第三回




 文政四年一二月九日――ようやく判明した、それが「今」の年月日だった。西暦なら一八二二年の年始、ちょうど二百年前である。


「二百年……」


 その数字に達郎は気の遠くなる思いをする。一方の妹さん達は不審の思いを募らせるばかりだ。


おかに上がれば二百年後だった、とでも? 八犬伝の次は浦島太郎ですか?」


「……ああ、浦島太郎か。まさしくそんなようなもんです」


 妹さんの刺々しい皮肉に達郎が得心したようにそう言い、何度も頷き、妹さんも毒気を抜かれたようだった。彼女が言うように、今の達郎はまさに浦島太郎そのものだった。二百年過去から来たか未来から来たか、違いはそれだけである。


「おうちちゃん。そんなことよりも」


「そうでした。問題は二百年よりも二百両です、二百両。兄さんの不始末で二百両も失うなんて冗談じゃありません。二百両も」


 どうやら「お内」というのが妹さんの名前のようだった。


「二百両を出さずに済むのなら、この際は物乞いだろうときつねだろうとたぬきだろうと騙されてやります。それで、千両にもなるお宝はどちらに?」


 と身を乗り出すお内。達郎は思わずその分後退った。


「場所は吉原の北の、墨田川の岸辺です。一人じゃ行けないんで誰か一緒に来てもらって……いや、もう一人いた方がいい。あの連中に顔を見られていない、信用できる人はいませんか?」


 首を傾げるおかみさんの方に説明する。


「俺が隠し場所からそれを持ち出して、まずは同行している人に渡します。でもあの連中が俺達の後をつけていて、それを横取りしようとするかもしれない。だから顔を見られていない誰かが他人のふりをして上手いこと受け渡しをして、この店まで持って帰るんです」


「確かに、そのくらいの用心はするべきですね」


 と頷くお内。


「あとは連中にそれを渡すときにこれ以上ごねられないように、誰か顔役にでも立ち会ってもらえれば」


「そうですね、それも心当たりにお願いしてみます」


 話はまとまり、達郎は店の手代とともにスマートフォンを手に入れに向かうこととなった。


「その恰好はあんまりですから」


 とおかみさんが着物を貸してくれ、その人情に達郎は涙を流さんばかりに感謝する。お内は何か言いたげな様子だったが結局何も言わなかった。着流しを身にまとい、さらに髪をポニーテールのように結い直して小さなちょんまげとして、同時代人らしい姿となる。一見だけなら不審者と思われる心配はなく、また真っ当な町人扱いしてもらえる状態となり、達郎は心から安堵した。

 高熱で倒れる寸前の体調が回復したわけではなく、スマートフォンの隠し場所まで往復約一〇キロメートルを走破するなど絶対に不可能だ。そこで、隠し場所までは駕籠を手配してもらって移動することとなった。使用するのは町駕籠。風除けの畳表もない、吹きさらしのまま荷物扱いで運ばれるのだ。それでも歩くよりはマシだと考えていたのだが、それはそれで地獄のような時間を過ごすことになる。


「死ぬ、死んでしまう、死ぬかと思った……」


 幕末に日本にやってきた西洋人が駕籠の乗り心地を「拷問のよう」と評したらしいが、それは達郎の感想そのままだった。少し考えてみてほしい、人間が歩くときにその肩がどれだけ上下するかを。大雑把に計算して身長が一七〇センチメートルなら約一〇センチメートルだが、駕籠のような重量物を運ぶならその数値はさらに大きくなるだろう。駕籠の中の人間はその高低差そのままに上下にシェイクされ、それが延々と続くのだ。吐かなかったのは、ただ単に胃の中に何もなかったからである。

 駕籠に揺られること約一時間。駕籠かきを街道に待たせて、達郎はふららららふふららになりながらも雑木林の中へと入っていく。書肆の手代がそれに続いた。

 特に迷うこともなく隠し場所の大木へとやってきて、その洞から枯れ葉をかき出して、エコバッグに包まれたスマートフォンを取り出し、


「あ、あったぁ……良かったぁ」


 誰かに盗まれていた可能性もゼロではなく、もしそうなっていたら恩を売るどころの話ではなかったのだ。それにお内さんやおかみさんをどれだけ落胆させ、失望させることか。そうならずに済み、達郎は心底から安堵する。電源が入るかできれば確認したいところだが今は自重した。


「それじゃこれを。盗まれないよう気を付けてください」


 手代にそれを手渡し、彼は駆け足で街道へと向かう。達郎はゆっくりとその後を追った。そして街道を目の前にし、


「ああ、やっぱりこうなるか」


 妓楼の若い衆が手代を囲み、脅していた。予想よりもずっと早い妓楼側の乱暴な行動に達郎は舌打ちする。駕籠かきが味方してくれているのでまだ奪われるに至っていないがそれでもいつまで持つか判らない。周囲の旅人も加わって騒ぎが大きくなりつつあり、これ以上面倒なことになる前に若い衆が強硬策に――


「金吉!」


 手代がスマートフォンをぶん投げ、それは若い衆の頭上を飛び越し、離れた場所にいた少年がそれをキャッチした。その少年はそのまま走り出し、若い衆が慌ててそれを追う。「金吉」と呼ばれたのはあの書肆の丁稚なのだろう。金吉君の姿は瞬く間に小さくなり消えていき、後は彼が無事に店までたどり着くことを祈るばかりだった。

 ……そして復路もまた拷問のような目に遭い、地獄のような思いをし、ようやく外神田のその書肆へと帰ってくる。帰着する頃には日も大きく傾き、あとしばらくで日没だった。

 店の前では妓楼の若い衆がたむろしており、彼等は達郎に剣呑な目を向けた。が、達郎は三半規管が酔っ払ったかのような状態で、真っ直ぐに歩くだけで精いっぱいだ。結果として彼等の存在を黙殺し、何とか店の中へと入っていった。

 店の中にいるのはお内さんとその義理の姉のおかみさん。その横に金吉君がいて、妓楼の番頭はその向かいだ。金吉君がどこか誇らしげな顔なのに対し、番頭は面白くなさそうな様子である。金吉君は無事に役目を果たしたらしいと、達郎は胸を撫で下ろした。そして、初めて見る顔が二つ追加されている。


「ああ、表太郎……なんだってこんなことに」


「ほら、気持ちは判るがしっかりしないと。あんたがそんなんじゃお内さんが苦労するだけだろう」


 まず一人は四〇前後の、羽織袴に二本差しの侍。もう一人は商人風の初老の男性で、ひたすら嘆く彼を侍が慰めている。その男性は若旦那の父親でその書肆の店主なのだろう。ただその侍の立ち位置はいまいち不明だった。


「……それで、なんだって大小を差したお方がこんなところにいるんですかねぇ。まさか町人同士の話にくちばしを突っ込もうってんじゃないでしょうな」


「誰に物を言っている、下郎」


 番頭の嫌味にその侍は真剣を薙ぐような鋭い視線を返し、その殺気に達郎が身震いする。


「私がどこにいようと私の勝手だ。忘八ごときに何を言われる筋合いもない」


 どうやらこの侍はお内が手配した顔役の代わりのようだった。侍の前では番頭も無理は言えないし無茶はできないだろう。実際、


「……まあ、こちらの話に口を挟まないならそれで結構」


 彼はそう言って鼻を鳴らすだけだ。なお「忘八」とは「仁義礼智忠信孝悌の八つの徳目を全て失った者」という意味の罵倒だが、転じて女郎屋を指し示すようになった単語である。


「――それで、浦島太郎さん」


 お内は達郎のことをそう呼んだ。


「これが売れば千両にもなるっていう玉手箱なんですか?」


 お内が手にするのは、その小さな手の中にも充分収まる小さな箱だ。それは絹のように滑らかな手触りの布に幾重にも包まれている。気丈な態度を保つお内だが、その言葉には不安と疑問がかすかににじんでいた。達郎は安心させるように「ええ」と笑いかける。

 それを受け取った達郎がエコバッグの包みを解き、中からスマートフォンを取り出す。まずは電源を入れる前のそれを手の中で何回転かさせて、一同へと提示した。


「文鎮か?」


「鏡?」


阿蘭陀オランダの文字か」


 次にその電源を入れる達郎。光り輝くスマートフォンの画面に一同が驚き、ざわめいた。まずは簡単に使えるように「設定」でパスワードロックを解除する。


「それじゃ、一番判りやすいのは……」


 達郎は「カメラ」のアイコンをタップ。録画ボタンをタップしてそのレンズをお内やおかみさんへと向けた。


「何をしているんですか?」


「すぐに判りますよ」


 そこで録画を終えて、それを再生させる。そしてその画面を一同へと向けた。


『何をしているんですか?』


『すぐに判りますよ』


「とまあ、こんな感じですが……」


 得意満面の達郎に対して返ってきたのは、痛いほどの沈黙だった。まるで時が止まったかのように一同が硬直し、外の行商の声が空しく聞こえるほどにその場を静寂が満たしている。焦った達郎が、


「あと、動く絵だけじゃなくて止まった絵も撮れます」


 とお内の顔写真を撮って静止画としてそれを示す。真ん丸に目を見開いた彼女の小さな顔が、全く同じ表情の本物のそれと向き合った。


「えっと……どうですか? 売りようによっては千両くらいに……多分」


 あまりに薄い――というよりは全くの無反応に自信のなくなってきた達郎がそう問う。一同の中で最初に答えを返したのは侍の男性だった。彼は深々とため息をつき、首を横に振り、


「……まさしくこれは玉手箱だ。好事家なら千両でも二千両でも値を付けるだろう」


 反応が薄い、鈍いように見えたのは、衝撃が強すぎて何も言えなかっただけなのだ。達郎は大喜びで、


「ですよね! じゃこれを渡して決着ってことで。使い方を説明します」


 未だ衝撃から冷めやらぬ番頭に対して達郎が電源の入れ方からカメラの使い方まで、最低限の説明をする。静止画や動画を撮るだけならこの手短な説明だけでも問題はないものと思われた。


「使い方は判りましたか?」


「まあな」


 番頭はそう言うが、いまいち納得していない様子だった。おそらくは「きつねか何かに化かされているのではないか」と疑っているようで、達郎は内心で舌打ちする。だがそのとき、


「待ってください、渡すことはありません」


 そう言い出したのはお内である。


「二百両のために二千両を失うなんて馬鹿のやることです。それはこっちで好事家に売って、二百両は後日用意します」


「売るあてがあるんですか?」


「そのくらい何とでもなります」


 と胸を張るお内。それならそっちの方がいいですね、と達郎はスマートフォンをお内に手渡そうとした。が、それを番頭が横からひったくってしまう。


「土壇場に来て話をひっくり返すんじゃねえよ」


 二一世紀なら「卓袱台をひっくり返すな」と言うところだろうが、その慣用句が生まれたのは早くても二〇世紀末だ。そもそも卓袱台自体が明治に入ってから使われるようになった家具である。


「返しなさいよ二千両! 身請け料には二百両あればいいんでしょう?!」


「冗談じゃねえよ、身請け料の代わりにこれを受け取るって話だっただろうが」


「二百両は払うって言っているでしょう! 何だったら利子を付けて二〇二両払います!」


 二両かよ、と達郎は突っ込むがそれはお内の耳には届かない。お内と番頭の諍いはさらに続き、ヒートアップする一方だった。蚊帳の外の達郎が侍に目配せをし、その侍が小さく頷く。


「だから返さねえって言ってるだろうがこの業突く張りが!」


「だから二百両は払うって言っているでしょうが!! そこまで言うなら持っていけ泥棒! 利子を付けて二〇二両一分!!」


「ケチくさいにも程があるだろうがこのアマ!」


 怒鳴りすぎてお内が息切れし、そのタイミングを見計らった侍が両者の間に割って入った。


「これ以上は聞くに耐えん。それは持って帰るがいい」


 噛みつかんばかりのお内を侍が手振りで静止し、番頭は下卑た笑みを見せた。


「へへっ、さすがお偉いさんは判っていらっしゃる」


「だが、この話はこれっきりだ。二度とここに来るな。この店に立ち入るな。その汚い顔を見せるな」


「へっ、こんなしみったれた店に用なんかねえよ」


 番頭は話を蒸し返されないよう逃げるように店を出ていく。お内はその場で地団太を踏んだ。


「ああ、もう、むなくそ悪い! 金吉、塩持ってきて塩!」


 はい、と身を翻す金吉をお内が「待って」と再度呼び止める。


「塩をまくなんてもったいない。あんな連中、火鉢の灰で充分だわ!」


 はあ、と曖昧な返事をしながらも金吉君は言われた通りに灰を升に入れて持ってきた。それを受け取ったお内が店先に出て盛大に灰をまいて回る。


「花咲かじいさんかよ」


 という達郎の呟きは侍にだけ聞こえ、彼は吹き出す二歩手前の顔となった。

 その間にも番頭と若い衆は遠ざかり、やがて雑踏の中へと消えていく。その姿が完全に見えなくなり、


「……もう大丈夫だと思いますよ」


「そうですね」


 達郎がそう声をかけ、お内は急に正気を取り戻したように平静となって店の中へと戻っていく。達郎と侍がそれに続いた。


「これでひとまずは安心ですかね」


「あれだけの啖呵を切った以上はそうそうここには顔を出さないだろうよ……忘八が相手では油断はできないが」


 独り言のような達郎の言葉に侍がそう返した。


「でもお内ちゃん、よかったの? こんなに簡単に引き下がって」


 とおかみさんが問う。「簡単に引き下がった……?」と達郎は首を傾げてしまったが。実際お内は二千両を手に入れ損なったのに大して悔しそうには見えず、すっきりした顔をしている。


「確かにあの玉手箱は売れば千両にも二千両にもなったかもしれない」


「でも、御伽草子と同じようにあれにも何か落とし穴があったんでしょう?」


 侍とお内のその言葉は質問ではなく確認だった。普通に売って問題がないのなら最初からそうすればいいのだ。それができないから達郎はあの玉手箱を番頭に押し付けようとし、それを察したお内と侍が一芝居打って協力したのである。


「……やっぱり煙が出てきて白髪のおじいさんになってしまうんですか?」


 小首を傾げるおかみさんに「その発想はなかった」と達郎は微笑ましい気分となる。


「いえ、そんな危険はありません。ただ、本当に売ったら面倒なことになったと思います――あれ、持って四、五日しか使えませんから」


 達郎が何気なさを装ってそう告げ、一同はそろって開いた口が塞がらない顔となった。


「あんまり使い続けると一日二日で何もできなくなると思います」


「使えなくなる、というのは……」


「あの中にはバッテリー……その、七輪の炭みたいなものが入っていて、それが燃え尽きるってことです。交換するには、それこそ竜宮城にでも行かないとどうしようもありません」


「……は」


 お内のその声が笑いなのか呆れの吐息なのか、達郎には判別がつかなかった。


「それじゃあの人達を騙したことになるんじゃ?」


「いえ、とんでもないお奉行様」


 おかみさんの疑問に達郎がふざけてそう言う。


それがしは決して嘘など申しておりません。ただ、訊かれもしなかったことに答えなかっただけで」


「そうですね、お天道様に顔向けできないことは何一つしていません」


 と本気でそう言って一人頷くお内。それはどうだろうか、と侍は言いたげな様子だったが結局は何も言わなかった。


「……さて」


 ひと段落ついたところでお内がため息をつき、


「厄介ごとの一つは片付きましたが」


 そう言いつつ目を向けるのは「厄介ごとのもう一つ」である。達郎も彼女へと向き直った。


「確かにうちはあなたになかなか返せないくらいの恩義ができたわけですが」


 と警戒心をあらわにするお内に、達郎は偉そうに胸を張った。


「前にも言ったように、今の俺は完全無欠に無一文で無宿者です。頼る相手も行く当てもありません。ここを追い出されたら明日の朝には野垂れ死にです」


「それで?」


「丁稚でも何でもいいんでこの店に置いてください。力仕事なら多少はできますから」


 土下座するような勢いで頭を下げる達郎に、お内は唖然とした様子だった。「どうか、どうか」と必死の願いを込めてくり返し頭を下げる達郎に対し、彼女が返答したのはしばらく経ってからだった。


「……まあ、そのくらいでいいのなら」


「本当ですか?! 助かった、どうかよろしくお願いします!!」


 二言は許さない、食いついて絶対に離さないと言わんばかりに達郎は今一度頭を下げる。お内とおかみさんは困ったような顔を見合わせていた。

 安心して気が抜けたのか、溜まりに溜まった疲労が一気に全身にのしかかってくる。達郎はその場に座り込み、もう一歩も動けなかった。おかみさんの方が心配そうに声をかけてくる。


「大丈夫ですか?」


「もう三日もろくに食べてなくて……何か食べ物を……あと風邪を引いてるんで、どこでもいいので寝るところを」


 すぐに用意しますね、とおかみさんが店の奥へと向かう。これで何とか生き延びられる、と心底安堵した達郎は意識を失う寸前だった。


「さて、私はこれで失礼するよ」


「今日は本当にありがとうございます。おかげで助かりました」


 辞去しようとする侍にお内が深々と頭を下げる。達郎もまた立ち上がってお礼をした。


「なに、興味深い一件だった。謝意については、今後の潤筆料(原稿料)に色を付けてくれれば」


「それはそれ、これはこれです」


 と笑顔できっぱりばっさりと断言するお内。侍も本気で言ったわけではないのだろう、他に何か要求するわけでもなく苦笑するだけだった。

 遠ざかるその侍を達郎とお内が店先から見送り、


「侍とは思えないくらい気さくな方でしたね。あの人がいてくれて本当に助かりました」


「父とは古い付き合いで、前はうちで何冊も本を出していたんです」


 今はちょっと疎遠になっていたんですが、と付け加えるお内。へえ、と達郎は感心し、


「どんな本を?」


「例えば『近世怪談霜夜星』とか――」


 こぼれんばかりに目を見開く達郎に、お内は説明を途切れさせた。


「も、もしかしてあの人、柳亭種彦……」


「よくご存じですね」


 当たり前のようにそう答えるお内に、達郎は掴みかかりそうになりながら、


「そ、それじゃこの店は、この書肆の名前は」


「山青堂、山崎屋平八の書肆ですよ」


 知らなかったのか、と言いたげに視線で店先の看板を指し示すお内だが、達郎は衝撃のあまり長い時間呆然としたままだった。

 ――山崎屋平八の書肆・山青堂。江戸の外神田に店を構えたそこは、曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」第一輯から第五輯までを刊行した地本問屋である。






参考文献

堀口茉純「吉原はスゴイ 江戸文化を育んだ魅惑の遊郭」PHP新書

大江戸探検隊「イラスト図鑑 大江戸暮らし―武士と庶民の生活事情」PHPエディターズ・グループ

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