52・跳躍

「もういい、分かった。私は王太子殿下に付く……それでいいか? アレクサンドル・ローゼンタール少佐」

 今までお嬢ちゃんとしか呼称してこなかったイヴァーノが初めて自分の名前をきちんと呼んだ事に違和感を覚える。

 祖父が誕生日に贈ってくれたこのオリハルコンのナイフを認識した事で態度が一変したのは間違いがない。カシウスもイヴァーノも、明らかに様子がおかしかった。

「ヴァルキュリアとは何です? ……いいえ、それは正しい表現ではありませんね。このナイフが持つ意味とは何です?」

「お前は本当に厄介だな……。私の口からは説明できん。聞きたければグスタフ卿に聞くがいい」

「後で聞いても今聞いてもさほど差はないでしょう。私は今伺いたいのですがね? シュペ少将」

 そう言ってアレックスは手にしたナイフに力を込める。押し当てたそれが僅かに沈んで、イヴァーノの首から滲んだ血が刃を伝う。

「私が説明します、少佐。だから、イヴァーノを放しなさい」

 カシウスはそう言って、やれやれとため息をついた。

 どこまでその言葉を信用して良いのかわからないが、闇雲にイヴァーノを殺したい訳ではない。

 カシウスが力押しで叶う相手ではない事はわかっているから、アレックスは黙ってそれに従うことにした。

 首にあてがっていたナイフを下ろして内腿に挟んだ鞘に収め、イヴァーノの背後から離れる。カシウスはそれを確認し、長くなりますよ、と前置きして話し始めた。

「事の起こりは五百年前まで遡ります。アレトニアの前身であるアレシュテナ聖教国は、愚王の暴虐によってその王朝に幕を閉じました。時の英雄ゼオン・クレスティナ・ドゥ・アレシュテナの手で首を切り落とされたのです。アレトニア建国を成した獅子王ゼオンは、愚王カフ・ピノワ・ラ・アレシュテナの血を分けた弟でした。王位を継ぐ者が必ずしも賢王とは限らない事を身を以って知っていたゼオン王は、国名をアレトニアと一新する際に、共に革命を成し遂げた腹心、ベルギウス・ローゼンタールに爵位と代々受け継ぐべき役割を与えました。もしも王位を継いだ者が愚王なら、その王を始末する役割です。では、愚王である事をどうやって判断するのか。王の頭の中はただの臣下では覗き見ることはできません。表面的には悪手を打っているように見えて、実はそれが必要な一手である場合もある。王の腹心となり、その治世を支え、為人を判断する。王の近従となるためには、年齢、知力、武力、品性、容姿、その全てが揃っていなくてはなりません。ゆえに、ローゼンタール家の中で王の近侍に重用された者だけが、王を見定める役割を持つ事になったのです」

 そこで一旦カシウスは口を閉じ、アレックスの瞳をじっと見つめた。

「グスタフ卿は前王に、あなたの父ジレッド卿は現王に、あなたは次期王と後継指定されているカイルラーン殿下の近侍となった。今でこそ多少は産出されるようになりましたが、建国当時の五百年前は王族しか手にできなかった希少なオリハルコンは、唯一、神の一族である王を討てる鋼であると信じられていました。その性質から不変を意味し、変わらぬ忠誠を誓ってその役割を拝領したベルギウスに下賜されたのがカフの首を切り落としたオリハルコンのナイフです。つまり、そのナイフとローゼンタールの名を持つあなたは、殿下を見定める役割を与えられた者なのです」

「そんな……私は何も聞いていない」

 カシウスの言葉に、アレックスは眉根を寄せる。王の暴虐を止める抑止力を与えられた家だという事は祖父からそれとなく聞いていたが、それは軍事的な影響力の事を指しているのだとばかり思っていた。

「殿下はまだ王ではありませんからね……グスタフ卿は王位を継いだら伝えようと思っておられたのかもしれませんね。……獅子王ゼオンは、自らのルーツにも刃を入れました。兄カフの残虐性を戒めとして、アレシュテナの裏の姿であるヴァルキュリアを、アレシュテナ聖教から分離させました。ヴァルキュリアは死、破壊、消滅、断絶を象徴し、アレシュテナとは表裏一体の同一神です。ですから一神教を母体とした我が国に、別の名前の神が存在する事となりました。アレシュテナ……つまりアレトニア王族が表の存在であるのなら、その生死を決める権利を持つ者を、古来よりそれになぞらえて隠語でヴァルキュリアと呼び表したのです」

「そのような意味があったのですね……」

「ええ。アルフレッド殿下はおそらくその役割をなくしたいはずです。代々受け継いでいく知識はそれが否定された時点で秘匿されますから、保守派の中にはナイフの意味を知らぬ者も多い。ですが、保守派だとか中立派だとかいう区切りではなく、役割を負ったあなたが殿下を生かす者であると判断したのなら、私たちはそれに従いましょう」

 カシウスはそう言って、日頃は冷たい印象を抱かせる目元に柔らかい笑みを浮かべる。

 イヴァーノはどうかわからないが、少なくともカシウスはあの弟子を差し置いて王弟を推す気はなかった。

「その言葉、信じて良いのですか?」

 アレックスはカシウスの言葉に、疑わしげな表情を浮かべる。

 彼はともかく、ここ三ヶ月自分をお嬢ちゃん呼ばわりしていた人間の手のひら返しを信用しろと言っても無理がありはしないか。

 アレックスの考えがわかったのか、イヴァーノは苦笑しながら口を開く。

「おそらくギルウェストの中にも王弟殿下と繋がっているやつがいる。私が管理している師団といえども油断は出来んのだ。お前とは表向きは反目している風に見せかけた方が妙な小細工をするより簡単だっただけだ。一応これでもそれなりの地位にいるんでな……これくらいの腹芸はするさ。それに、腹芸と言えばお前だって本気で私を殺る気はなかっただろう?」

 見上げて来るイヴァーノの表情は穏やかだった。こんな険の取れた表情を向けられるのは初めての事だ。

「まぁ、敵を欺くにはまず味方からと言いますしね。でも、……本気で殺るつもりだったかもしれませんよ?」

「お前から殺気は感じなかった……お前、ここで殿下の為に死ぬつもりだっただろう」

 騎士として主に捧げる剣と盾は、見定める者にはその本来の意味を持たない。剣は主の死を、盾は生を意味している。

 たとえナイフの意味を知らずとも、グスタフにそうあるように教育されているはずだ。生かすべき者と見定められた現王ディーンは、ジレッドによって護られたのだから。

 ここでギルウェストが保守派につけば、カイルラーンの形成は一気に不利になる。

「さて、何の事かわかりませんね。私もまだ自分の命は惜しいです」

 そう言ってとぼけるアレックスを、イヴァーノは興味深げに見つめる。

 初めて出会ったときは粗野でがさつな印象だった。そうかと思えばこうして知略を武器に乗り込んでくる。こちらの対応に併せた厭らしい表情を取り去れば、理知的な表情に変わる。どれが本当のアレックスかは分からないが、あくまでこちらに素顔を晒す気はないらしい。

「まぁ、そういう事にしておいてやる。師団内に潜んでいるやつのことはともかく、私も殿下の敵には回らんから安心しろ」

「承知しました。これからも遠慮なくお嬢ちゃんとお呼び下さい」

 そう当て擦って、アレックスはニヤリと笑った。

 その様子に、イヴァーノはやれやれと両手を上げる。親子ほど歳の離れた小憎らしい若造なぞ、お嬢ちゃんで充分だ、と心の中で思った。



 早朝、帝都グレンゾワール郊外の宿営地から出立したアレトニア軍は、太陽が中天にかかる頃総数一万八千をもって城郭都市を制圧した。

 アレトニア国の首都サンスルキトと比べ市街地は明らかに未発展で、生活水準も低い。

 今まで攻め落としてきた街の住民同様さほど抵抗もせず、なされるままに降伏していく。

 諦めたように首を垂れる民は痛ましいほどにやせ細り、通常であれば物流が集中するはずの首都でありながら満足な食料が行き渡っていないのが見て取れるほどだった。

 カイルラーンは側近と白兵戦に長けた精鋭三千を連れて城内に攻め入った。

 城内警備兵と切り結びながら、途中で捕縛した高官らしき男に案内させて内宮の奥を目指す。

 どこの王城も構造は似ているのだろう、王族の居住空間は内宮の奥にある。

 正寝にたどり着いた一行は開け放たれたその部屋を見つめて顔をしかめた。

 部屋の中に充満するすえた匂いと、もやの掛かる空気。民とは違う病的な痩せ方をした壮年の男はカウチにだらしなく腰を掛け、虚ろな表情で水パイプを燻らせている。

「オピウムか……。お前たち、あまり吸い込むなよ」

 主の言葉に、側近は無言で頷いた。

 突然の来訪者に何の感慨も沸かない表情をして、騎士の装備が放つ騒音に、一瞬チラリと視線を向けただけだった。

 男の前に進んだ王太子が口を開いた。

『グリギル帝国エフェリヒトス王とお見受けする』

『……いかにも』

『私はアレトニア国第一王子カイルラーン・シルバルド・ラ・アレトニア。我が国への宣戦布告に対し再三使者を送ったが、ご返答頂けなかったのでまかりこしました。貴殿の首、頂戴いたします』

 自分の身の危険すら認識できない状態にあるのか、もう諦めているのかはわからないが、王太子の言葉にも反応すらみせず、エフェリヒトスはふぅ、と煙のみを口から吐き出す。

 カイルラーンは失望したようにため息を一つ吐き出し、抜いたまま手にしていた剣を振りかぶった。

 統治者として民への言葉の一つも残さず、やせ細った男の首は血だまりの中を転々と転がった――― 一つの王朝が幕を閉じた。



 城内に居た高官を集めて終戦処理として条約を交わしている最中だった。

 城外で軍に指示を出していたはずのソルマーレが慌てた様子で部屋の中に入ってくる。

 二国間での調印が無事終わるのを待ち、その後の対応をイヴァーノとその副官に任せて部屋を出る。

 事実上は属国の扱いだが、国力の衰えたグリギルをアレトニア一国で支えて行く程のメリットはない。政治的な介入を受けながら、早期独立を目指す事で二国間合意はなされた。

「殿下、革命です。王城がピノワ師団に制圧されました……陛下が逆賊アルフレッドに囚われたと早馬が」

「ウィルディゴとクレスティナはどうした」

「状況は把握しきれていませんが、使者からの情報だとウィルディゴは兵站輸送の護衛に付いて王都を出ているようです。クレスティナは城外から城を取り囲んでにらみ合いの状態だとか」

「帯同師団はシルバルド以外信用できんのに、ここにきてピノワまでが裏切るか……」

 カイルラーンはそう言って眉根を寄せた。

 主のその様子を見て、アレックスは口を開いた。

「殿下、シルバルド師団だけを率いて王都に戻りましょう。昨夜シュペ少将、メイロード少将のお二人と話をしました。ギルウェストとスゥオンは殿下を推す、との言質を取りました。ハヴェンは二師団で抑えられます」

「いつの間に……それよりも、その話、信用できるのだろうな」

 アレックスは主の瞳をじっと見据えながら、しっかりと頷いた。

「はい。おそらくアルフレッドはスゥオンとハヴェンが手の内にあると踏んでいるでしょう。ギルウェストは終戦処理の為に残して来る事は想定しているはずですから、殿下が残りの三師団を連れて帰還すると思っているかと。シルバルドのみ帰還すれば、兵力差でピノワを上回ります。出立前にウィルディゴにも早馬を出して早期帰城を促しておけば、運が良ければ城攻めまでには兵力を積み増せます。陛下を弑してもその次には正統後継者である殿下が控えている。殿下の兵力がアルフレッドを上回れば、おそらくピノワは手を引くでしょう……負けると分かっている方につくメリットはありませんから」

「わかった、お前の言う通りにしよう。アレックス、カシウスを捕まえて状況を説明せよ。ソルマーレ、すぐ出立できるよう師団員を集めろ。ついでにウィルディゴに早馬を出しておけ」

「はっ」

 ふたり揃って王太子の言葉に返事をし、与えられた職務を遂行するために駆け出した。


 アレックスはハルバードと共に城外待機兵に預けていたレグルスに乗り、現場で指揮していたカシウスを探し出して状況を説明したあと王太子の元へ引き返した。

 城門前に戻ってくると、主は既に師団の隊列を組みなおす為に帝都の外へ向かっているという。

 城まで続く大通りは、戦後処理で奔走するアレトニア兵と城外へ向かう師団兵の逆流で渋滞している。

 そこを縫うように抜けて行くよりも、大通りと並行して走る道を選んだ方が早そうだと判断し、アレックスは脇道へと入った。軍の総大将であるカイルラーンの行先には、目印として必ずアレシュテナの星の入った紅い旗が掲げられる。アレックスは馬上からその旗を探してレグルスを駆った。

 しばらく走ると、遠目に紅い旗が見えて来る。

 無事追いつけそうだと安堵したのも束の間、大通りへと繋がる道へ入った瞬間、どこかで強い光がきらめいた。

 その眩さに目を眇めながらも、アレックスはレグルスの腹を内腿で強く締めた。

 嫌な予感に、胸の鼓動が早くなる。

 飼主の指示を受けて忠実に速度を上げて行く相棒の背から光を拾った方向を凝視していると、建物の屋根の上にやじりのつがえられたスコルピオ小型バリスタが置かれているのがはっきりと見えて来る。その軌道は確実に大通りへと向けられており、各師団長から停戦の連絡がなされているはずなのに射手がその前で腹ばいになっていた。

 射手の狙いは紛れもなく主カイルラーンであると理解する。何故なら、攻城兵器を扱うのはハヴェン師団でしかありえないからだ。

 おそらく気がついているのは己だけだ。

 アレックスは大通りに入る直前で、片手で操る手綱を引いた。

「レグルス、飛べ!」

 大きく跳躍したレグルスの背から、アレックスが利き手に持ったハルバードをスコルピオに向かって投げたのと、スコルピオの鏃が放たれたのは同時だった。

 その光景を、アレックスはコマ送りのように瞳に映していく。裏腹に、早鐘のように打つ鼓動が主の命の秒読みをするように思えてアレックスは喘ぐ。

「殿下!」

 アレックスは馬上から身を乗り出し、間一髪カイルラーンの前に飛び出した。

 ドス、と鈍い音を立ててハルバードがスコルピオの射手の首を縫い止めたのと、鏃がアレックスの背に突き刺さったのは同時だった。

 レグルスの着地の衝撃で、アレックスが痛みに呻く。

「ッ痛……」

 フリューテッドをも貫いた鏃は、アレックスの背中側の左肩に突き立っていた。

「アレックス!」

 主の叫び声に、異変を察知した者たちが暗殺者の方向へ視線を巡らせる。

 兵器が王太子を狙った事を知ったシルバルド師団の士官が蜂の巣をつついたように飛び出していった。

 アレックスは間に合った事に胸をなで下ろした。興奮しているからか、あまり痛みは感じない。

「アレックス、大丈夫か」

 近づいて来た主に、頷く。

「辛うじてなんとか……今は痛みもありません。ご無事で良かった」

「それは俺のセリフだ、肝が冷える」

 傷を負った自分よりも余程痛そうな表情を浮かべる主に、うっすらと笑って見せた。

「主を守るのは騎士として当然の事です。この程度の事でお心を乱してはなりません」

 カイルラーンは周りの者が聞き取れないくらい小さく「無理を言うな」と呟いた。


 終戦後の宿営地とするため、進軍開始と共に帝都近くの草原に指揮官天幕と救護天幕を移設してあった。

 これまでの戦いで負傷した重傷兵も、軍医と衛生兵の管理の元そこに移動になっている。

 負傷したアレックスは帝都で手当を受けるべきなのだろうが、裏切りが明白になったハヴェン師団のいる場所では主もろとも危険だと判断し、鏃を抜かず宿営地に戻る事となった。

 ハルバードはシルバルド師団兵に預け、利き手で手綱を操って宿営地までを踏破し、指揮官天幕に移動した。

「軍医を呼べ」

 天幕内に入るなり、カイルラーンは誰にともなく命ずる。

「殿下、なりません。あなたは軍の長だ……側近といえども特別扱いをなさるべきではない」

「お前! 自分の言っている事がわかっているのか」

「わかっています。私は男です……救護天幕に行って参ります」

 苦しげに眉根を寄せながら、王太子はアレックスの顔から瞳を反らした。

「セーラム、付き添ってやれ」

「かしこまりました」

 時間が経ったせいなのか、左肩からじくじくと痛みが広がりつつあった。歩くたびに鏃が鎧と擦れて肩に響く。

 救護天幕に入ると、身を起こせる状態の負傷者の視線が一斉にアレックスに注がれる。それぞれに、驚愕の表情を浮かべている。

 天幕の奥で書物をしていた軍医も気がついて、アレックスの元にやってきた。

「ああ、これは大変だ。傷口を見てみないとわかりません、とにかく鎧を脱いで下さい」

 アレックスは軍医の言葉に頷いた。

 衛生兵に促され、誰もいない寝台へと移動して、幕の方へ向いて腰を下ろした。

「鏃を抜きますよ」

「はい、お願いします」

 負傷兵に背を向ける形で座ったアレックスの背から、軍医は鏃を引き抜く。

 じわ、と傷口から生ぬるい血が溢れて、内側に着込んだ胴衣に染み込んで行くような感触がする。

 アレックスは衛生兵とセーラムに手伝われ、上半身からフリューテッドと胴衣を脱いだ。

 薄暗い救護天幕の中で晒される白い肢体は、鍛えられているために筋肉の線が顕だった。だが、他の負傷兵と比べれば厚みは薄く、乳房のないその身体はどう見ても少年のようにしか見えない。

 傷口から赤黒い血が流れて、背を汚している。

「傷口が深いね……これは縫わなくては。痛みを鈍くさせる薬を塗るけど、気休めでしかないから……頑張って」

「はい、大丈夫です。お願いします」

 アレックスは衛生兵から渡された古布を口に含む。

 痛みを訴える傷口に薬が塗りこまれて撫でつけられる。その痛みに思わず目を瞑って眉根を寄せた。

「じゃあ、縫うよ」

 軍医の合図とともに、アレックスの肌に針が入れられた。

「ぐっ……」

 口腔に詰めた布ごと、奥歯を咬みこんで肌を縫われる痛みに耐える。唾液が布をじんわりと濡らしていく。

 出血からかふわふわした感覚だった頭の芯が、一気に冴え渡る気がした。

 激痛に耐えながら治療を受けるアレックスを衆目から守るように、セーラムはアレックスに背を向けて立っていた。

 常に表情の読めない近衛の顔が崩れて、眉間にシワが寄っている。だがそれが珍しい事だと知る者は天幕の中には居なかった。





※ スコルピオ/中世の大型兵器バリスタの一種。バリスタは数本の槍を一気に射出する事ができる攻城兵器。作中では槍の穂先程度の鏃を単装で長距離射出する兵器として描いています。板金重鎧であるフリューテッドアーマーでも貫通能力の高い兵器を防ぎきる事はできません。銃器の発達とともに廃れて行きました。

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