3話
父に連れられ来た未来のデパート。そこは見たことの無い様々な商品と、その広告の色とりどりなホログラムが乱立する所だった。
…広告のせいで少し目がチカチカする。
どうやら広告が害悪なのは今も昔も変わらないようだ。
「おーい、こっちだぞ!」
忙しい光景に圧倒され立ち止まっていた俺を父が呼ぶ、小走りで父の所まで急いだ俺は父と友に地下行きのエレベーターに乗る。
(ちなみに、未来のエレベーターはチューブの中を重力と反重量を使い上下に移動するものだ)
チーン… 地下一階です。
前世で何度も聞いたアナウンスに少し懐かしさを感じていると、扉が開く、そして目に飛び込んで来た光景に思わず声が漏れる。
「すげぇ…」
入口からでも分かるほどの大量の武器。前世で見たコミケの光景に近しいものがあるソレは俺の失われた童心を蘇らせた。
「ハハハ、凄いだろ?でも、見るのはライセンスを取ってからだな」
あまりの光景にライセンス取得を忘れていた事に俺は少し顔を赤くしてしまう。
父に連れられて来たライセンス取得の場所は…、なんというか前世で言うケータイショップ似ている所だった。
「本日はどうされましたか?」
「新規の契約で…」
新規!?父と店員の会話に少し笑いそうになるが我慢。
「はい、新規ですね、かしこまりました。ちなみに、契約されるのはお父さまとお子様どちらでしょうか?」
「息子です」
「承知いたしました、今回新規でのご契約との事でしたが、すでにライセンスをお持ちだったり、他社様でのご契約はありますか?」
「いえ、今回が初めてなのでライセンスも無いです」
「でしたら、まずはこちらの方の記入をお願いします」
店員に渡されたタブレットを使い自分の情報を入力していく。
住所、氏名、個人管理番号、等を入力し店員に渡す。
「入力していただいたデータはライセンス発行にあたり、中央データセンターに送られ審査が行われますがよろしいでしょうか」
「はい、大丈夫です」
「承知いたしました、では、これから審査を行わせてもらいます…、ハイ、審査が完了しました、審査は無事に通りましたのでライセンスを発行させてもらいます、発行されたライセンスはお客様の個人端末の方にデータとして保存されておりますので、ライセンスの提示を指示された場合は個人端末の方からお願いいたします」
ソレを聞いて自分の端末を見てみると店員の言葉通りにライセンスが追加されていた。ライセンスを見てみると前世のソシャゲの様なチュートリアルを模した説明画面が表示された。
…なんとも言えない気分になる。後で見よう
「それでは契約の方に移らせてもらいます、現在お客様が入られているのは、日本国の蘇生保険証のみということでしょうか?」
蘇生保険証、前世で言う健康保険蘇生技術利用に対する保険を追加したものだ、意図的な自傷行為、ガンスリンガー参加による負傷を除くあらゆる病気や怪我に対応する万能保険だ。
ちなみに、自傷や負傷には体の全損、いわゆる前世で言う死亡も含まれるとのこと、肉体の死=死亡だった前世との違いだ。
「はい、なのでガンスリンガー対応の死にホーダイプランをお願いします」
ん!?死にホーダイ!?
超次元弾丸遊戯ガンスリンガー ロリコンの人 @lolita_prpr
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