第49話 和平・王国の説得
「陛下のご意向を
帰国し、
「私は長官
カイも並んでその場に
国王陛下は頭を悩ませているようだ。
各長官からも、戦争を継続して帝国に降伏もしくは
だからといってこれ以上国民を危険にさらすのだけは
また軍務を司る長官と“軍師”がともに解任でもされようものなら、帝国のクレイド軍務大臣が好機と見て打って出ないともかぎらない。
それではせっかく帝都で
帝国では生きて講和を
厳しい表情をした国王による
「戦闘ではこちらが優勢に進めていたと聞く。ミゲル軍務長官はなぜ帝国に降伏でなく講和を求めに行ったのか。理由を聞かせてほしい」
帰国の道すがら、このようなときを想定して繰り返し
ナラージャとも話し合って言い分を
ひざまずいたまま答えていく。
「その前にここにおわす皆様方にお
その言葉にランドル国王陛下は口を開いた。
「もちろん、外敵から国民を守るためであろう」
「異論をお持ちの方はいらっしゃいますか?」
老いた建設長官が手を挙げた。
「私は帝国を
「建設長官
「内務長官
「あなたの考えでは、帝国は
「どちらかがではない。帝国が死に絶えるまで許してはならないのです!」
国王陛下が手をかざして自由な発言を制した。
ここは国王陛下が私とカイ軍師を
いくら私に至らない点があっても、どちらかが死に絶えるまで、などと発言されたら国王陛下の
「ミゲル軍務長官よ、そなたの真意を聞かせてくれないか」
「私はこれまで、国民が帝国から命を狙われない方法を考えておりました」
「その結果が講和だと申すのか」
確信に満ちた思いを込めて陛下を見据える。
「その
「承知
立ち上がって国王陛下と
「帝国を降伏させたりこちらに有利な条件で講和が
「それならば不穏分子が出ないように、いっそ帝国を
国王陛下の隣に控える
「仮に帝国人を皆殺しにしたとして、その
目線を
「しかし帝国の存在を認めたうえで、対等な立場での講和が
方々から
「両国民は元をたどれば同じく王国の民です。これが争うことは
歴史を
その帝国との戦いによって血族同士が殺し合ったこともあったに違いない。
以前カイが述べたように、この世の中で
暗に最も
場の動揺が
「
場内の視線がすべて老王陛下に
「
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