11


『申し訳ありません。』

「ねぇなんでそんなに俺との婚約を嫌がるの?俺なんか変なことしたかな?それともリュカが好きなの?」


なんでそこでリュカ様が出てくるの?いや私の1番の推しだけど別に好きではない。推し≠好きっていう大前提を知らないからな王太子は。


『何故そこでリュカ様が出てくるのか分かりませんが私はリュカ様のことをなんとも思っておりません。』

「そっか。仲が良すぎるからそうなのかなって思っただけなんだ。ならなんで?」

『・・・・から。』

「え?」

『キャラじゃないからです!』

「キャラとは?」


もう!ゲームの世界なのにそんな言葉も知らないのか!!時代設定が悪いんだけどさ!


『私が王妃なんて似合わないと思いませんか?それに私なんてレオ様の隣に立っていい人間ではないです。レオ様が恥ずかしい思いをされてしまいます。』

「恥ずかしい思いね。ならさ、婚約したばかりなのに婚約者に避けられまくってる今の俺はどう思う?これも十分紳士としては恥ずかしいことだと思うんだけど。」


それもそうだ。王太子となればその分注目も浴びる。なのに婚約したばかりの私が近くにいなかったら王太子は恥ずかしい思いをすることになる。そのことを考えてなかった。いつも自分の為にって言って王太子のメンツを考えてなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

転生ヒロインの恋 あおい @_aoi_0406

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ