くれは様
>微笑みは、花火の最後に消えて落ちてゆく光のよう
この一文が、特に染み入りました。
全編に漂う静的な死の気配を、美しく濃縮させたような一文。
これは真似できないなと、感服でした。
物語全体、まさに「切々と」した空気とそれを醸し出す言葉。
素晴らしい作品/作者様にご参加いただき、ありがとうございます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
こちらこそ、素敵な企画に参加できて嬉しいです。
子供の頃は死が近いと言われていますが、思春期もそれを引きずっているような気がします。生と死の間で揺れる不安定さみたいなものがあるのかな、と。
このお話に死の気配が漂っているのは、きっとそういう年代だからなのだろうな、と思います。
素敵な感想をありがとうございました。
追記:レビューもありがとうございます。嬉しいです。
企画に参加していただきありがとうございます。こんな良い作品をしれて本当に嬉しいです。
打ち上げ花火の美しさと直接的というよりかは間接的な怖さを死として捉える感性が凄まじい読後感を与えてくれました。気軽に楽しんではいけないようなものだからこそ、よりいっそうその怖さが美しさを際立たせる感じです。このような得も言えぬ感情を体験できるのは、まるでその世界に入り込んでしまったかのように錯覚させる描写力あってのものだと思います。とても良い作品でした。ありがとうございました。
作者からの返信
こちらこそ、面白い企画に参加できて、こうして読みにきていただけて、本当に嬉しいです。
また、丁寧なコメントとレビューもありがとうございます。
打ち上げ花火の儚さ、死との距離感、思春期の不安定さ、そんなものを繋げてみたら面白く書けるんじゃないか、という思いつきから書いたものでした。自分でも踏み込んで書けたなという手応えがあったもので、今でも気に入っているお話です。
こうして読んでいただけることが、本当に嬉しいです。こちらこそ、ありがとうございます。
両親の出身地の宮崎では、男の子が生まれたら朝から花火を打ち上げます。そんな男性を尊ぶ風習がいまだに遺っています。
それとは真逆なお話に驚きを隠せません。
誰しもが亡くなると1本の打ち上げ花火を上げる。
自分の死後の花火を見てみたいという衝動にかられませんか。
見てみたいです。
菊の花?
いや、いやそんな楚々とした花火やのうて、、ややこしい性格に相応しいUFO型の花火かもしれません。
残念なことに自分では確認出来ないのですよね。
ちょっと怖くもあり、楽しいと言ってはいけないのかしら。
ユニークなお話、ありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
男の子が生まれると花火、そんな風習もあるんですね……!
このお話とは真逆ですね。
確かに、自分がどんな花火になるのか、気になります。それがわかるのは自分の死後なので、どうしても叶わないですが……。
花火になること、死を恐ろしいと考える人がいる一方で、もしかしたら自分はどんな花火になるかしら、と思いを馳せている人だっているかもしれないな、とコメントをいただいて気づきました。
こちらこそ、楽しいコメントをありがとうございます!