第28話 2 未来?

 


「で、怖くないの?」


「あやか、怖くないよ」


「うーん、これ、出だしから衝撃やなぁ」


「しょうげき?」


「えーと、そこから説得が必要になるとは思わんかったなぁ。度肝抜かれる、言うか、何んと言うか、感と言うか、ビックリすることが2倍以上! みたいな」


「あはははー」


「ワイ、何んか面白ろいこと言うた?」


「その喋り方、面白い」


「そ、そうかなぁ」


「あやか、衝撃」


「それ、それや! あやちゃん。博学になったな」


「はくがく?」


「あかん。言葉選びながら喋らなあかんやん」


「あはははー、ぺぺちゃん困ってる」


「困ってたら面白い? てか、ぺぺちゃん?」


「そうだよ、ペンギンだからぺぺちゃん」


「ワイ、マルセリーノいう名前あんねんで」


「マルちゃん?」


「それ、めっちゃ懐かしいわ。あやちゃん大人になったら素晴らしい未来が待ってるで」


「みらい?」


「またか、えーと、悲しい事と楽しい事が混ざったような時間やけど、やっぱ良かったなぁ、みたいな先の事かなぁ」


「あやか、悲しいこと、きらいだよ」


「うん、せやな、悲しい事は無しにしよか。楽しい事ばっかりにしとこか」


「うん、あやか、未来、大好き」


「せやんな、そらそうやんな。未来、そうでないとあかんわな」

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