絶望+絶望=絶望

異世界チート系が流行っている昨今、この作品のような本当にダークで絶望感のある作品は珍しいと思います。
甘ったれた幻想の通用しない暗闇の中で、少年達が抗っていく。ある意味で読者に衝撃を与える作品だと思います。

構成力にも目を見張るものがあり、キャラの性格や行動、世界観の設定を完璧に織り交ぜ、最小限の文字数で抑えながらも、前述の絶望感を演出しています。

このいい意味でのどす黒さは誰にも再現できないでしょう。