今日の放課後、理科室に集う
今日の放課後、理科室に集う
作者 如月風斗
https://kakuyomu.jp/works/16816700425983464550/episodes/16816700425984043415
科学部に入部した海莉と部員たちは、顧問の無茶振りに答えるべく放課後は理科室に集って部活動に全力で励んでいく物語。
一人称で心情を吐露するような説明的な文体。長編のダイジェスト版を、短編にしたような印象で、描写はすくない。
タイトルから察すると、放課後になったら理科室に集うのはなぜなのかが本編で描かれているはず。
なのに、高校に合格してパンフレットを見ながら科学部に入ろうかなと決め、入学後に部活動見学で科学部の活動が行われている理科室を訪ねて入部するまでの前半が長すぎて、後半の顧問から頼まれる、小学校でのサイエンスショーの準備の一カ月とショーの当日、その後の部活動についてが駆け足に淡々と展開されている。
前半の内容を削って縮め、放課後の理科室でおこなう科学部の活動をメインに、悪戦苦闘する科学部の日常をハラハラドキドキワクワクに描けば面白いものになるとおもった。
内容から考えると、タイトルは「高校生になったなら」くらいが無難かしらんと浮かんでくる。でも作者は科学部のことを書きたいにちがいない。
わたしが中学で科学部だったときにしていた様々な実験を、高校生の海莉たちがしていたので、あまり高校の科学部っぽく思えなかった。
もう少し高尚な活動内容、あるいは見せ方の工夫があればいいなと思った。
顧問の神田先生のあだ名がゴッドなのはおもしろい。
どんなに苦しいことがあっても、それは神の試練であって、必ず乗り越えられると勇気づけることで知られる「神は乗り越えられる試練しか与えない」という言葉もあるように、先生が出す試練は、結果として科学部の部活動となり、部員も様々なことに挑戦して鍛えられていくのだから。
先生からの試練を、部員たちが自分で考え、調べ、どのようにショーで発表するのか段取りまで計画させて、失敗しながらもなんとか無事に終える姿を書くこともできるとおもう。
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