憧れのマンガの世界は、考えている以上に最高で、残酷だった。

前作、アミューズメント・ランデブーから
読み始めたものであり、KMTさんの書く
年若き男女の恋愛模様にはとても感銘を
受けていました。

今作はオタク少女の夢が
マンガの中の推しの死を経て
その推しそっくりの透井と出会い
少しずつ愛情を深めていきます。しかし
ある機械の登場で状況は一変します。

マンガの世界に入れる機械
『ジゲン・コジアケール』と出会った夢達は
早速好きなマンガの世界に入り込みますが
そこで待ってたのはファンタジーすぎる
激ヤバなモンスターの数々。
攻撃されれば本当に傷を負う
アトラクションというにはトンデモナイ
代物だったのです。それでも夢達は
マンガのヒーローの活躍を追体験するために
身体を鍛えて敵と渡り合えるようになり
ついには敵勢力の幹部も打ち倒します。

だが、夢達の活躍によって
現実のある場所で異変が起きて……!

ここから何が起こったのか!
推しそっくりな透井の正体とは……!
そして、戦いの果てに掴むものとは……!!

ここから先は是非とも本編をお楽しみに。

総評としましては、作者のKMTさんは
恋愛モノだけじゃないって事を証明出来た
作品だと思っています。
現代とファンタジーが交錯する
不思議な体験を皆さんもこの作品で
味わってみてはどうでしょうか。
マンガの読者の視点では知り得なかった
感情がそこにはあると思います。
自分でも、こういう物語を考えた事は無くて
すごい才能だなと思いました。

改めましてKMTさん、素敵な物語を
ありがとうございました。
本作に点数を付けるとしたら……
こういう事言うのもどうかなと思いますが
厳しめに言って500000点です。正直無粋かと
思うので、点数言うのはこの辺にします。

ともかく、ファンタジーもの好きなら
オススメ出来る一作です。
先入観を持たずに、是非一度、ご覧下さい。