第37話 11 A.I.?




 マルセリーノは普通回線から、超時空回線にチャンネルを切り替えた。

無線機の警報ランプが点灯する。

それと同時にアナウンスが流れてくる。


「この回線は緊急時にしか使えません」


「ええねん、繋いでや」


「標準語で指令してください」


「どいつもこいつも面倒臭いやっちゃな!」


「標準語で指令してください」


「分かったよ、わ・か・り・ま・し・た」


「標準語で指令してください」


「今から標準語で喋ろう思てたところやろが!」


「標準語で指令してください」

(あかん、こんな時に、こんなアホの相手してる場合やない)


「緊急回線番号009で超時空回線に繋いでください」


「承知しました。緊急回線番号009で超時空回線に接続します」


「それでええんじゃ、さっさとせんかい!」


「今、何かおっしゃいましたか?」


「え?A.I.?」

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