毒のなき世にあらませばひとびとは日々退屈をかこたましかも

【読み】

 どくのなきよにあらませばひとびとはひびたいくつをかこたましかも


【語釈】

 かこつ(託つ)――①心が満たされず、不平を言う。ぐちをこぼす。嘆く。②他の事のせいにする。口実にする。かこつける。[デジタル大辞泉]


【大意】

 もし毒が存在しない世であったとすれば、ひとびとは日々退屈をなげくことであろうなあ。


【付記】

 このようなことを言うのはわたしが初めてではなかろう。


 毒はうまく使えばくすりになるのであろう。しばしば毒舌はきれい事よりも歓迎されるように見える。毒をもって毒を制する効用はなかなか否定できるものではないと思う。

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