第2話 沙優の上から目線はヤリ捨て防止対策だった?

 あくまで私の解釈であり、解釈は読者それぞれで違う解釈があることを念頭に読んでください。

 二次創作を執筆するにあたり、私が採用した解釈というご理解をお願い致します。

https://kakuyomu.jp/works/16816452221235522440/episodes/16816452221244070782

 今回は第2話 黒パンツからの分析です。



   <どうして沙優は名乗る前まで上から目線なのか?>


 沙優は吉田との生活が続くにつれ、自己主張が出来るようになっていきますが、それ以前は自己肯定感が低いという点はあっても、上から目線で話す性格ではありません。

 しかし「いや、おじさんでしょ。ウケる」「(味噌汁を)おじさんが作れって言ったんじゃん」「まあ、とりあえず味噌汁食べなよ」など、吉田をおちょくる発言、子供ぽい不満いっぱいの台詞が、沙優と名乗る前にはあります。

 沙優と名乗る前というのは、吉田を他の男の人と同一目線で見ていた時期になりますが、他の男たちにこのような上から目線的な言葉遣いをしていたとは、普通は思えません。沙優は泊まらせてもらう側の立場だからです。


 想像ですが、この立場が、沙優にとって問題だったのではないかと思います。

 男からするとヤリ捨てできる立場であり、沙優が警察には行けないことを知ってしまうと、完全に弱みに付け込むことが可能です。

 沙優にとってそれは非常にマズイ状況で、沙優はマウントを取り続ける必要があります。避妊は絶対だし、嫌々ですから過激プレイも望まないでしょうし、自分から何かをしてあげたい気分にもならないでしょう。

 そんな身体を貸すだけみたいな態度だけど、メリットあるでしょ? メリットあるなら泊めてよね? という圧力をかけるスタンスをとらないと、自分の身を守れなかったのではないかと推測します。

 だから普段から上から目線で、リードしようとしていたのだと思います。



   <黒パンツ丸見えを指摘され恥ずかしがる理由>


 前回も書きましたが、男を誘う目的でパンツを見せていたのなら、そんな初心な反応は見せないでしょう。気が回らなかった、という線が妥当のように感じます。



   <吉田さんって感じの顔とは?>


 沙優の沙優らしい名前は、もちろん「沙優」です。

 これまで沙優は偽名を使い続けていましたから、自分らしい名前で呼ばれたことがありませんでした。それは自分が決めてやっていることとは言え、寂しいんじゃないかと思います。

 名前について考察できる材料はそれぐらいなので、この人格と名前の一致が読みとして妥当なところではないかと思っています。

 

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