書籍化作家が「ひげひろ」を分析してみた

第1話 沙優は黒パンツで男を誘っていた？

　あくまで私の解釈であり、解釈は読者それぞれで違う解釈があることを念頭に読んでください。

　二次創作を執筆するにあたり、私が採用した解釈というご理解をお願い致します。

https://kakuyomu.jp/works/16816452221235522440/episodes/16816452221235566870

　今回は第1話　おひげのサラリーマンからの分析です。

　　　＜沙優は黒パンツで男を誘っていた？＞

「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」において、真っ先に疑問に思うのが、沙優はどうして黒パンツ丸見えだったのか？　ではないでしょうか。

　わざと見せて男を誘っていたのか、それとも気がまわらなかっただけなのか？

　沙優は後に、吉田の顔を跨いで自身のパンツを見せつけるという行為をするため、男を誘っていたと解釈する方が多いかもしれませんね。

　しかし待って欲しい。沙優は嫌々男たちに身体を許していたはずです。自分から身体を提供しに行くようなことをするでしょうか？

　アニメでもそうです。最初は交換条件は提示せず、吉田をじーと見つめて、この人なら大丈夫と見定めてから声をかけています。

　このように考えるなら、気が回らなかっただけという解釈の方が正しいような気がします。

　　　＜汚い部屋を指摘して何の得があるのか？＞

　沙優は吉田の部屋に入るなり「部屋、汚いね」と言っていますが、これから泊めてもらうのに「汚い」と言ってしまうのは、明らかに失言です。

　これが初めてなら分かりますが、沙優は既に20人近くは男の家を渡り歩いていますので、それは考えにくい。そのため、口元を押さえる仕草を入れ、思わず口走ったことに変更しました。

　　　＜沙優は寝ている吉田を起こしてまでヤリたいのか？＞

　沙優から男を誘うことはしないはずと解釈したものの、作中、沙優はベッドで寝る吉田に対して「ねぇ、ヤらなくていいの？」と言っています。これは矛盾することでしょうか？

　ここは沙優は律儀な性格で、一度交換条件で出した以上、一度は確認しようと思ったという解釈が考えられます。ただ理由は「確認」ですので、何度も誘惑するようなことは別の理由があるはずです。翌朝の沙優の誘惑は、第3話にて考察したいと思います。