第237話 同志山田の危機
「いくぞ! 必殺のエックス斬りだ!」
「ギュワーーー!」
「次は! 飛燕剣!」
「……」
「まだまだ!」
また新しい動画を撮影した。
といっても、俺がただ弱いモンスターを一撃で屠るだけだ。
技名を叫びながら、派手なアクションと共にモンスターを連続して倒すが、効率は甚だ悪い。
ゲームじゃないのに、必殺技を叫びながらモンスターを倒せば効率は落ちて当然だろう。
だが今回はこれでいいと、同志山田が言うのだ。
「それで、なんなのこれ?」
「ショート動画の撮影でこざる。これを編集して、古谷殿が一撃で色々なモンスターを倒すシリーズを投稿するのでこざる」
「そんな動画、面白いのか?」
「面白いかはともかく、視聴回数は稼げるはずでござる。ショート動画なのは、最近の若者の中には長い動画を見ない人が多いのでごる」
「だからショート動画なんだ」
「ありもしない必殺技で倒すのは、見映えのためでござる。これら架空の必殺技は、拙者が過去の創作物を参考に考えたのでござる」
「なるほど」
「同じモンスターを倒すのに、数百、数千の必殺技や魔法、特殊なスキルで倒すショート動画を多数投稿しておけば、空いた時間に暇潰しに見る人が多いのでござる。古谷殿が一撃でモンスターを屠るショート動画を見て暇が潰れ、爽快感を得られる。起承転結ではなく、起結で終わりでござる」
「長い映画や漫画がダルイ人たち向けか。視聴回数を稼いで儲けるんだな」
「数秒~数十秒秒間の娯楽でござる。古谷殿は強いので、撮影で無理をせずに済むのは幸い。色々なモンスターを色々な必殺技で倒すのでござる。こういうのは多くのパターンが必要で、一つ見つけて興味を持つと、他のショート動画も見てくれる確率が上がるのでござる」
暇潰しの動画を見てもらい、視聴者の金じゃなくて時間を稼ぐ感覚なのか。
「とはいえ、やっぱりこんな技ないけどな」
「ようは見映えがよければ、アニメや映画のワンシーンみたいで面白いのでござる」
最近、動画撮影に協力してくれる同志山田のアイデアは豊富で、他のダンジョン攻略配信系動画配信者が次々とオワコン化していくなか、俺やイザベラたちはさらにチャンネル登録者数と視聴回数を増やしていた。
こうなってくると、完全に勝ち組と負け組の差が出てしまうものなんだな。
「ただ、広告収入からのインセンティブは大分減ったけど」
「その代わり、他の事業が大幅増収なので問題ないのだ」
「まあそうなんだけどね」
プロト1の言うとおり、すでに動画から得られるインセンティブには限界があった。
それでも動画配信をやめないのは、動画で得られる知名度を他の仕事に生かすためだ。
なにより、今でも年に数百億円は入ってくるってのもある。
「拙者も、動画の仕事が続いて万々歳でござる」
ただ、どんな動画を作ればいいのかネタ切れになって困ってきたのも事実で、同志山田を雇ってアイデアを出してもらっていた。
同志山田は、作家、漫画原作者、動画企画者、アニメ脚本家、アニメプロデューサー、アニメスポンサー、アニメコンサルタント、投資家などなど。
いつの間にか手広く、しかも堅実に稼いで富裕層の仲間入りを果たしていた。
「そういえば、同志山田は結婚しないのか?」
今の同志山田なら、その気になればすぐに結婚できそうだけど。
「古谷殿が、恋する月下天子のルイルイを人間としてここに出してくれたら、拙者すぐにプロポーズするでござる。冒険者のスキルでそういうのはないのでござるか?」
「さすがにそれは無理だ!」
アニメのキャラを現実の人間にするスキルがあったら、俺はとっくにガンソードのヒロインと結婚しているだろうから、そんなものは存在しない。
「いや、もっとレベルを上げればいけるか?」
「いけるわけないだろうが」
「やはり無理でごさるか」
「良二と山田は、本当に似た者同士だよな」
同じく、ショート動画を撮影していた剛に呆れられてしまう俺たち。
でもヲタクなら、一度は夢見ると思うんだよなぁ。
「『人気声優、桜川志保と作家の山田一則さんが熱愛? 二人は冒険者特区内の高級レストランで仲睦まじく話しているところを目撃された』おおっ! ついに山田も現実の女性と。よかったな、うんうん』
俺も何度かやられていたが、今度は同志山田の交際記事か。
彼は、小説も原作をしている漫画も売れていてて、アニメも大ヒット。
俺たちの動画でもいい企画を出してくれて、歩合で多額のインセンティブを貰っているし、積極的にアニメに出資していて、見る目があるからかなりの利益を出している。
同志山田の場合、なかなかスポンサーがつかないけど、アニメにすれば大ヒットする作品の見極めが上手なのだ。
アニメに出資するために投資もしていて、そっちでも大成功しているから、人気女性声優と付き合っていてもおかしくはなかった。
ただ、一つだけ懸念がある。
同志山田は、アニメのヒロインが実在したら結婚すると公言して憚らない、筋金入りの二次元ヲタクだ。
そんな彼が、いくら人気とはいえ女性声優に引っ掛かるものだろうか?
「ああは言っていても、あれだけの美女だ。山田が信条を変えても不思議じゃないだろう」
「そうかな?」
確かに桜川志保って、今人気ナンバーワン女性声優だしなぁ。
美人でスタイルもいいから、グラビアなんかもやっているし。
剛とそんな話をしていたら、今日もショート動画の撮影があるので、同志山田が顔を出した。
「山田、おめでとう! すげえな、桜川志保が彼女だなんて」
「拳殿、貴殿まで週刊誌のいい加減な記事を本気にするのでござるか?」
「違うのか?」
「冒険者特区の高級レストランは、拙者が今度出資するアニメで声を当ててくれる声優さんたちやスタッフ全員を招待したのでござる」
「あの場に大勢いたのか!」
「典型的な切り抜きでござる。桜川志保は主役の声をあてるので、拙者が声をかけて当然でこざる」
やはり同志山田は、三次元の女性への興味が薄いのか。
声優へのリスペクトは高いんだけど。
「それは残念だ」
「拳殿、拙者は恋する月下天子のルイルイでなければ結婚はしないでごさる!」
「そこは譲らないんだな!」
そこが、同志山田の凄いところだ。
結局俺は、リアルの美少女たちと結婚してしまったから……イザベラたちと結婚したことはまったく後悔していないけどね。
「じゃあ、桜川志保側も交際は否定するはず……」
「いいえ、真剣に交際していますっておっしゃっていますけど……」
同じくショート動画撮影に参加しているイザベラが、タブレットに映る桜川志保のインタビューを俺たちに見せた。
なんとそこには、本当に同志山田と結婚を前提に交際してますと、嬉しそうに喋る桜川志保の姿があった。
「なぜ? なぜでござるかぁーーー!」
普段は冷静そのものである同志山田が、珍しく動揺していた。
それは、付き合っていないと思っていた女性から真剣に付き合っていますって言われたらなぁ……。
「ねえ、ヤマダ君は付き合ってないつもりでも、一緒にいる時にそういう態度を見せてたんじゃないの?」
「拙者と彼女は、まだ数回しか会っていないでござる。しかも、出資したアニメの主役であって、さらに拙者が原作をやったアニメではないので、それほど接点はないでござる。少し話をするくらいで、あの高級レストランで話した時が一番長かったくらいでござる」
ホンファの疑問を、同志山田は否定した。
「こういう言い方はよくないかもしれませんが、山田さんの資産とステータス目当ての可能性が……」
「そう思われても仕方なくないかしら? アメリカにもそういう女優とかいるからね」
「ヤマダさんは好条件の男性ですからね」
「ねえ、ヤマダは結婚しないの? 向こうの世界ではヤマダのような男性が独身を貫くのは難しいのよ」
俺の妻たちから質問責めにされる同志山田。
なんだかんだ言って、この手のスキャンダルが出ると人間は強い興味を抱くんだなと。
「さすかは異世界でこざるな。ですが、この世界では問題ないでござる」
デナーリスからすると、なかなか結婚しない同志山田他、高レベル冒険者でも独身を謳歌している人が多いので、それが不思議で堪らないみたいだ。
跡取りがいないと、家が残らないと思っているのだろう。
「この世界って、凄いわね」
向こうの世界で、資産を持つ男性が独身を貫くのは難しい。
魔王軍の侵攻で男性が沢山死ぬので、残った女性たちを娶って養う必要があったからだ。
しかし同志山田が独身のままでも、こっちの世界ではそれほど問題ではないはずだ。
この世界では家を残すという考え自体がなくなってきたし、なんだかんだ言ってもこのところ日本の出生率が上がっていたからだ。
「古谷殿のところは子沢山ゆえ、拙者が孤独死しても問題ないでござる。それに結婚すると、今のようにあれこれできなくなるのでござるよ」
今の同志山田は好きなことを全力でやっているから、そもそも結婚なんて眼中になかったのか。
「とにかく、桜川志保にクレームを入れないと」
慰労会で少し長話しただけで真剣交際とか。
あきらかにおかしいし、同志山田が全力で否定しているんだ。
ここは彼の親友として、以前俺たちも被害を被った週刊誌の暴露記事に対応しなければ。
「酷いでござるよ! 拙者は彼女いない歴年齢でござるのに!」
「同志山田、後ろの情報は必要か? とにかく、桜川志保さんは交際宣言を否定する必要があると思います!」
俺とイザベラたちと同志山田、そして剛は、桜川志保とマネージャー、所属事務所の社長を上野公園ダンジョン特区にある古谷企画の事務所に呼び出し、正式に抗議した……のだが……。
「すすっ、すみません! でっ、でも。私とあんなに長く、それも好きなアニメの話をしてくれたのは山田さんだけで……ごめんなさい!」
「「「「「「「「「あれ?」」」」」」」」」
桜川志保って今一番話題の声優さんで、演技も、歌も、踊りも神ががかっていて、美人でスタイル抜群でファッションセンスも優れていて……のはずが、目の前には髪がボサボサでジャージ姿の陰キャ女がいた。
それでも肌が綺麗で美人ではあるけど、桜川志保には見えないという。
よく各媒体で見た時に感じるオーラがゼロなのだ。
「これはどういうことなんです?」
「普段の志保はこんな感じでして、オフの日はこの格好で家に閉じこもって漫画とゲームとアニメ三昧なんです」
俺のイメージする桜川志保って陽キャの極みで、アフレコやイベントで顔を出せば大きなファンの歓声が上がり、共演者たちと笑顔で仲良く話しているイメージなんだけどなぁ……。
あと、ナイトプールとか似合いそう。
実際に、イベントの映像でそういうのを見たことあるし。
「志保には声優としての天才的な才能があるんですけど、極度の人見知りで、仕事中は桜川志保を演じてるって感じですね。特に男性が苦手で……。演じないと、男性と話すのも困難なんです」
だから、マネージャーも社長も女性なのか……。
「なるほど。本来の桜川志保はこんな感じなのね。だけど……」
それにしても、勝手に同志山田と交際していることにするのはよくないだろう。
俺はそこを強く抗議した。
「あっ、あの……。山田君とは、むっ、昔から顔見知りで……」
「そうなの?」
俺は即座に、同志山田に向いて質問をした。
「今はともかく、昔の拙者に女性の友人は一人もいないでござるよ!」
「……だそうですが……」
俺は、桜川志保にそれが事実なのかを問い質す。
「よっ、幼稚園と小学三年生まで……。わっ、私の本名は田中志保です!」
「えっーーー! あの田中志保……でござるか?」
「知っているのか? 〇電……じゃなくて、同志山田」
同志山田、女性の友達や幼馴染が一人もいなかったなんて嘘じゃないか。
なんて卑怯な!
俺には……佳代子がいたけど、それはすでに黒歴史と化していた。
「たっ、確かに拙者には、幼稚園と小学三年生で漫画やアニメの話をする同級生がいたでござるが……」
「同志山田! お前はラブコメの主人公か?」
「話をしていただけであって、それは……そう言われてみると、同好の志でござった。友人と言っても差し支えなく」
「わっ、私が声優になったのは、声優になれば山田君が声をかけてくれると思って……」
そんな理由で声優になって、売れっ子になったんだ……。
ただ、彼女が声優になるのは大変だったらしい。
「志保は才能があるけど、男性とは目も合わせられなくて……。そこで、懸命に訓練して桜川志保になりきることで成功したんですけど……」
「無理があると?」
「はい。普段はこんな感じなのでギャップが激しいため、桜川志保としての行動限界時間があります」
普段こんな感じの彼女が、真逆の桜川志保を演じるのは疲れるだろうからなぁ。
「もうイベントの司会とか、グラビアとかはやりたくなくて……。でも、有名にならないと山田君は気がついてくれないから……ぐすん」
そう言いながら涙を流す桜川志保は、髪がボサボサでジャージ姿なのに、神がかった美しさがあった。
「なあ、山田。こんなに可愛い子がここまでお前のことを思ってくれているんだぞ。結婚してやれって」
「剛、さすがにそれは強引なのでは?」
同志山田にも意思ってものがあるんだから。
「拙者は結婚なんて……」
「まあ聞け、山田」
剛のやつ、随分と同志山田に結婚を勧めるじゃないか。
剛は幼馴染と結婚して、子供も生まれて幸せだろからなぁ。
同志山田に言わせると、『可愛い幼馴染と結婚なんて、ラブコメの主人公みたいで言語道断でござる!』って前に怒ってたけど。
「(ああっ! その時の仕返しか?)」
幼馴染、同志山田にもいたからな。
怒られたことを理不尽だと思ったのかもしれない。
「なあ山田、今は結婚ことは忘れて、久しぶりに気の合う幼馴染とつき合ってみればいいんじゃないか? 世の中には、結婚前提なんて言ってたって別れるカップルもいるんだから」
「そうですわね。幸い同じ業界で仕事をしているのですから、お互い理解があってよろしいかと」
「まずはお試しって感じでさ」
イザベラとホンファも、同志山田と桜川志保の交際に賛成なのか。
「つき合ってみたら相性がいいってこともありますからね。私と良二様みたいに」
「私は最初、リョウジに対してそんなにイメージよくなかったけど、ダンジョンで色々と教わっているうちに仲良くなったからね。ヤマダもそんなに深く考えずに、お休みの日に一緒にアキバ巡りでもしてみればいじゃない」
「リンダさん、随分と具体的ですね。そうですね。男と女は、つき合ってみないとわからないこともありますから」
「じゃあ、そういうことで。前に、結婚前提でつき合っていますって言ってた芸人と女優、別れてたじゃない。そこまで深く考えなくていいのは、この世界のいいところね」
デナーリスの言うとおり、向こうの世界では『結婚前提』の意味が重たいかったからなぁ。
だから俺は、向こうの世界でなるべく女性に関わらなかった。
だって、向こうの世界で結婚してしまったら、元の世界に戻れないのだから。
「拙者、本当に結婚に興味はないのでござるが……。今度のお休みだって、聖地巡礼に行く予定で……」
聖地巡礼かぁ……。
そのうち俺も、久々に行くかな。
「一緒に行けばいいじゃん」
「桜川志保さんほどの売れっ子だとスケジュールが……」
「合わせますから!」
「ほらぁ、女性がそこまで言っているんだからさぁ」
ホンファやデナーリスが同志山田に、お休みに出かけるのなら、桜川志保と一緒に行けと強く言った。
こういう時、女性は強いというか。
「……わかったでござる。桜川さん、今度の週末、恋する月下天子の聖地である〇〇市に……」
「ヤマダさん、そういう時は別の聖地に変更しませんか?」
それはイザベラだけでなく、同志山田以外の全員が思った。
「はい! 喜んで! アニメの第七話で、ルイルイがアルバイトしたお土産屋さんで温泉饅頭を食べたいです」
「(あっ……この人、ガチだ!)」
桜川志保、恐るべき!
恋する月下天子が好きな女性は、真のヲタクといえよう。
恋する月下天子といえば、ルイルイのアルバイト先であるお土産屋で、蒸かして売っている温泉饅頭だ。
なんで俺が知っているかって?
俺もアニメを何周もしていて、復刻限定版BDBOXを持ってるからさ!
ただ俺は、メインヒロインのルイルイじゃなくて、ライバルの悪魔ミューズが二次元の嫁なんだけど。
ミューズはルイルイに負けない人気があって、今でも有志のファン倶楽部に入っており、年に一度のリモートオフでミューズの尊さを仲間たちと確認し合っている。
こうなってくるともう、 俺たちが桜川志保を呼び出したのは、彼女が同志山田と結婚前提でつき合っているという嘘を訂正するためだったはず……とか、どうでもよくなってきた。
俺は同志山田には幸せになってほしいし、奥さんたちの意見は尊重する性質だし、『実はこの二人お似合いなのでは?』と思ったからだ。
「じゃあ、あとは若い二人に任せて解散ってことで!」
「リョウジさん、お買い物に行きましょう」
「そうだね。そろそろ子供たちのクリスマスプレゼントを用意しないと」
俺は子供が多いから、クリスマスプレゼントは早めに用意しないといけない。
イザベラたちともよく相談しないと。
「良二、俺もつき合うよ。子供たちに買うプレゼントは俺も探さないといけないから」
剛もすでに二人の子供がいるから、クリスマスプレゼント選びは大変だろう。
一緒に選ぶとしようか。
「山田さん、志保をお願いします」
社長とマネージャーも、二人だけに任せることにしたようだ。
「あれ? 同志古谷殿?」
悪いな、同志山田。
冒険者なんてやってると、こういう流れの変化に敏感になるんだ。
試しに桜川志保とつき合ってみて、駄目なら別れればいいじゃないか。
同志山田は、それができる立場になったのだから、
そんわけで、俺たちと桜川志保の事務所の社長とマネージャーは、同志山田と桜川志保を放置して解散した。
二人ともいい大人なので、なんとかするだろう。
「同志古谷殿! 拙者はどうすれば?」
「好きなところに行けばよくない?」
同志山田よ。
もし君が桜川志保とつき合いたくないのなら、あえて自分の好きな場所ばかりに連れて行って、彼女を失望させるという手があるぞ。
「(なるほど、そういう……)拙者、せっかく上野公園ダンジョン特区に来たので、会員制のアニメグッズ専門店に買い物に行こうかと……」
「私も行きたいです。限定品で欲しいものがあって、でも普通のショップだとなかなか売っていないので……」
「ヤマダ君、連れてってあげなよ」
「……はい」
桜川志保、なんか喜んでるけど、もしかしたら表面上だけ……恋する月下天子が好きな非ヲタはいなか。
結局俺たちは、お試しだからといって同志山田と桜川志保を強引に付き合わせてしまったが意外と上手くいったようで、二人は一年後に結婚することに。
そして桜川志保は、結婚しても声優はやめなかったけど、司会、歌、グラビアなどの表に出る仕事はいっさいやめてしまう。
そして夫である同志山田のセッティングで、俺たちの動画でナレーションとして活躍するようになり、おかげで視聴回数を増やすことに成功するのであった。
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