第8話
あのファミレスでの出来事から約半年経った。僕は、大学院を辞めていた。理由は特にないのだが、しいて挙げるなら研究する意欲というか『資本論』に対しての
由樹ちゃんは、僕に対して何も言ってこない。何が気に障ったのだろうか?
その後、由樹ちゃんは長崎のマンションで自殺した。
僕は、あんなに気の強い由樹ちゃんが、こういうことになるなんて納得がいかなかった。僕に、何でもいいから相談してほしかった。寂しがり屋の由樹ちゃんを僕は知っているから。
僕は、今ニートをしている。大きな声では言えないが。将来に対する展望もない。暇なので、読書をしたり、微分積分の問題集を解いたり、小説らしきものを書いたり、大学時代の先生に手紙を書いたり、散歩をしたり、勝手気ままに生きている。
それより、脳裡をよぎることといえば、由樹という女性は本当にこの世に存在したのだろうかということである。
僕は、不思議な体験をしたような気がする。
実際のところ、そんな女性は幻だったのではないのか?
そんな夢を、この頃よく見る。
僕の彼女 沈黙は金? @hyay
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