個人的には「だって、『死にたくなった』っていうのは、生きる意志がある人の言葉だから」のところ、もう少し掘り下げてくれると嬉しいなと思いました。もしかしたらこの先何かしらイベントが有るのかもしれませんが。

この言葉って死にたいと思っている人に「自分は生きたいんだ」って気づかせてくれるいい言葉だと思うので。ここで一文で済ませるのは少しもったいないような気がしてしまいます。

この作品は、読者の痛みに寄り添えるような素敵な小説になれる可能性を秘めていると思います。

僕もよく死にたいのですが、ショーペンハウアーの『自殺について』とか読んでると、「自殺は意志の強烈な肯定」と書いてあって、人生を真面目に生きようとしてる人ほど自殺を選択しやすいと言う事でした。

主人公も真面目なんじゃないかなと思います。不真面目だったら他人からいじめられても適当に受け流してヘラヘラしていられると思うのです。