第2話 魔力検査

皆がアルピナに注目する。マーティンは自分も注目されているようで顔を真っ赤にしている。教師もアルピナにきずいた様子だ。アルピナの謎過ぎる言動を無視し自己紹介をする。

「私の名前はパナメーラ。さっ、みんな質問はある?」


生徒たちが一斉に質問する。

アルピナは生徒たちの質問より圧倒的に大きな声で機嫌が悪そうに言う。

「あんた彼氏いるの」


一人の生徒がその乱雑な質問に怒りをぶつける。

「なんだ君は?その乱雑な質問、先生にたいして失礼だと思わないのか?」

それにたいしてアルピナは嫌そうな顔をして答える。

「全然思いません~名前も名乗らず話に入ってこないでくれますか~」

と適当に答える。


七歳なのに反抗期でアルピナを気に入ったパナメーラすらため息をつく。

「俺の名前はアウディだ。俺は貴族だぞ、たてつくとどうなるかわかってんのか」

子供同士のケンカはもう終わらせようとパナメーラがわって入る。

「ハイハイ、二人とも落ち着いて」


アルピナもアウディもまだ睨み付けあっているがそれに挟まれている僕の気持ちにもなってほしいとマーティンは思う。パナメーラはこの状況でもいじろうとしているのか質問に答える。


「いないわ。もしかしたらマーティンを彼氏にするかもしれないわね。」

パナメーラはアルピナが気に入ったらしくひたすらにいじろうとする。


アルピナはパナメーラにいじられ堪忍袋の緒が切れ殴りかかろうした次の瞬間、「1-Aは魔力検査の準備をしてください」と放送が入る。

パナメーラが廊下に生徒たちを並ばせ移動する。以外にもアルピナは静について行く。


体育館はかなりの大きさで校舎の半分ぐらいはあるように感じる。そして屋根はなくどちらかと言えばスタジアムのような外見をしている。建物自体は木製で数百年経っている建物には見えない。


中に入ると奥に連れられ魔力量の検査が始まった。魔力量は人並みで500一人前で3000魔法使いロータス・エヴォーラは10000でまさに化け物級だ。ちなみにこの学校に入るには1000は必要だ。1500もあればなかなかすごいことだ。


「1382」「1379」「1289」

次々と発表され個人情報の漏洩が激しいがそんなことは誰も気にしない。「1167」「1027」「1293」「1008」「1539」1500が越えたため回りからどよめきと歓声が聞こえる。1539を出した当の本人のアウディもドヤッっている。


アルピナとマーティンは魔力量は一ヶ月前で「∞」だった。勿論そんなことが知られたら戦争になるのは明らかだ。だがしかしアルピナとマーティンはそんなことも知らず、親に言われたから守らなきゃ、と思い検査を受ける。


ルピナとマーティンは魔力量を急激に押さえる。


「2222」アルピナとマーティンは一緒に図ったので単純計算で言えば1111ゾロ目を出せたのは運でもなんでもない。


一ヶ月前からずっと押さえる練習をしてきたからだ。それを知らないアウディがまた煽る「おいおい、その程度の雑魚が俺にケンカを売ろうなんて百年早いんだよ!!」


アルピナはばれないようにするので必死で棒読みになってしまう。

「ワーマケター。アウディ、スゴーイ。」

しかしアウディは棒読みで言われてることにきずかず天狗に成っている。


アルピナはごまかせたとホッとし、マーティンはアルピナに敵が多いことがだんだん怖くなっていく。


一同は次の検査にアウディの記録を期待し、次へと向かう。



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