第2話

目覚めたら、ベットの中にいた。

あれっ?どうして?

うーんとたしか、白雪姫に転生しちゃって、七人の小人だった、おじさんたちと王子がいて、あぁ、その王子こと、ルイ王子にお姫様抱っこされたんだ。

それで、気絶してしまったという。

だって、仕方ないよ。あんな美形に至近距離で見つめられて、お姫様抱っこされたんだもん。あんなこと、前世では経験しないから!うぅ、思い出しただけで今でも顔が熱くなる。

まって、そういえばわたしルイ王子とキスもしてるんだった!

あぁ、行儀が悪いかもしれないが、今はベットでゴロゴロするの許して!



コンコン

扉をノックする音が聞こえる。

「はぁーい」

その扉を開けて現れたのは、今一番会いたくない人ランキングぶっちぎりで一位のルイ王子だ。

「白雪姫、大丈夫ですか?」

「はい。すみません、ご迷惑をおかけして」

「いえ。でも、白雪姫が無事で良かったです」

あぁー!よくそんなこと、サラッと言えるね!こっちは、恥ずかしさで死にそうなんだよー!

「白雪姫、体調を良くなったら伝えたいことがあります」

ルイ王子の真摯的な顔。

これは、もしやプロポーズ!?

結婚しちゃう!?

「すみません、今日は忙しくてもう行かなくてはいけません。では」

と優雅にさっていった。

こっちの気持ちも知らないでー!

とルイ王子が出て行った扉を睨みつける。


だが、やはりルイ王子の愛は本当の白雪姫に向けられたもので、それを私が受け取るのはとても心が痛い。さっきも、ドキドキした一方で、チクチクと胸を刺す痛みもした。


ぼふっ。

とベットにダイブする。

あぁー、どうしよ。このままじゃ結婚しちゃうよ。でも、それが少し楽しみな自分がいて…。本当は私に向けられた愛じゃない。だけど、今はもう少しそばにいたい。








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