-60- 「メモ」

 ある朝、目を覚ましてから、大切な何かを忘れている様な気がしてならなかった。


 学校に行く準備をしていると、勉強机の上にメモ用紙が一枚置かれていて、「わすれていることを 思い出そうとしてはいけない」とだけ、僕の字で書かれていた。


 それ以来、忘れている何かを出来るだけ気にしないようにしてるんだけど、結局余計気になって、忘れている事自体を忘れられないでいる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

秒殺怪談録 真実少年の覚書「変なイキモノ」2冊目 香具師 @yamamotoyama

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ