第2話

「許さへん」

ドアに向かって歩いて行く。

「待ってください!」

「いやや!大阪はうちの出身地や!いっちゃん楽しみにしとった公演や!中止とかいやや!」

「何か起こしたらそれこそ中止ですよ!」

「…それも…そうやな。でも、どうするん?」

「あの、この時、何してたんですか?」

ニュースに映された一枚の写真を指差す

その写真は、茜ちゃんと男の人が話し合って

いるように見える。

「ああ、そんとき確かに男の人とおった。

でもな、それ大阪公演のライブ計画立てとってん」

正直、びびった。

確証もないままニュースに報道したのか?

「ほんまに…どうしたらええんやろ」

「…あ、ツリッターに投稿とかどうですか?」

「…ええけど、逆に炎上しかねへんか?

最近のアンチはひどいからなー…」

腕を組む。

「そや…!明日収録があんねん!

しかも最近のスクープをまとめて紹介して、

うちたち芸能人が評論するっていう…」

「なるほど…いいかもしれませんね。

でも、これのせいで断られたりしたら…」

「大丈夫やて。うちを信じーや。

先輩方も来はるから、出れるには出れる」


こうして事件(?)一日目は会議に終わった。


=======その夜=======

「意外と料理上手いんやな美味しいわ」

「それは…良かったです」

皆さん。忘れては無いだろうか。

僕の推しは。目の前に立ち、笑顔をみせている

茜ちゃんだと言うことを…!

「ん?どしたん?顔赤いけど、熱か?

体温、測る?」

「あっ、大丈夫です。」

======翌朝10時======

「遅れたらあかんねんから

急がなあかんのにも〜…車は?」

「…僕言っときますけど

15ですからね。」

「ああ、そうか。思い出したわ。

んじゃあタクシーか。」

「もう呼んでありますから。行きますよ」

「有能やないか。ありがとーな。」

タクシーに乗って、TV局に向かう。

僕と茜ちゃんの作戦の実行の瞬間まで、

あと3時間。

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僕の日常は日常じゃなくなって行く ゆず茶。 @yuzucha_maru

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