本作が、くすだま琴先生の著作で初めて触れた作品です。
当レビュー投稿時の最新話『釣り師、氷のバラを知る』まで読んだうえでのレビューです。
スローライフに偽りなし。背景は物騒な部分が見え隠れしますが、主人公の周囲はいまのところそのような慌ただしさはありません。おいしいものを食べ、友人やご近所さんと交流し、好きな釣りを楽しむ。ひとつひとつの出来事を味わいながら、ゆっくりと流れる日常感がたまりません。
それでいて、話が引き延ばされているような感覚はありません。むしろテンポは良い。すべての文章が意味を持ち、次へ、次へと繋がっているのだと思います。
引っ掛かりがないため、作品へ没頭しやすい。非常に読み心地が良いです。
一応、主人公はMP無限に近いチートを持っています。と同時に、主人公がそんなにあくせくしていないのもあってか、便利だなーくらいの枠に収まっているのも現段階では好印象。金策の煩わしさを排除するギミックの一つといった感じです。
住まい、料理、釣り、金銭のやり取りetc...。折に触れ、勝手の違いに戸惑う主人公の心情を描いた文は共感できるものが多く、あたかも追体験しているかのような錯覚に陥るほどです。総じて、夢中になって読み進めてしまうような良作。
おすすめです。
〝なろう〟の警備嬢(以下略ご容赦を)からたどり着きました。
本作は死にかけていた少年に転生ですが、魔素大暴風、申し子とあって、ステータス表示が出てきた時には「きたっーーー!」
そして大好きなもふもふ神獣様もご登場!
ユーリが「神獣様にも個性がある」と言ってましたが、本作の神獣様は主のことは下僕(笑)名前を省略したら高貴なフルネームで訂正(笑)でも高飛車な感じではなく笑いをそそる感じで良いんです!
シュカ並みにグルメ食いしん坊だし、魔力の食べ方がシュカみたく妖怪(笑)見たことないけどセッパもそうなるのかな〜なんて勝手に想像して楽しんでいます。
警備嬢の中で、マヨが港の方で話題とありましたが、もしや〜とニヤニヤしてしまいました。
私が釣りをしたことがなく魚にも詳しくないのでタイトルで飛びつかなかったのですが(すみません)、魔魚とかだし、もっと早くにカクヨム登録すれば良かったと思いました。
同じ世界の「黒猫と魔王」もとても面白かったです!
申し子が、どんな風に周りを幸せにしながら、楽しんで生きていくのか、これから本作も見逃さずに追っていきたいと思います!