第7話 空襲で祖母の実家も焼けたけど天神さんには近隣の加護

 あれから、小日向くんとは、春日大社の榎本神社の前で会った。といっても、何か約束をしていたわけではなく、式年造替の翌年に、春日大社にお参りに行った時に、また偶然出会ったのだ。

「It is said Enomoto-jinja Shrine was here before Kasuga Taisha Shrine was established. The enshrined original god in Enomoto-jinja Shrine was the local god of this land worshiped by Kasuga shi the powerful local ruling family……」

 と流暢に英語で、神社の案内板以上の説明をする男性の声が聞こえてきた時、私はすぐに小日向くんだと分かった。中国語と英語で時折質問を挟みながら、熱心に彼のガイドに耳を傾ける中国人男性の隣で、彼は私に気づくと、笑顔を浮かべてくれた。


 日曜の夜、四連休の最終日、連休中に投稿を済ましてしまいたかった私は、迷った末、京都観光ガイド学生ボランティアのFacebookのページに、今年の春、大阪天満宮で撮った写真を載せた。


 

今年も、大阪天満宮で、梅が咲いてました。

 

大阪で、「天神さん」と親しまれてるのはこっちです。京都のは、北野さん。

以前、『刀剣と盆梅展』で、神職さんに伺った話では、大阪天満宮は、北野さんより、伊勢神宮、お伊勢さんと縁が深いようでした。展示会場内の茶店の方に伺った話では、刀もお伊勢さんから下げ渡されたものらしいです。)

あと、先代が仰っていたらしいですが、太平洋戦争で、大阪天満宮には、不発弾が一つ落ちたそうですが、燃えなかったらしいです。大塩平八郎の乱以降、土塀で囲っていたらしいです。神職さんは、「周囲のご協力のおかげで」と仰ってました。


私の母方の祖母の実家は、紅梅町というところにありました。まだ案内板でしか見たことがないのですが、いつか行ってみたいです。



 小日向くんから、いいね!されたと通知が来た時は、とても嬉しかった。

 私の中の小さなおっさんが、「うっ、よっしゃあ!」と軽くガッツポーズして、雄叫びを上げたのが聞えたような気がした。

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バーチャル観光案内 狩野すみか @antenna80-80

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