企画系統全集 by フランシスコ家光
フランシスコ家光
プロローグ
時間ができたので近くの図書館に来た。小さな図書館だけど、この地域の市営図書館同士で連携しているみたいで、読みたい本がここになくても大体翌日届く。そんな夢のような場所。
今日は……そうだな、長編小説を読むことにしよう。
と、思い立って小説コーナーにやってきたわけだが、なんだこれ?
「ハードカバーの、広辞苑くらいの厚みがあるぞ、この本。タイトルは、ええと『企画系統全集』?つまり、何?」
題名だけじゃさっぱり何だかわからない。けど、こういうのってそそるよね。ページ数もあって長く楽しめそうだ。
なんて、考えてるうちにもう、僕はテーブルに陣取って本のページを開いていた。
意識が吸い込まれる。本の世界へと入り込んでいく。そして、物語がはじまる。
これは、思いつきで行なった企画により生まれた短編小説やショートストーリーたちである。さあ、ぜひ目次に戻って、読みたいお話のページを開くといい。
企画系統全集 by フランシスコ家光 フランシスコ家光 @Fiemitsu
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