空軍大佐と部下

〔この作品には第四の壁越え女神のロヴンは、明確には登場しません。せいぜい、整備員でウロチョロしている程度です〕


 某国の空軍基地──戦闘機バイロットの大佐が部下を呼んで言った。


「この世界の空には、異世界に通じるゲートがあると言ったら、君は信じるか?」

「どうでしょうか? 実際にそんなモノがあれば面白いでしょうが……あるんですか? 異世界に繋がっている空のゲートが?」


「ある、すでに軍部は発見してゲートが存在する空域も突き止めてある……実は近々、ある実験が行われ。

戦闘機で異世界に行って、こちらの世界に戻ってくる大役に、わたしが選ばれた」

「大佐がですか」

「そうだ、危険なミッションだ……なんでも、異世界の住人で、こちらの世界を何回も往復している者の話しだと。

こちらの世界の者は異世界に行って戻ってくる途中で、ウ●コになってしまうらしい」

「ウ●コですか?」


 そして、数日後──パイロット姿の大佐は、戦闘機に乗り込み。実験スタッフと見送る部下にコックピットから軽く手を振った。

 轟音を発しながら、空軍基地の滑走路から飛び立っていく、大佐が操縦する戦闘機に見送る部下は、機体が薄雲の中に消えるまで最敬礼を続けた。


 大佐の乗った戦闘機の機影は、数分後にレーダーからも消えた──そして、三日後……大佐の戦闘機は飛行場に戻ってきた。

 着陸した戦闘機のコックピットに走り、戦闘機の防風フードを開けて、コックピットを覗き込む部下。

「大佐、無事に帰還を……うわぁぁ!?」


 コックピットの座席には【ウ●コ色をした大佐が座っていた】


「大佐、なんてお姿に……臭いです」

 部下が整備員に向かって言った。

「おぉい! 洗浄班! コックピットにある、大佐のウ●コを洗い流せ!」


 洗浄ガンの水圧で大佐のウ●コは崩され、きれいに洗い流された。


  ~おわり~

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