傷を負った殺人鬼
葉月
第1話
「許してくれ!」
廃屋の中に、叫にも似た男の声が響き渡った。足元は血に濡れていた。
「人を殺しておいて許してくれはないだろ」
俺は、怒りに任せて怒鳴りつけた。俺は男にに向かってナイフを振りかざした。男は叫びながら言った。
「人間のすることじゃねぇ」
何を言っている。お前だってあの二人に酷いことをしただろ。たしかに俺はあの事件以来人間ではなくなった。でも、お前と同じじゃない。
「一人目」
俺は、男が死んだのを確認してそう言った。あの事件以来、俺は人間ではなくなり、殺人鬼として生きていくことを決めた。
傷を負った殺人鬼 葉月 @hazy_no
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。傷を負った殺人鬼の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます