俺と彼女は実は幼馴染というやつだったらしい
久野真一
俺達は幼馴染という代物だった件
「なあ、ちょっと前から聞きたいことがあったんだけどよ」
学食で三人で昼飯を食っている最中のこと。
唐突に友人の、
「ん?なにか聞きづらいことか?」
口調には少しだけ躊躇するようなニュアンスが感じられた。
「いや、それほどでもないんだけど。お前たちっていわゆる幼馴染の関係って奴だろ?どういうエピソードがあったのかとか聞かせてくれない?」
瞬間、空気が凍った気がした。
「は?」
「ええ?」
俺、
「俺達は別に幼馴染じゃないぞ」
「そうそう。小学校からの友達っていうだけだよー」
「大体、そんなファンタジーな関係なんて現実にあるわけないよな」
「うんうん。私も幼馴染がいたらなーって憧れた時はあったけど」
本当、なんでそんな唐突にフィクションのお話が出てくるんだか。
「……あのさ。ひょっとして、小学校の頃は仲良くなかったのか?」
怪訝な視線を向けてくる関谷。
一体何が言いたいんだろう。
「仲は良かった方だぞ。結構、いっぱい遊んだしな」
「お互い、微妙にマイナー路線好きだから妙に気が合うしねー」
ゲームで言えばファイナル・ファンタジー。漫画雑誌で言えば週刊少年ジャンプ。そんな、「一番手」のゲームや作品には不思議とハマれなかったのが俺達だった。それは他の分野でも同じで、「メジャー過ぎないけど、ハマれば沼」みたいな作品にハマるというのが感性があったところだ。
「そうだよな。俺から見ても仲は良さそうだし」
「ま、まあな……」
「う、うん……」
仲良くしてはいるつもりだけど、友人からそう言われると少し照れが入る。
「小学校の頃から仲良くて、今も仲がいいのに、幼馴染じゃないのか?」
「いやだって、幼馴染ってなんかお隣さんだったりするんだろ」
「そうそう。あとは家族同然に過ごしてたり」
仲は良いが、さすがにそこまでの関係と言えるほど図々しくない。ま、奏が俺の部屋に入り浸ることもあるけど、それだって、夕食の時間までた。
「というわけで、俺達は幼馴染という奴じゃないと思うんだけど」
「自覚はないみたいだが、俺から見ると、完全無欠の幼馴染だぞ」
「ええ?結婚の約束とかそんなベタな事してないぞ」
「そうそう。普通に仲良く遊んでるだけだって」
本当にこいつは何が言いたいんだろうか。
「いやだって。小学校の頃から付き合いあって、今も仲いいんだろ。それは普通に幼馴染って言うんじゃないか?」
うん?何かこいつと俺達の間でずれが見えてきた気がする。
「なんか、話が見えてきた気がするけど……。同小出身の奴はほぼ全員同中に進学したからなあ。その中で友達だった奴って、十人はいるけど」
「ねえ。もちろん、友達とは仲良くしてたけど、幼馴染っていうと、なんか空想の中にある何かみたいだし」
別の高校に進んだ中学時代の友人たちの顔を思い浮かべる。そこには同性も異性もいたけど、普通に仲良くしたとしか言えない。
「なんかわかったわ。お前たちは凄く幼馴染リッチな環境で育ったんだな」
「謎の造語だが、単に他の中学選びようがなかっただけだし」
「楽しいことは楽しかったけど、別になんか特別じゃないよねえ」
うんうんと頷きあう。
「なんか、当然のように友達で居られるだけで、そうっとう恵まれてると思うけどな。で、幼馴染かはどうでもいいけど、昔話、聞かせてくれよ」
「ああ、それなら……」
というわけで、小学校から中学校の頃の思い出話を披露する。正直、どこにも特別なものは無いけど、楽しい日々の記憶。
ただ、昼休みが終わる前の「お前たちは当然のように二人でいたんだな。本当羨ましいわ」という言葉が記憶に残った。
午後の授業。俺は上の空で少し考え事をしていた。
(考えてみれば、奏が一緒にいることをなんか当然のように考えてたけど……)
そして、奏もどうやら同じようなことを考えていたらしいけど。
(実は、奏って恋人にできたらめちゃくちゃ良くないか?)
どうしようもないことを考えてしまった。
だって、趣味も合うし、一人の時間が割と好きで過剰干渉なのが嫌いなのも似たもの同士。恋愛とかなんか疲れそうだと思っていたけど、奏となら、なんか楽しく恋愛ができそうな気がしてくるのだ。
(とはいっても、奏の気持ちがどうかだけど)
そもそも、俺だって、ついさっきから奏と付き合うという可能性について考え始めたばかりなので。奏ならなおさらだ。
(まあ、別に付き合えなくてもそれはそれでいいけど)
良くも悪くも、たとえ振られてもなんとなく友人関係は続いていくだろう。
大体、気軽に付き合えそうだからという観点で恋愛相手を選ぶのもどうかと我ながらどうかと思う。ただ、女性として魅力的かと言われれば間違いなく魅力的だ。スタイルの良さにとどまらず、陰湿なところがまったくない明るい性格に、実は裏で努力家なとこと、面倒見のいいところ。奏の美点を挙げようと思えばいくらでも挙げられる。
(奏ではどう思ってるんだろうか)
廊下沿いの俺の席と正反対の窓際にいる奏の様子をちらと見る。
ずっと窓の外を眺めていて何やら考え事にふけっているらしい。
(さっきの言葉、奏のやつも気にしてるのか)
直感でそう思った。時に非常に真面目に考え込むのも彼女の性格だし。でも、一体何を考えているのやら。
(あとで聞いてみるかな)
◇◇◇◇
(私達が幼馴染、か……)
五月晴れの空を見上げながら、ふと考えてしまう。
修平とは昔から馬があった。微妙にマイナー路線の作品が好きなところもだし、お互い一緒に居ても割と好き勝手に自分のしたい事をしてたりすることも。
そして、修平が気を遣わないでくれることがとても心地が良い。
元々、私も修平も一人が好きな子どもだった。でも、一人で居ると先生やらクラスメートがやたら気を遣ってくるのだ。一緒に遊びなさいだの、一緒に遊ぶ?だの。
知性の発達が比較的早い方だったらしい私はその意味には早くから気づいていた。ただ、一人でいる時間の方が落ち着くなんて言うと、友達が出来ない子みたいに思われそうだったし、それでさらに変な気を遣われるのも嫌だったから、程々に友達にまじっていた、そんな「おひとりさま」が好きだった私。
修平と仲良くなったのは、確か小学校三年生の頃だっただろうか。当時、既に一人遊びが好きだった私は、公園で一人リフティングの練習をしていた。練習というか、何回続けられるかのお遊びみたいなものだった。
「200、201、202……」
回数が続いて記録を更新するとそれが楽しい。ただ、それだけの遊び。
ふと、視線を感じて振り向くと、一人の男の子がじいっと私を見ていた。
「えと。山吹君……どうかした?」
接点はなくともクラスメートだったので、名字は覚えていた。
なんで私を見つめていたのかが気になって、それを尋ねてみたのだけど。
「あっちの方で皆でドッジボールして遊んでるけど……」
その言葉で彼の言いたいことがわかってしまった。
大方、「皆の輪の中に入らないの?」とでも言いたいんだろう。
意地悪をしているわけじゃないのはわかるけど、少し苛立たしい。
「私はこうしてる方が楽しいから」
少しつっけんどんだっただろうか。
ただ、今は淡々とリフティングをしていたい気分だった。
「そっか……あのさ、今里さんって一人で遊ぶのがひょっとして好き?」
一瞬、憐れまれているのかと思ったけど、山吹君は不思議と楽しそうで。
「うん。皆に合わせるの疲れるし。こうしている方が楽なの」
不思議と本心を語ってしまっていた。
「そっか。僕もね、皆に合わせるの疲れるんだ。だから、ほっとしたよ」
「ほっと?」
「うん。一人が楽しいなんて、いけないことかなって思ってたんだ」
そうか。山吹君も同じような寂しさを味わっていたんだ。
「私は一人が楽しいのは生まれつきだから。悪くない……と思う」
「僕もそう思いたい」
きっと、それが私と山吹君の接点だったんだろう。
「山吹君はハマってる遊び、ある?」
私と似たような彼がどんなことが好きなのか興味があった。
「うーんとね。今はけん玉かな」
コン、コン、と涼しい顔でけん玉遊びを始めた山吹君。
見ているとどんどん回数が増えていって、気がつけば500回は越していた。
「山吹君、すごい!そんなに続けられるなんて!」
どこか、リフティングで何回まで行けるかというのに通じるものがあって、すっかり興奮してしまった私。
「今里さんもリフティング200回超えてて凄かったよ」
う。あれを見られていたんだ。
「そ、そう。ありがとう。それで、その……」
たぶん、初めて見つけた気の合う子。
でも、その言葉を言うのはなんだか恥ずかしくて。
「?」
「友達になってほしいの。たぶん、気が合う、し」
この時の私の頬はきっと真っ赤だったに違いない。
「僕もそう言おうと思ってた。よろしくね、今里」
「うん。山吹」
きっと、これが始まり。
それからも、結局、一人が一番落ち着くのは変わらなかったけど、山吹と居るときだけは、一人でいる時よりも不思議と安心感があった。
二人で遊びながら、他の子とも仲良くなっていった。皆の中に私だけだと、何か自分が仲間はずれな気がしていたけど、山吹が居ればそんな事は全然感じなくて、いつしか彼がいることが当然のようになっていた。
◇◇◇◇
(私は女で、修平は男)
第二次性徴が来てその事は否応なく意識させられた。ただ、体つきが女らしくなっても今まで通りで居られたから、いつしか「異性だとわかっている」けど「異性と意識しない」状態になっていた。
(うう。でも、もし修平が彼氏になってくれたら)
それを真っ先に思うのは現金過ぎないだろうか?でも、一緒に居て疲れないのは確定だし、相性だっていい。恋とまで言えるか自信はないけど、二人で一緒にいるのだって楽しい。
(でも、修平がどう思っているのかわからないよね)
急に意識したから付き合いたいと言っても、困惑するかもしれない。でも、困惑しても距離を置くことはないと信じられる。なら、湧き上がって来た気持ちをそのまま伝えてしまっていいんじゃないか?そんな事を考えていた。
ちらりと修平の席を見ると、同じようにこっちを見ている修平と目があって反射的に目を逸らしてしまう。私の席を見て何を考えていたんだろうか。ひょっとして同じように私の事を考えてくれていたんだろうか。
(うん。でも、告白しよう)
昔の私は自分の気持ちに正直になるのが怖かった。一人が好きなんて、変じゃない?あるいは、寂しい子なんだと勘違いされるのが怖かった。でも、昔の修平はありのままを受け入れてくれた。だったら、今だって自分に正直でいよう。
どんな結果であってもきっと後悔しないだろうから。
(あとはどんな告白をするかよね)
せっかく、私達は幼馴染なのだから、昔の思い出で修平が覚えてそうな事をうまいこと使って伝えられるといいのだけど……と脳裏に閃いた思い出があった。
(決めた!アレにしよーっと)
それに、アレなら振られたとしても直接じゃない分ダメージが浅いかも。なんて現金な事を考えたりしていた。
◇◇◇◇
担任によるホームルームを経て放課後になったばかりの頃。
【屋上で待ってる】
ただそれだけの簡素なメッセージ。奏が俺をこういう人気のなさそうなところに呼び出すと言えば、大体何かの相談事や打ち明け事がある時だった。
高校受験の時だって、屋上に呼び出されて、何やら恥ずかしそうに「えと。修平と同じ志望校にしようと思うんだけど」なんて言われたものだった。俺も言いたくて言えないことだったから助かったんだけど。
(用件は……昼休みに幼馴染云々言われたことだろうな)
午後の授業の間、奏のことをずっと観察していたが心ここにあらずという感じだった。単に授業が退屈なら一人遊びをしているのが奏で、そうじゃないということは考え込むような事があったということだ。それは、昼休みの話くらいしか考えられない。
(私達、距離を置こう……はないな)
俺と同じように彼女も何やら意識したのは間違いないが、一人が好きでも一人ぼっちは嫌なのがあいつであり俺でもある。そんな申し出はしないだろう。
(まさか、告白なんて……ありえないとも言えないんだよなあ)
俺が昼休みの件で奏のことを「女」として意識してしまったのと同様に彼女の方だって同じ可能性もある。ただ、それは俺の願望でもあるから、あまり都合の良いことは考えないようにしよう。
◇◇◇◇
「……いい風だな」
屋上に出ると、照りつける太陽の中爽やかな風が通り抜ける。まだまだ夏には遠いから風が吹き付けるとちょうどいい暖かさだ。
「それで、用件はなんだ?奏」
先に屋上で待っていた奏はこっちを見て、一瞬ニヤリとしたかと思うと、
「いにちぎせくどせ」
「は?」
意味不明な言葉を放ってきた。
「だから、いにちぎせくどせ」
「……謎々かよ」
「当たり。修平ならわかると思うんだけど?」
また手の込んだことをしてくるな。しかし、俺ならわかるか。
とすると、二人きりで遊んだ時の何かか。
ふと、脳裏に閃いたことがあった。シーザー暗号か!
もっとも原始的な暗号化方式にして、小学生がごっこ遊びで優越感に浸るのには最適だった代物だ。
(しかし、どうシフトさせれば復号化出来るんだ?)
オリジナルのシーザー暗号はアルファベットを3個分シフトさせて作りあげるものだが、おそらくは五十音表でシフトさせる方式じゃないだろうか。
「ちょっとスマホ使っていいか?」
さすがに脳内だけだと復号化するには面倒そうだ。
「その様子だったら大体気づいたみたいだけど……ま、いいよ」
まず、「い」だけど、これを1個上にシフトさせると「あ」。
次に、「に」を同様にシフトさせると「な」
「ち」は「た」。
つまり、冒頭は「あなた」。さすがに解きやすいようにえげつないシフトの仕方はしてないらしい。しかし、こうなると、残りの文字も……。
「ぎ」→「が」
「せ」→「す」
「く」→「き」
「ど」→「で」
「せ」→「す」
要するに、「あなたが好きです」と。これ以上無い直球の告白だ。
わざわざ暗号化してあるところに遊び心が伺えるが。
「奏の気持ち、確かに受け取ったぞ」
正直嬉しくて仕方がない。現金なものだと思うけど、嬉しいのだから仕方がない。
「修平すっごくニヤニヤしてるよ」
「お前だってニヤニヤしてるだろ」
「だって、その表情で返事わかっちゃったもん」
「いやいや、実は反対かもしれないぞ?」
「そんな事言ったってバレバレ」
「まあ、嘘つくのは向いてないし、いいか」
「そうそう。というわけで、カモン!返事!」
もうちょっとおしとやかにしてくれたら、いじらしいと思えたのだけど。
「これは勝った!」という顔だ。少しはイジメてやりたくなるな。よし。
「じゃあ、俺はラインで送るな」
「なんでライン?」
「見ればわかるって」
スマホに返事を打ち込んで、変換。
【5L+644KC5aW944GN44Gg44Ge】
「何、この文字と数字の羅列」
「奏なら見覚えがあると思うけどな」
暗号ごっこの延長線上で俺たちが興味を持ったのは、
「エンコード」。文字情報を違う方式に変換して送る方法だ。
「むむむ……」
ぷぷぷ。真剣に悩んでる。
「あ!これ、Base64エンコードね」
しかし、勘が良い。すぐに気づくとは。
「そうとわかれば、後はデコードすれば……」
スマホのBase64デコードアプリにメッセージを入力したんだろう。
読んで赤くなってやがる。
ちなみに「俺も好きだぞ」と書かれている。
「どうだ?」
「すっごい直球……」
「奏も直球だっただろ。なら、こっちも、ってな」
「でも、Base64エンコードするのは遠回し過ぎだよ!」
「それ言うなら、シーザー暗号使ったお前は何だよ」
「だって、それなら断られても、シラを切れるじゃん」
「用意周到なのか臆病なのか……」
「私も関谷君に言われて急に意識しちゃったから。不安だったし」
「ま、まあ。それは俺も同じだな」
こう、恋というのはもっと時間をかけて育てていくものだという先入観があったし、たまたまずっと近くにいた異性が顔も好みだし、性格も価値観も合うから意識しちゃったとか、ちょっと抵抗があったのだ。
「とにかく、私たちもこれからは恋人同士なんだねー」
「なんかジャンプし過ぎだよな」
「関谷君が、私達の事を幼馴染とかいうから」
「あんな事言われたから、急にお前との関係が特別に思えて来てしまったし」
「ふーん。修平は言われるまではふつーの友達だったんだ?」
やば。怒ってる。
「いや、親友だとは思ってたぞ。これはほんと」
「ならいいんだけど。って私も人の事は言えないか」
せっかく恋人になったのにお互いため息をついている始末だ。
「幼馴染との恋!ってなんか劇的なものだと思ってたんだけどなあ」
「そもそも、私達が幼馴染だと思ってなかったよね」
「まあ、いっか。奏となら思う存分だらけて過ごせそうだし」
「さすがに私も女の子なわけだから、ちゃんとデートは行きたいよ?」
「俺もだって。良いカッコしようとか思わなくていいから、気楽ってこと」
「確かに。私も変に気合いいれなくていいし」
なんて言っていて、なんとも妙な告白もあったもんだと二人笑い合う。
「話も済んだし帰るか」
「う、うん。手、繋いでいい?」
「そ、そりゃもちろん」
俺もちょうど繋ぎたいと思っていたし。
本当に似た者同士だ。
「でも、今日からもっと毎日が楽しくなりそう」
「恋人っぽいこととか色々出来るもんな」
「あ、そうそう。幼馴染っぽいこと色々してみよう?」
「たとえば?」
「朝、私が修平の事起こしに行くとか」
「お前、いつもギリギリまで寝てるだろ」
「だ、大丈夫だって。たぶん」
「俺もせっかくなら、何か幼馴染ぽいこと考えてみるかな」
「でも、お話だと、女の子の方がそういうムーヴ多いよね」
「確かに。俺が料理作るのも、セオリーから外れそうだし」
いや、その内俺としては弁当の一つも作ってやりたいんだが。
「家がお隣さんだったら、もっと色々お約束出来たのにね」
「残念ながら、三軒くらい隣だからな。ちょい惜しい」
そう。さすがに家がお隣などということは無いのだった。
「あとは……そう!おもちゃの指輪とか」
「小学校の頃から、奏、そんなタマじゃなかったろ」
「わ、私だって、それっぽいエピソードを思い出せば……出せば」
そんなどうでもいいくだらない事を言い合いながら、
友達改め幼馴染改恋人になった俺たちだった。
しかし、恋人はともかく、未だに幼馴染はしっくり来ないんだよな。
(もし、中学になったら進路が違うところに住んでいたなら)
あるいは、近所の子どもと仲良くなりにくい環境だったのなら。
俺たちは友達じゃなく幼馴染だったのだろうか。
俺と彼女は実は幼馴染というやつだったらしい 久野真一 @kuno1234
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます