しかし読者は我慢だっつ!!!!
クリエイターの泉は常に溢れているわけではないのだから!
最も気になるんが、締め方。終わり方だ。
主人公のこのような生き方は、一般的にはしっぺ返しで終わる。バッドエンドだな。
だが、違う終わらせ方も、当然ながら可能。
ぜひ、唸らせるような仕舞い方をしてもらいたい。
作者さんにはその力量の資質はある。
遅筆でも良い。いくら時間がかかろうとも。
作者さんが、自ら完全納得できる昨品を作り上げていってほしい。
読む方としては長丁場になりそうだ。もし、再開すれば、だが。
再開は、作者さんの心次第。
この昨品にどれだけ注ぎこめるか、のみ。
作者さんが良い環境を作り上げ、自然に筆が進むようになることを心から祈り、待ちます。
始まりはコメディ、助走はテンプレ、そしてそこからの魅力的な物語。
前世の記憶は活かしつつも、現世の立場と自我を軽んずることなく、己と一族郎党を守るため最善を尽くす主人公は実に魅力的。
家を愛し、誇りを持ち、品格を保つ。貴族として生きる主人公。
ピカレスクロマン…というよりはハードボイルドファンタジーか。時折ダークな描写が物語に華を添える。
まだ序盤だが主人公の魅力もありここまでは実に良作。
願わくば主人公がキャラ崩壊することなくこのまま突き進んでもらいたいところです。
最後に作中で最も好きなセリフを一つ。
「私はイルク・フォルダン。主人公ではない、ただの転生者だ。」