【第一章 登場人物】

・ミト

 年齢は十代半ば(くらいに見える)。菜の花色の羽織を着た旅人。

 ただ今絶賛家出中。追われていたところをジュウベエに助けられる。

 本作のヒロイン(の予定)


・ジュウベエ

 年齢は二十歳前くらいであろうか。地味な装いの黒髪、長身痩躯の剣士。

 東の都でも有数の道場の時期当主。武者修行中に、ミトとハンゾウに出会う。

 まだまだ若いが、ある流派の使い手。剣の腕は立つが、無口で無愛想。


・ハンゾウ

 年齢不詳。三十手前くらいに見えなくもない。鬼燈色の道着を着用。

 とにかく胡散臭い男。冒険者なんだか、公儀の隠密なんだか良くわからない。

 術士のようだが、殴る蹴る極める方が得意。本来は、ミトを保護する立場。


・ウツホラキリ

 自称『包丁のツクモガミ』

 その正体は、人の言葉を話す妖刀。

 斬撃も飛ばせるぞ。


・中年の侍たち

 地元の冒険者組合ギルドを取り仕切っている武士の皆様。

 多分、町の護衛役を仰せつかる上級役人。中間管理職は辛いよ。


・ミトを追い掛け回す若者たち

 地元の冒険者組合ギルド所属の冒険者たち。

 武家や、商家、あるいは農家の次男坊、三男坊が多い。

 家督を継げなかったので、人生一発逆転を懸けて、冒険者を志す者も多いと聞く。

 また、より自分に合った良い職が見つかれば、場合によっては転職する者も多いらしい。


・悪徳手代

 悪徳代官ではない。代官様より立場は低い、民間から選ばれる下級役人。

 ある辺境の地より出て来た、元は料理人である商売人。強引な商売で私腹を肥やしていた。

 先代の手代をはかりごとに陥れて、手代の地位を我が物としたという、黒い噂がある。

 『ウツホラキリ』は、彼の家に伝わっていた家宝のようである。

 捕縛済み。


・商家の若旦那風な拳銃使いの用心棒

 悪徳手代の取り巻きである、ゴロツキどもを束ねる用心棒の頭。

 慇懃無礼な態度で他人を見下す、どこからか手に入れたという拳銃の使い手。

 ある辺境の地を支配していた一族の生き残り。未だに自分が上級民だと思っている。

 悪徳手代に仕えるふりをしながら、彼をそそのかし、更なる悪事を重ねさせた黒幕であった。

 捕縛済み。

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