エピローグ

1


事件が解決し、私は一息ついていた。

そうすると菜穂子さんが私に話しかけてきた。


「よくあの数字の意味がわかりましたね。」

「ああ。最初は長くて全然わからなかったんですけどだんだん考えていくうちにあれがポケベルの暗号だと思って解読してみたら見事一致したんです。」

「そうだったんですね。それにしても見事な推理でしたね。」

「いえいえ。私は、少し依頼人のことを信じすぎていた気がします。」

「でも滅多に殺人事件引き受けないんですよね?」

「ええ。」

「それならいいんじゃないですか?今回学んだことが少しでもあるのであれば。」

「そうですね。」


それから私たちは、警察の人たちから帰っていいと言われるまで話続けた。


2


あの事件から1ヶ月。

あの後から私の元には依頼人が殺到した。


それでもあの事件から私はすこし変われた気がする。


もちろん悲しくて辛い思い出ではあるけれど、あの事件で学べた教訓などを忘れずにこれからも探偵を続けていこうと思う。

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【現在改稿中】親友からの手紙 鈴木茉由 @harye_12222

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