登録登録ぅ!
『守護の街』辺境モリバース。守護の街の名にふさわしいほど大きく分厚い壁で覆われている大都市だ。守護の街の由来は、魔の森と隣接しているから。魔の森っていうのは最低ランクから最高ランクの様々な魔物がいる大森林。数年に一度、数十年に一度魔の森から魔物が溢れて来て、それを何度も凌いでいるため、守護の街なんて言われてる。
そんな街だから、冒険者の質も量もかなりあるのだ。そしてもちろん鍛治屋と商人も多い。
「さーて、登録ちゃっちゃと済ませますかね!」
ここに着いたのは昨日の夜。村とここの距離は馬車使っても2〜3週間かかるらしい。そんな長旅面倒だから走って半日で済ませた。
適当な宿取ったけど、あたりを引いて良かったぜ。みんな優しいし、いい人しかいないから。
ちなみに、今はお昼。昼飯食った後だ。
ドアを開けると、ガヤガヤとした景色が出て来た。
「初めまして、本日はどうされました?」
「冒険者登録をお願いに」
「承りました。では、こちらに一滴血を垂らしてください」
そう言って針と魔法陣が書かれた紙を渡して来た。言われた通り、指に針を刺して一滴だけ血を紙に垂らした。すると、魔法陣が光出した。
「はい、ありがとうございます。こちらが冒険者カードです」
受付の女の人が光ってる魔法陣を隣にあった水晶にかざすと、紙が硬くなって白くなり、左にF、右下に小さく名前が書いてあった。
「はい、どうも」
「ランクについてご説明させていただきます。全部で7つあり、下からF、E、D、C、B、A、Sとなっております。初めは誰でもFランクからで、Cランクまでは依頼の達成率で、Bランクからはさらに試験を合格することで上がります。
依頼を受ける場合、あちらの掲示板から選んで持ってきてください。
依頼にもランクがあり、ランクに応じたものしか受けられないのでご注意ください」
「了解しました!」
「なにか質問はありますか?」
「特にありません!」
「わかりました、では、頑張ってください」
ばっ!と敬礼して依頼が貼ってあるところに向かった。
「ほえぇ〜、色々あるなぁ」
ドラゴン討伐にゴブリン駆除、薬草採取にドブ掃除。他にも色々あるが、俺は今Fランクだから、Fランクのものしか受けられない。で、その中で面白そうなやつと、そのついでにできそうなやつを数枚取った。
「お願いしまーす」
「こんなにたくさん、大丈夫ですか?」
ゴブリン5体駆除の依頼書を3枚、薬草15束の依頼を5枚の計8枚。たしかに、よく考えたらなりたて初日の依頼量じゃないよな。
「大丈夫です!山の中で育ったんで、薬草も分かりますし、ゴブリンも数えきれないほど倒してます」
「そこまでいうのであれば、分かりました。お気をつけて」
「ありがとうございます!」
何となくであの人のところに行ったけど、良い人で良かった。
さーて、ちゃちゃちゃっと終わらせますかぁ!
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