年数不明 6月21日 遺書

まえがき

探せばいくらでも出てくるものなんですねぇ、遺書というのは。(ん?)

何年のものか書いてませんでした。ちょっと推測くらいはしてみましたが面倒になったのと、どうせ正確には分からないので記載しません。まぁ中学時代のどこかでありおそらく中1か中2の時のものだと思われるのですが…。ただ分かっているのは、6月21日の午後9時に書かれたということだけです。いや午後9時て。ちょっと遺書を書くには時間が早くない???どんだけ死にたかったんだ。内容からしてどう見てもこれは家庭環境による自己嫌悪、自暴自棄ですね。我ながらちょっと不憫ですけど。ここまでボロクソ言っていると。ま、とにかくどうぞ。



私の家族がおかしいのは、全て私が生きているのが原因だ。


いつものこと。

ほんの些細なことで大揉めになって、母の機嫌が悪くなって、全員が気を遣ってるせいだみたいな話になって、なんだかんだで、家庭崩壊してるけど母の機嫌、というか毒親体質は治らないって本人が言っちゃったから全部終わってるね、って、ひとつも解決しないで終わる。


その発端である些細な揉め事を起こすのは、100%私なのだ。


私のせいで。私のせいで小さなすれ違いが起きて、そこから発展するから、すべての原因は全部、全部私にある。


私さえ生きていなければ

この家族は幸せでいられたんだろうな


毎回そう思う。私が生まれなければ、母は機嫌をそう悪くすることもなかっただろう。姉と違って頭がよくない。父と違って使命感や正義感もない。そりゃあイライラするだろうなって、我ながら思うよ。


でも生まれちゃったのはもう仕方がない。変えられない。でも今から死ぬこと。消えることなら、出来る。


私がいなければ


私さえいなければ、この家庭はきっと正常になれる。みんな幸せになれる。


幸せに、なって欲しい。


全て私のせいだから、ごめんなさいって謝りたいんだ。家族に言いたいことはいつだって、ずっと昔からこれだけど。生まれてしまって、生きてしまって、家庭を壊して、ごめんなさい。


私が消えたらどうか

幸せになってください



6月21日 午後9時38分

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

過去の私 高菜めい @saya0409

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る