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トランプ(※某国の前大統領ではありません)は年代問わず楽しめる数少ないゲーム、娯楽がいよいよ多様化を極める昨今にあっても、いまだに幅広い人々が「共有」できている得難い文化の一つですね。私の小・中学校時代も休み時間などトランプに興じていた記憶があります。懐かしいです。余りにカードを酷使し過ぎると、特に紙製のトランプなどは、使い古した辞書の小口のように黝んで来たり、プラスティックのものでも端が少し欠けてしまって、ババ抜きの時などこれが致命的な瑕疵になってしまったりと、楽しい思い出とともにそういった「モノの摩耗」に対する、曰く言い難い感慨を持ったりしたものでした。
戦時中に幼少期から思春期を過ごされた方の心裡にどのような影が差したのか、慮ることなかなか戦後世代には難しいのかも知れませんが、「戦前」という一括りにするには忍びない個々人の歴史とその中での思いがあるのでしょうね。勿論、戦後世代にとてそれぞれに歴史と思いとはありましょうが、やはり「時代」が人生に何らか決定的な意味を齎すことはありそうです。
私は戦後50年の節目となる1995年の終戦の日、戦没者追悼式が中継されているテレビの前で長いこと黙祷する祖父の姿を朧気に覚えており、隣にいればいつも構ってくれる祖父がその時だけは私を一顧だにしてくれず直立不動のまま頭を垂れていた姿が、これを見上げる当時の私には何とも不思議に思われ、私も私で棒立ちして祖父の真似をすることしか出来ませんでした。その時の光景を思い出してそれがどういう意味を持っていたのかについて、祖父が亡くなった今でも様々に思い巡らします。
最後の段落でお書きになっている、言葉の持つ「魔法」の作用、大いに共感致します。本当に仰る通りですね。
作者からの返信
コメント、ありがとうございます!
トランプといえば、そういえば、シャッフルにもこだわったりしましたよね。如何に美しくシャフルできるか、シャッフル名人もいました。トランプ手品やトランプ占いでも遊んだ記憶があります。
戦争については戦争の記憶を語り継ぐことは大切だと私は思っています。また、そういった主旨のアンソロジー集にも参加しています。TVなどでは戦争の恐ろしさを映した生々しい映像も戦争証言アーカイブスとして放映されたりもしますが、史実として胸に刻みつつ、これからも平和への思いを新たにしていきたいと思っています。
言葉の魔法の作用についての共感もありがとうございます。どんな物語を心の中に抱え、どんな考えを抱いているか、など、人それぞれに様々に影響しますが、お互いに個性や世界観をこれからも伸ばしていけるよう、言葉の魔法が切り開く世界を楽しんでいきましょう。
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高校時代は私服だったのですね。僕の所は制服でしたから、おしゃれらしきものはほとんど楽しめなかった記憶があります。
せっかく買ったパーカーが切り刻まれてしまうとは。お母さんにとってはきっと子ども達には想像もつかないほど悲しみと怒りが頭をよぎったのでしょうね。子どもからすれば親のした行為に不信感を抱く一方で、親がなぜそういう行動をしたのかと理解できなくて、すれ違いや対立を生むということはよくありますよね。
過去の記憶を文章にすることは、当時のわだかまりを自分なりに考え検証するきっかけになりますよね。
作者からの返信
コメント、ありがとうございます!
制服も良いですが、束縛感がありますよね。高校時代の私服は子どもの頃よりそれぞれの個性が現れてくるように思います。
私は小説を書くことについても母からずっと反対されていた時期があったので……。母は心配症なところがあるので、仕方ないですが、でも私自身も母になって母が子どものことで心配する気持ちもわかるようになりましたし、話し合える時は話し合ったり、余計な心配はかけないように気をつけているうちに反対はしなくなりましたね。
なるほど、トランプときましたか!
子どもの頃は、ババ抜き、神経衰弱。中学生の頃は飽きずにずっと大富豪で遊んでました。いまはトランプしないですね~。
妹さんのパーカーの話ってホントですか。
いやそれはショックです。記憶に残りますね。
作者からの返信
コメント、ありがとうございます!
トランプというと、昭和レトロのようですね。
高校時代の頃、楽しんだのはもちろんカードですが、ファミコンが流行るようになってからも家族で遊んだこともあります!
といったところで、ゲームの話題は今回はさらっと流しました。
パーカーが切り刻まれたことも驚きましたが、母は自分の主張を曲げない頑固なところがあるので。
もちろん、いつでもそうって訳ではないですし、どうしても自分を曲げられない事って誰にでもあるように思います。
母も似たような経験をしたことがあると言っていました。
母が諦めた洋服は黒い薔薇の刺繍の施された襟付きのベストだったそうなのですが、祖母は母が買ってきたそれを問答無用で庭にあった焼却炉に放り込んで燃やしてしまったのだそうです。
祖母は華美な洋服が大好きでしたし、中でも薔薇は最も好んだモチーフだったと思うのですが、祖母がそうせざるを得なかった何かが、祖母の人生にはあったのだろうと思います。
作者からの返信
コメント、ありがとうございます!
いきなりの拒否反応には驚きましたが、娘にだからこそ込み上げてくる気持ちが抑えきれず出てしまったのだとは思いますが、それとなく計り知れない悲しみが伝わって、記憶に残っている出来事ってありますね。人生において悲しかったり苦しかったりする出来事って人それぞれにありますからね…。