観念的なキャラ造形ではない高校生勇者達のリアルな増長が凄まじい。

異世界に無理矢理召喚させられ不遇の目に合いそうだと危惧した今の高校生たちが考えて取る行動のリアルさというのが、ライトノベルで擦られた観念的な「キャラクター」の描き方ではないため、彼らに対して読む人みんなが同じ感情を浮かべると思います。なまじ身の丈に合わない能力を得てしまった幼い彼らにとっては彼らなりの拙い主義や増長があっての事でいわゆる単純な悪ではないわけです。とはいえ読む側の感情が総毛立つのは避けられず、だからこそ傭兵で鳴らした主人公に一矢報いてほしいと期待をするのですが、彼もまたあくまでベテランの一職業人でオレツエーな完璧超人ではないわけでそこでまた一喜一憂させられるわけです。

これから読むにはちょっと長いですがぜひ読んで一緒にドキドキしましょう。今このレビュー時は300話超えていますが作者によると全500話くらいとのことなのでまだまだ楽しめます。

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