第74話 御堂議員

「俺たちが、あの古谷企画の次のオーナーに? 本当ですか?」


「ええ、彼のような若造よりも、落ち着いて社会経験もあるあなた方の方が相応しい」


「やったぁーーー! けっ! 良二の奴ざまあ!」


「少しくらい冒険者として活躍してるからっていい気になりやがって!」


「そうだよな。あれだけ稼いでおうて、親戚である俺たちに一円も回さないどころか、俺たちが借金まみれになって、ベーリング海のカニ漁船で命がけで働いていても、救い出すことすらしやがらねぇ」


「人として終わってんだよ」


「人間の感情がないんだ」


「まあいいさ、俺たちが古谷企画の支配者になれば……」


「年収十億! いや、百億だな!」


「経費使い放題で毎日豪遊」


「女と遊び放題だ! あのガールズバーのナンバー1を落とせるぞぉ」


「俺たちの人生はバラ色だぜ!」




 今、目の前に人間のクズたちがいる。

 彼らは、古谷良二の従兄弟や親戚たちだ。

 とある過疎化が深刻で、他にも色々と問題があって、まともな人間なら絶対に移住しない町に住んでいたのだが、古谷良二の両親が死んだ時、親や他の親族たちと死亡保険金を奪い取ろうとしたり。

 古谷良二が冒険者として活躍し始めたら、お金を寄越せと大騒ぎしたりと。

 バカで無職でお金がないどころか借金だらけで、さらに性質の悪いところからお金を借りており、借金を返すためにベーリング海で操業するカニ漁船に乗っていたところを、社会主義バカの死んだ後藤が金を出して救った。

 そのあと、未公開株詐欺に手を染めて刑務所にぶち込まれるところを、先生が裏から手を回して被害者たちと和解し、どうにか執行猶予判決にさせたわけだ。

 他にも、古谷良二の親戚は補充している。

 クズばかりだが、手駒として必要だからな。

 それにしても、彼らの生き様を見ると、後藤利一が社会主義を目指した理由がわからんないでもない。

 こうも人間は愚かで、同じ一族なのにここまで格差が出るものなのかと。

 そして肝心の本人たちは、ただ欲望のままに生きている。

 奥さんや子供がいる者たちもいるが、それに気をかけている様子もないところか、むしろ邪魔だと思っているのだから。

 こいつらは、生物としては強者かもしれないな。

 人間としてはクズだが。

 ある意味羨ましいというか、人間としては古谷良二の親戚たちを救うことには抵抗があるが、これも仕事だ。

 先生が手を回さなければ、そのうち死んでいたかもしれないが、それでもいいと思える連中だな。


「あとはワシらに任せて、今は命の洗濯を存分に。田中」


「はい、先生。これをどうぞ」


「やったぁーーー!」


「まずは飯と酒だ!」


「女もな」


 下品な男たちは、私が渡した札束を持って夜の街へと消えていった。


「救いようのないクズどもだが、使い道はあるからな。古谷良二の親戚である幸運を感謝するがいい。最近『親ガチャ』という言葉が流行したようだが、『親戚ガチャ』というのもあるのだな」


 確かに先生の言うとおりで、もし彼らが古谷良二の親戚でなければ、とっくに詰んでいたはずだ。

 人生において、運という要素は無視できないな。

 ただ、先生はどうやって彼らを古谷企画の役職に就けるのだ?

 先生が言ったくらいでは、古谷良二は首を縦に振るまい。


「あの、先生?」


「殺るぞ! 古谷良二を! 我ら御堂派が古谷企画の資産を奪い取り、この国を支配するのだ」


 与党重鎮の御堂先生は、何度も総理大臣候補と言われたが、結局総理大臣になれずに八十歳を超えてしまった。

 この年になってしまうと、もう総理大臣にはなれない。

 国民は、老齢の総理大臣を嫌がるからな。

 与党内で大きな力を持っているが、先生はそれだけでは不満なのであろう。

 より大きな力を得るため……いや、総理大臣になるため、古谷企画の乗っ取りを目論んでいるのか。


「古谷良二は若造だ。 しかも妻もおらず子もいない。あのガキが死ねば、その莫大な遺産はあのクズどものものとなるが……」


 残念がながら、彼らは救いようのないクズでバカだ。

 実質、古谷企画の支配権は御堂先生とその派閥が握る。

 そしてその莫大な資産を利用して、次の総理大臣を狙うわけか。


「田中のような平凡な男にも総理大臣が務まるのだ。当選十回、大臣経験も複数あり、党内の要職を歴任したワシがなれないはずがない」


「御堂先生こそ、次の総理大臣に相応しいと思います」


 と、言っておかなければ収まりがつかないからなぁ。

 実は多くの人たちは、もう先生に引退してほしいと願っている。

 先生の選挙区がある地域はやはり過疎化が深刻で、中央から予算を引っ張ってこれる先生に逆らうわけがないから、必ず選挙で当選するのだけど。


「しかしながら、あの古谷良二を殺せるものですか?」


 数年前より、この世界に出現した冒険者特性を持つ者たち。

 ダンジョン内のモンスターを倒してレベルを上げると、人間離れした力を得ることができるようになった。

 特に古谷良二は、世界一の冒険者だ。

 そう簡単に殺せるとは思えないのだが……。


「ふんっ! ダンジョンで化け物相手にイキがっている若造など。ワシのコネクションで、すぐにあの世行きだ」


 彼を抹殺するためなら、手を汚すことも厭わないというわけか。

 政治家として長年やってきた先生には、裏社会の人間や、武器を扱うことに慣れている者たちの知り合いが多い。

 彼らに依頼して、黒幕がわからないように古谷良二を暗殺するのか。


「先生の指示であるとバレないものなのでしょうか?」


「そこは、バレないようにやるのさ。それにしても古谷良二。随分と貯め込んだではないか 。どうせ有効な金の使い方など知らないだろうから、選ばれた人間であるワシが適切に使ってやろう」


 いくら古谷良二が凄腕の冒険者とはいえ、隙を突かれればあっけなく殺されるかもしれない。

 などと考えてしまう私は、先生の秘書になってから人間としての善意というものを失ってしまったのかもしれない。

 だが、今さら逃げ出すわけにもいかず、先生の指示で殺し屋と連絡を取ることとなってしまった。

 可哀想だが、私も生活のためだ。

 古谷良二には死んでいただこう。




「いた!」


 早朝。

 私は、上野公園ダンジョン近くにある高級タワーマンションから出て来る古谷良二の姿を確認した。

 写真とまったく同じ顔だ。

 この地区は冒険者特区内にあり、本来ならば私のような莫大な借金を背負った無職男は入れない。

 だが、私にある仕事を依頼した黒幕が、冒険者特区内にあるコンビニへと商品を配送するトラック運転手にしてくれたのだ。

 昨日依頼を受けたばかりなのに、次の日には仕事に取りかかれるなんて。

 誰かは知らないが、黒幕は相当な権力者のようだ。


「古谷良二を、間違ってトラックで跳ねてしまったことにすれば、莫大な額の借金が帳消しになる……」


 私も少し前までは社長だったのだが、ダンジョン出現後の不景気で会社を潰してしまった。

 一生働いても返せないような借金を背負い、毎日汗まみれで働いていたところに、以前金を借りたヤミ金が姿を現した。

 そして、彼がつぶやいたのだ。

 『古谷良二を殺せば、借金は帳消しどころか、莫大な報酬を得られる』と。

 私はヤミ金の提案に乗り、自宅マンションの敷地から出てきた古谷良二を、交通事故と見せかけて殺す依頼を引き受けた。


「(高校生のガキが生意気な!)」


 こんなガキが世界一の資産家だと?

 私は、お前ら冒険者のせいで会社を失い、妻と子供たちにも逃げられ、 莫大な借金を背負ってしまったというのに……。


「(そうだ! これは冒険者ではない我ら善良な日本国民が、格差の元凶である冒険者、古谷良二に下す鉄槌なのだ!)」


 借金が帳消しとなり、莫大なお金が入ったら、私はまた社長として復帰できる。

 社員たちも、妻も子供たちも戻って来るはずだ。


「はははっ! 私の幸せな時間を取り戻すために死ね! 古谷良二!」


 私はアクセルを強く踏み、そのまま古谷良二目がけて全速力でトラックを発進させた。


「これだけの速度で轢き殺せば、いくら冒険者とはいえ……」


 確実に即死するはずだ。


「死ね!」


 目の前に、ようやく暴走するトラックに気がついてこちらを向いた古谷良二の顔が見えた。

 特に驚いているようでもなく、あまりに突然のことだから認識が追いついていないのか?


「どちらにしても、お前は潰れたトマトみたいになるんだ!  死ね!」


 ここまで接近したら、もう避けることはできない。

 そのまま法定速度を遥かに超えたスピードでトラックを走らせた私は、なにかを轢いたような感触を……見事古谷良二を轢き殺すことに成功した。


「まさか、これほどの猛スピードでトラックに轢かれて生きている人間がいるわけ……あれ?」


 無事に仕事をこなしたはずなのに、どういうわけか私は、激しい衝撃を感じた瞬間、そのまま意識が暗転してしまった。

 もしかして、トラックがなにか障害物に衝突してしまったのか?

 どちらにしても、私が依頼を達成したのは確かだ。

 これで、家族は戻って来るのだから問題あるまい。





「 リョウジさん、大丈夫ですか?」


「俺の体は大丈夫だけど、制服がなぁ」


 今日は滅多にない登校日だったので、制服を着て自宅兼古谷企画のある高級タワーマンションをイザベラたちと出たのはいいが、その直後に暴走したトラックにぶつけられてしまった。

 コンビニに商品を配送するトラックだと思うのだけど、どうしてこんなところで猛スピード出す必要が……。


「コンビニに間に合わなかったのか?」


「良二さん、そういう問題ではないと思いますが……」


「制服がボロボロだね」


「体は無傷なのに、制服は保たなかったんですね」


「レベルが高い冒険者って、交通事故でも死ねないどころか、もしかしたら加害者扱いされてしまうかもしれないのね。気をつけないと」


 高速で俺に衝突したトラックは、 かなり派手に破壊されてしまった。

 慌てて運転手を確認するが、これはもう虫の息だな。


「死なれると目覚めが悪い」


 俺は治癒魔法で運転手の男を治したが、意識を失ったままのようだ。


「救急車を呼ばないと……」


 俺は、スマホで救急車を呼んだ。


「交通事故です。俺がトラックと衝突したんですけど、トラックが激しく壊れて、運転手が意識を失って倒れています」


『はい?』


「ですから、俺とトラックが衝突したんですけど、トラックの運転手が怪我をしてしまいましてね。死にそうだったんで治癒魔法で治したんですけど、意識が戻らないんですよ」


『はあ……』


 人がせっかく説明しているのに、どうも理解力が低い人のようだ。


「リョウジさん、普通は逆ですわ」


「そうだった!」


 本当なら、俺の方が怪我をしていないとおかしいのか。  


「良二、警察を呼んだぜ。それにしても、今日の登校日はこれでお休みだな」


「警察の事情聴取があるからな」


 多分、警察官に正直に事情を説明しても、最初は首をかしげられるだけかもしれない。

 久々の登校日だったんだけど、これはまた次回ってことにしようかな。


「新しい制服注文しないとなぁ……。そんなに着ないから勿体ないような……。岩城理事長に頼んで私服登校もオーケーにしてもらおうかな」


 その後、到着した警察官と救急隊員に事情を説明したが、やはり最初は首を傾げていた。

 イザベラたちくらいのレベルにまで達すると、車に衝突されても車の方が壊れてしまい、冒険者の方が無傷になる可能性が高い。

 これはなにか対策してもらわなければなと思いながら、午前中は警察の事情聴取につき合うはめになってしまったのであった。




「東条さん、はたして今回の事件の黒幕は誰かな?」


「海外の特殊工作員という線は非常に薄いですね」


「そうですか」


「トラックで轢き殺して交通事故に見せかけるなんて……。かなり程度の低いやり方なので、その手のことに疎い日本の政治家か、企業経営者って線でしょうか?」


 古谷さんがトラックに轢かれたというので、慌てて東条さんと状況を確認したのだけど、心配するだけ無駄だったかもしんない。

 彼は、ドラゴンを倒せる超人なのだ。

 トラックで轢き殺そうとしても、逆にトラックの方が壊れてしまったという、 まるでギャグ漫画のような結果になってしまった。

 そっちはいいのだけど、古谷さんをトラックで轢いた男性が色々と怪しい。

 そもそも交通違反を犯してまで、あんな場所で法定速度を超えるスピードを出す意味がないからだ。

 そしてトラックを男は運転していた男は、昨日急遽コンビニのルート配送員となった。

 冒険者特区内で働く非冒険者には厳しい身元確認があり、さらにいくら人手不足でも、すぐに人を採用したりしない。

 ちゃんと調査されるからだ。

 冒険者は、それも優れた冒険者は国力として計算されるようになった。

 他国に出稼ぎに行くのはいいが、帰化されてしまうと辛い。

 現在、各国の諜報員たちが、優れた冒険者に取り入って、自分の国に移住させてしまう事例があとを絶たなかった。

 他国に比べると冒険者の数が多く、スパイ天国である日本は特に狙われており、冒険者特区内で働く人たちの身元確認はくどいほどに行っていたはずなのに……。


「何者が送り込んだか……」


「御堂議員です」


「すぐにわかったんですね」


 さすがは東条さんと言ったところか。

 元エリート警察官で、警視庁にも顔が利くからな。


「なんの目的で……わかっていますか?」


「はい。どうやら、色々とやらかした古谷良二の親戚たち。そういえば、どこかから手が回って被害者と和解してしまい、未公開株詐欺は執行猶予判決に変わってしまったのですよ。誰が手を貸したのかなかなか尻尾が掴めなかったのですが、ようやくわかった次第です」


「それが、御堂議員だと」


 和解金は賠償込みなので膨大な額のはず。

 古谷良二の親戚が出せるわけがなく、さらにその黒幕もなかなかわからなかったが、御堂議員なら納得できた。

 しかし、あの御堂議員がボランティアなどするわけがなく、当然目的があるはずだ。


「御堂議員と繋がりがある企業や、彼と繋がるヤバイところが、古谷良二の親戚たちの借金を立て替えたようですね。で、御堂議員の目的だが、もし古谷さんが死ねば……」


 奥さんも子供もない古谷さんの莫大な資産を相続するのは、そのクズな親戚たちってわけか。


「自分がとても賢いと思っている御堂先生なら、彼らをコントロールし、自分が実権を握れると思っているのか……」


「でしょうね」


 そして、古谷企画の莫大な資産を利用して、自分が総理大臣になるつもりなのだ。

 まったく、老害とは本当に救いようがないものだな。


「八十歳を超えて、まだ総理大臣の職に未練があるんですか」


「彼ら政治家は、誰でも心の片隅では、いつか総理大臣になりたいと願っているものですよ」


「なるほど。さすがは政治家をよく知る西条さんだ。ところで、どうやって対策しましょうか?」


 相手が政権与党の大物政治家なので、表立って揉めるのは良策ではないが、この権力を隠れ蓑に悪事を働く老害をどうにかしなければ、日本が大変なことになってしまう。


「東条さん、まずは古谷さんに説明するべきだろう」


「その必要ないと思いますけどね」


「どうして?」


「西条さんは覚えていませんか? 彼が以前、ダンジョン内でイギリスの不良貴族たちを盛大に粛清したのを」


「そういえば……」


「彼は温和で、常識的で、的確に仕事をこなし、人付き合いも決して悪くないですし、情もある人です。ですが、理不尽な理由で自分に害を成そうとする者には容赦しませんよ。そして、我々にそれを止める術はないのです」


「隠ぺい工作が必要でしょうか?」


「そんなものは必要ありませんよ。不良貴族たちの件のあと、古谷さんはイギリス王室からナイトの称号を貰っている。件の不良貴族たちは、イギリス本国でも持て余していました。そういうことです」


 ダンジョン内で殺された不良イギリス貴族たちの件は、まったく証拠が残っていない。

 状況証拠すら積み上げられないどころか、公式には彼らはダンジョンでモンスターに殺されたことになっており、事件にすらなっていない。

 怪しいとは思っている不良貴族たちの実家ですら、イギリス王室から色々と言い含められたようで、彼らの存在はなかったことにしているのだから。


「厳密に法に照らせば、古谷さんのやったことは殺人でしょうね。ですが、それは御堂議員も同じです。彼は、自分は手を汚さずに古谷さんを殺そうとしている。もし問題が発覚しても、彼は他人に罪を押し付けて逃げ延びるでしょう。しかも、彼の社会的な地位を考えれば、ほぼ確実に逃げ切れるはず。こうなると……」


「こうなると?」


「御堂議員は、自分の死刑執行書にサインをしたかもしれませんね」


「……」


 西条さんは黙り込んでしまった。

 御堂議員が大物政治家という地位を利用し、罪に問われることなく古谷さんを殺そうというのであれば、 古谷さんは冒険者としての力を用いて、御堂議員を罪に問われることなく殺せるというわけだ。


「長年政治家をやっていて、与党の重鎮にまで上り詰めた弊害でしょうね。御堂議員は、自分はなにをしても罪にならないと思っている。自分のしていることは常に正しいと思っている。そんなわけないのですが、やはり年老いたのでしょうね。与党としては、寄生虫が駆除できたので好都合ではないでしょうか。随分と肥え太った寄生虫ですけどね」


「我々は、普段通りに仕事をしていればいいのですか」


「ええ。逆に余計なことをする必要がないのですよ」


 御堂潤一郎。

 大物政治家だが、定期的に疑惑が浮上し 、はっきり言って私も大嫌いな老人であった。

 地元に金を引っ張るのが上手なので、選挙にはとても強いのだが。

 八十歳を超えても引退するつもりもないようだし、後継者である息子も人間のクズで、これまでに何度も犯罪をもみ消してもらっている。


「消えていただく方が、日本のためか」


「バカな男ですよ。古谷さんを殺そうだなんて。自意識の肥大し過ぎには注意しないといけませんね」


 私も西条さんも、頃合になったら潔く引退するべきなんだろう。

 ここで働いていれば、子供たちを大学まで出し、悠々自適な老後を送れる金を余裕で貯めることができる。

 余計な欲はかかないようにしないと。

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