このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(117文字)
テープを再生すると現れる初恋の化身のような『彼女』だが彼の初恋は、それまでの様々な持ち主と違い、もどかしく、まだ彼の心の中にだけあるものだった。彼女に語り、彼女の話を聞いて、彼は少しずつ、前に進んでいく。そんな彼だから口にできたあの言葉。これは、彼の初恋が二度終わる話。