだろうけど。
「何飲みたい?」
いつの間にか自動販売機前についておりそう聞かれる。
「炭酸以外なら何でも」
「分かったじゃーお茶でいっか」
うんっと言うとお金を払って買ってくれた。
「はい」
「ありがとっで何飲みたい?」
「僕は、いいよ」
「遠慮なんていいから」
「じゃーコーヒーを貰える?微糖の」
「分かった」
お金を入れてボタンを押す。
コンマ数秒後にゴトンッと音がなって落ちてくる。
「はい」
「ありがと。じゃー僕達の再開にかんぱーい」
コンッとお互いの飲み物を当てる。
「じゃっこれでも飲みながら夢を語ろっか」
そう言う君についていき公園のベンチに座り私達は、夢を語る。
眠らない街の眠れない夜に 八草秋水 @Rousyu1567
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます