中学3年生、仲の良かった後輩達と………
学校全体で大流行してしまったこっくりさん
毎日学校内の何処かの場所で授業中以外は行われていたのではないでしょうか?
家の近かった後輩や小学校から仲の良い後輩ちゃんなどと放課後に何度かやりました。
その時、ちょっと!?だけおかしな事が起こりました。
その時の人数は5人でした。
昇降口の目の前のロビーで床に座り込んで後輩たちがこっくりさんをやる準備をしていました。
私は見てるだけにするつもりで同じ町内の後輩とのんびりと話したり足の間に座りたまに後輩が肩に顎を乗せて会話に混ざってきたり後ろからハグしてきたりとスキンシップ全開だったんです。
その時は私と後ろの後輩以外の3人でこっくりさんをやりました。
私と後ろの後輩はただ見ていただけで参加していなかったんですが、昇降口端に有るトイレから視線を感じ始めました、同時に肌寒く思いました。
後ろの後輩も「なんか寒い?」と言い出したけどこっくりさんをしている3人は寒くなかったそうです。
聞きたいことをワイワイ聞いていた3人はふとこっくりさんに「どこに居るか」を聞きました
ゆっくりと【といれ】と動きました。
「うわ、まじか…」後ろの後輩が言い続けて「トイレの方から視線感じる気がしてた」と言いながらそちらを見るのに顔を動かした気配がしたので私もトイレの方を見るのに顔を動かした。
………………
あれ?トイレを見てもさっきまでの嫌な視線が感じられな…い…?
………………………え?
後ろの後輩がバックハグの形で私にひっついて居たはずなのですがバッとハグをやめて離れていきました。
が!!
背中が重い………
後ろの後輩は無言………
そして私は気持ち悪く感じてる………
マジで重い………抱きつかれてないのに質量あるのなんで?!
コレはヤバそう…?
こっくりさんをやってる3人は全然大丈夫そうで、私達2人に気付かずに質問したり話したりしてる。
ちゃんと十円玉は動いてる。
私と後ろの後輩だけが違和感を感じてる………
「ねぇ、今どこに居るか聞いて?」
そう声をかけると
「おっけ、こっくりさん、こっくりさん、今どこにいますか?」
と明るく後輩は聞いていた。
背中の重さは変わらない、寒い、なんか気持ち悪いし少し頭痛してきた…
十円玉はゆっくりと【せなか】と動いた。
「え?」
「誰の?」
「みかんちゃんなんでそんな丸まってんの?」
やっとこっち見た3人は背中を丸めた私とちょっとのけぞった後輩をみてちょっと怪訝な顔をした
私は一言だけ言った
「背中重い………」
「みかんちゃんの背中!?」
「さっきトイレって答えてたはずじゃん!?」
「なんでそこにいるんですか?」
好き勝手してる3人のうちの一人がこっくりさんに質問した
こっくりさんはゆっくりと動いた【かつこいいちかくいる】
………………………
「かっこいいから、近くに来たってこと?」
冷静な一人がまた質問したらすーっと【はい】に十円玉は移動した。
後ろの後輩に惚れた!?
傍で後輩を見るのに私が邪魔だった?
だから乗っかって後輩をマジマジと見てるってこと?
こわい。何かの拍子に敵意でも向けられたらと思うと怖くて動けない。
後ろの後輩が気味悪がりつつ「ごめんなさい」と呟いたのが聞こえたと思ったら背中が軽くなった。
何処かに移動したらしい。
質問する気になれなかったのか3人はやめようとしたが十円玉が鳥居に帰ってくれない。
いつものように十円玉は同じ2文字の行き来をして一人が苛立ちからか「早く帰れ」と口調を強めると3文字の行き来をした
「やば…」
「こわ…」
「えー、これ大丈夫なの?」
3人は怖がりつつ何度も「お帰りください」と言い続けた。
十円玉は動き回るのに飽きたのか数分後の十何度目かの「お帰りください」で鳥居に無事に帰ってくれた。
「あー、怖かったぁ!」
「びっくりしたー!」
「もうさー、帰ろうよ」
使用した紙を破りゴミ箱に捨てて一人の子が十円玉を使うと言いその日はそのまま解散となった。
この日を境に私はこっくりさんをやる回数を減らしました。
そして、次の日………
こっくりさんをして終わったあとに十円玉を使うと言っていた後輩が腕を骨折?脱臼?し、三角巾で固定されて登校していました。
聞けば十円玉を使い忘れていた…と
そして転んで怪我をしたそうです。
これは嘘みたいな本当の話。
心霊?霊感?実体験談 遊真野 蜜柑(ゆまの みかん) @yukiusa09
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