第3話

それからは、前世ては経験のしない、いたせり尽くせりで過ごした。

ベットはふっかふっかの天蓋付きベット。

出される料理は、見慣れない食材や調理法で不安だったが、食べてみるとそんな不安はすぐに消えてしまうほどおいしかった。


問題は、

ここはルイ王子の城らしく、おせわをしてくれる使用人の人達は、わたしをルイ王子の未来の婚約者として扱うこと。

うーん、このままじゃヤバいな…。婚約をするつもりはわたしに一切ないのだが。

転生してしまったのは、仕方ないとしてこれからどうするか考えないと…。

今は療養に専念ということで、あまりルイ王子とは会っていない。それでも、必ず1日に1回は会いにくるのだが。そのときのルイ王子の行動に、心臓がもたなくてドキドキして、苦しくなる症状が現れる。


だから、こうして落ち着いて考えられるのは今しかないと考えてよさそうだ。早急に対策を立てなければ!

まずは、婚約をしないようにしたいけどな。最悪、婚約しても、王妃とかにはなりたくない。元平民が国の王を支える? 無理無理。

ルイ王子は第一王子だか、弟がいるから王座を譲るとか上手くいかないかな?


はぁ。何からやればいいか見当がつかない。この世界のことが分からなすぎる。まずは、情報を集めることから始めないと対策を立てることも出来ない。

よしっ、療養が終わったら情報収集だ!







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

転生したら物語の続きを任されました 中崎ネル @377415

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ