四季の四重奏

秋宮 千幸

春の始まり

どうもこんにちは、私はアリス・フォール、演奏家です、まぁ、まだ見習いですが、いつか有名な演奏者になるのが夢です、いつか必ずなれると思い、日々練習を欠かさずしています。


今日から音楽学校に入学なのですが、いかんせんこの学校広いです、迷ってしまいそうになります。


なんとか迷わずに教室に来れました、私の席はどこでしょう。


?「おーい、アリスー、席こっちだよー」


おや、あれはアリアですね、同じクラスだったんですね。


彼女の名前はアリア・オータム、同じヴァイオリン奏者で私の腐れ縁です、親同士が友達で良く遊んでいました。


「奇遇ですね、同じクラスなんて。」

「奇遇もなにも、楽器ごとクラス分けされてるんだから一緒だよー」


ありゃ、そうでしたっけ、でしたらそうですね、一緒なのも頷けます。


「久々に会うねー、お話しようよー。」

「もうチャイム鳴りますよ、後でしましょう、お話は。」


アリアをなだめるのも大変ですね、いつぶりですかね、アリアと話すの、私は家にこもっていて全然話してなかったんですよね。


長い先生の話を終えて、映像で校長先生の話を聞いています、この学校は広く、生徒も多いのでこれが一番楽なのだそう、まぁ、集められるよりずっとマシですね。


校長先生が話を終えて明日の授業内容を確認して、この日は下校となりました。


「さぁ、学校も終わった!お話をしようぞ!」

「本当に好きですね、いいですよ。」


「私寂しかったんだよー、アリスが居なくて、今までなにしてたのよー。」


「色々あったんです色々とね、貴方なら色んな人と仲良くなれそうなのに寂しかったんですか。」


「他の人は話してもアリスほど聞いてくれないんだもん、寂しくもなるよー。」


「まぁ、そうですよね、あなたずっと喋ってますもん、めんどくさくもなりますよね。」


「うー、めんどくさいとは失礼な、ならば今日は一日中話しちゃうぞ、覚悟したまえー。」


「明日学校なんですから勘弁してください。」


こんな他愛もな会話をしながら帰りました、久々でしたが楽しかったです、少しうるさいですが良き友人を持ちました。

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四季の四重奏 秋宮 千幸 @Rai220

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