第46話
〜ペルピシ議会場〜
「……来たか」
アレストが議会場から外を見下ろす。
「第一部隊ってところか?砂の賊と怪物が大量に乗り込んでくるな」
「ラパポーツ公はいないわね」
「みんな!行こう!」
ルイスが言うと、皆が武器を取った。
「……軍師サン、すこしいいか」
アレストがルイスの腕を取った。
「すまない。もう一つだけ頼まれてくれ……」
小さな声で囁かれる。
「頼み事ばかりで悪いね」
ルイスが首を横に振る。
「……俺がもし剣を自分の腹の奥まで刺せなかったら、あんたが突き刺してくれ」
「えっ!?」
「メ……は多分できないから。あんたが剣士の中で一番信頼できる」
「で、でも」
「軍師サン、あの剣は前例がないと言っただろう?中途半端に突き刺した状態だとなにか不具合が起きるかもしれない。暴走する可能性も、突然大洪水になる可能性もある。だから頼む。万が一の場合は俺をころして呪いを絶ってくれ」
(アレスト……)
その真剣な表情に、ルイスは頷くしか無かった。
「ありがとう……。引き止めて悪いね。行こうか、軍師サン」
〜シャフマ王国 東の村〜
ロヴェールは馬を走らせていた。その小さな馬に乗るのはとても負荷がかかるが、必死にしがみついて……。
(前の村で怪物を倒したお礼に貸して貰えた馬だ!は、速すぎるけど……!)
フードは取れて、金髪の髪が靡いている。その下の幼い顔立ちも見えていた。
「……うわ!止まれ止まれぇ!」
ロヴェールが馬を急停止させる。危うく落ちそうになったが、なんとか耐えた。
「ま、また怪物が暴れてる……!」
先程の村と同じく、この村でも怪物が人を襲っている。
「ううう……急いでるんだってば!!で、でも……!」
「俺の『砂時計の呪い』も最後だと思えば、少しは人を救うことに使った方がいいかもな!!!」
【戦闘】
(前回と同じくロヴェールと自警団を動かします)
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