エピローグ 新たな宇宙へ!


 宇宙魔王の八幹部の一人という大物を倒したのに、賞金を得られなかったアルトたち。

 とはいえ、それぞれに最低限、必要な物だけは購入して、準備OKとした。

 ツバキは巫女服と日本刀修理用の鋼鉄を、クーラは新しいセーラー服とマント素材を、そして髪も整ったコハクは様々な食材を、それぞれ購入。

 アルトはと言えば、私物と言ってもせいぜいアルティメット・ナンブくらいで、ボロボロになった私服やマントは新調したけれど、最安値の布で済んでしまった。

「それでも、元々のマントよりは上質なんだよね」

 それはそれで、ちょっと嬉しかったり。

 数日の滞在で、ネコ型航宙船小判丸の自動修復も完了し、エンジンも絶好調。

 四人はブリッジに集まって、いよいよ外宇宙へ出発をする日がやって来た。

 これからどうするか。

 ただ賞金稼ぎとして冒険をするか。

 宇宙の魔王と戦うのか。

 行き先も目的も、決まっていない。

 リーダーのアルトが、三人の少女たちを前に、発令をする。

「え~…それでは、これよりアース太陽系の外宇宙、ピリンカ太陽系に向けて、出発をします。みんな準備はいいよね!」

 外宇宙という言葉に、胸がドキドキと高鳴ってゆく、少年心だ。

「アルト様のご命令とあらば、どこの宇宙でも、ひとっ飛びです♪」

 女中少女が、楽しそうに応じる。

「アルトの逝く処 某あり。です!」

 侍巫女が、鋭く微笑む。

「夫に付き従うのが、お嫁さんの務めだ!」

 金髪セーラー娘が、誇らしげに頷いた。

「それじゃあ出発っ!」

 ネコ型航宙船が、太陽系外へ向けて、光の軌跡を描いた。


                      ~エピローグ 終わり~

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タイムリープでオペラった! ~正義の警察官を目指していた僕が転移した荒くれな未来世界で極刑確実な犯罪者&賞金首になってしまったので身を護る意味でも賞金稼ぎになって宇宙を冒険したり~ 八乃前 陣 @lacoon

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