終 第5話

日曜日、会社に連絡して月曜日に有休をとった。 

しかし何故か私は月曜のいつもの通勤時間に、いつものスーツ姿で電車に乗っている。

滅茶苦茶恥ずかしくなってきた。本当にお腹痛くなってきたかも。

でもこの予感を逃したくない。遥の言葉を思い出す。

大学を決めた時、ヨーロッパ旅行を決めた時、会社を決めた時。私が良さそう、楽しいそうと思った直感はあんまり外れない。

大学1年で3年の先輩に告白された時、あんまり長く続かないだろうと感じた直感も外れなかった。

そうだ、自分の感性を信じよう。

あぁ彼が乗ってくる駅が近づいてくる。

人生は一度きり。あの人と仲良くなりたい。出たとこ勝負。

頭がぐるぐるする。

顔から火がでて、そのまま私もろとも発火しそうだ。彼が乗り込んでくる駅は次だ。もうすぐだ。

もう誰か助けて!ふと外を見たとき神社が目に入る。

もう形振り構っていられない。苦しい時の神頼み。

神様、どうか私に勇気を下さい。

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「仮宿探し ー神の審判ー」  みかんサムライ @mikansamurai

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