雁字搦めになった、様々な人物たちの思い。
後悔、諦め、侮蔑、願い、自責。
幾重にも重なった思いは、固く結びついてしまった。
故にもう、後戻りはできない。
それでも、勇気を振り絞って一つ一つを解くうちに、やがては希望が顔を見せる。
きっと、やり直せる。
それは、かけがえのない存在がいるから。
少し変わったお話かと思いきや、いい意味で裏切られました。
ファンタジーのような、れっきとした現実のような。
中々に、独特なお話だったと思います。おまけに、濃い人間ドラマまで。
一つ一つの要素は決して目新しいものではないですが、それらの要素の足し算が絶妙にされた作品という印象を受けました。
一風変わった作品と出会いたい方に、おすすめしたい一作です。